夏休みも終盤に入ると、子供の学校の宿題が気がかりですよね。特に自由研究や工作など、後回しにしてしまい、全然終わっていない場合も多いのではないでしょうか?手を付けたものの、完成することなく中断してしまい、引き出しの中で作りかけのものが眠っている……という可能性もありそうです。
低学年のうちは、自分で「これが作りたい」というのを見つけるのが難しいので、親のヘルプも大事ですよね。とはいえ、夏休みって大人もいろいろと忙しい。「そのうち、そのうち……」なんて思っているうちに、夏休み終盤になり、どうしようと思っている親も少なくないはず。はい、うちもそうでした。
今回は、そんなバタバタを数回経験した私がおすすめする、1日でできる工作をご紹介します。
紹介する工作は「ペットボトルで作るたつまき」。
用意する材料は、500ミリリットルのペットボトル(炭酸用の周囲が丸いタイプが望ましい)とビニールテープと接着剤と水。これだけです!ゴミ箱に、飲み終わったペットボトルが数本、転がっていませんか? それを使ってしまいましょう! なければ、ちょっとコンビニに走れば入手できる材料です。
■材料
・ペットボトル(500ミリリットル)形状が丸いもの 2本
・水
・ビニールテープ
・木工用ボンドまたはエポキシ接着剤
ペットボトルは、最後に水を入れるので、乾かしておく必要もないのが嬉しいですよね。ビニールテープは伸縮性のあるビニールのテープです。100円ショップでも購入できます。
工作で大事なことの一つは、材料を入手しやすいこと。これまで、私は工作の材料を用意するために買い物に出かけたり、探し回ったりして、数時間かかっていた経験が経験があります。その間に疲れたり、材料を買う段階で満足してしまい、実際の工作制作が後回しになって……ということがありました。材料が入手しやすければ、やる気がある状態で作成にとりかかれますよね。
さあ、作っていきましょう。
まず、ペットボトルのフタに穴を開けます。
穴を裏返すと、多くのフタは円の中心がわかるようになっています。そこに油性ペンなどで目印をつけ、穴を開けます。ペットボトルのフタは柔らかいので、穴を開けるのは、きりや目打ちで大丈夫です。新聞紙の上などにペットボトルを置き、中心にきりで穴を開けます。
きりで穴を数個空けて、はさみや使わなくなったボールペンなどをねじ込み、穴を広げていきましょう。
穴は、およそ鉛筆が余裕で通るくらい広げます(8ミリ~1センチ弱くらい)。1つのフタに穴が空いたら、もう一つも同様に開けます。
ここで、軽くテストをします。ペットボトル6分目ほど水を入れ、穴を開けたフタをしっかりと閉めます。ペットボトルを逆さにして、水がスムーズに流れるかどうか試しましょう。穴が小さい場合は、水が全然下に落ちていかないので、その場合は、もう少し穴を大きくして、スルスルと水が流れるように微調整します。
穴の周囲には、穴を開けたときにできた樹脂のガビガビがあるので、カッターなどできれいに取り除きます。
※きりで穴を開けるのは小学校低学年でもまあできますが、はさみで穴をこじ開けたり、カッターでガビガビを取る作業は、小学生低学年にはちょっと…というか、かなり難しいですし、見ていてヒヤヒヤします。危ない部分は、大人がかわりにやってあげてくださいね。
スポンサーリンク
ペットボトルのフタとフタを、木工用ボンドまたは、エポキシ接着剤で接着します(ペットボトルのフタの素材専用の接着剤があるのですが、一時の工作に使うにはとても高価なので、木工用ボンドやエポキシ接着剤で代用してます。専用の接着剤をお持ちの場合、それを使うのがベストです)。
かなりたっぷり目に接着剤を塗ります。画像のようにフタとフタの間が見えないくらいに塗ります。塗ったあとは、しっかりと乾かします。
接着剤でくっつけたペットボトルのフタの周囲にビニールテープを巻いて、強度を高めます。
ペットボトル1本の中に水を入れます。水は7分目くらい。水を使うので、濡れてもいい場所で作業するようにすると、後片付けが楽ですよ。
水は無色でもいいのですが、絵の具や食用色素などを使って、色を付けてもいいですね。女の子の場合、粒のラメなどを入れてもキラキラしてかわいいのができそう。アルミホイルを数ミリ角に切って入れてもいいですね。絵の具などを使う場合、汚れてもいい服に着替えたほうが、親のヒヤヒヤストレスもないです(笑)。
水を入れたペットボトルに、穴を開けたフタをします。そのもう片方のフタに、空のペットボトルを差し込みます。
では、実際にうずまきを作ってみましょう。
水が入った方を上にして、ぐるぐると縦にしたペットボトルを中心に円を描くように4~5回軽く回します。中心のフタの部分を片手でしっかり押さえ、もう一つの手で上のペットボトルを回すと安定します。
そのうち、ぐるぐるとペットボトルの水の中にうずまきが発生し、下の空のペットボトルに水が移動します。その様子はまるで、「たつまき」のようです。
ペットボトルをさかさまにした時、きちんと水が流れてうずまきが発生することを確認できたら、ふたとペットボトル本体をビニールテープでしっかりと巻いて補強します。
■注意■
<ふたはしっかりと閉めるようにします>
低学年の子供の場合、学校に展示している段階でいたずらされ、水が漏れてしまう……ということも考えられなくもありません。漏れた水が原因で、他の子供の作品が汚れてしまったり、最悪、遊んでいる最中に子供の洋服を濡らしてしまう……なんてことも。水に色を付けた場合、洋服を色水で汚してしまう可能性も捨てきれません。
そうならないためにも、フタ同志を接合するときはボンドをたっぷりと塗ること、ビニールテープはしっかりとペットボトル本体の方まで、巻いておくのがおすすめです。
<水が漏れてきてしまう場合は…>
最初は水漏れしなくても、遊んでいる最中に、フタを接着したボンドやエポキシが割れ、水が漏れてしまうこともあります。漏れる量が少量ならば、いらないハンドタオルなどを中央の部分に巻いて、漏れてきた水を吸収させます。水漏れを防ぐ根本的な対処法ではありませんが、遊んでいる最中に洋服を水で濡らしてしまったり、他の作品を濡らしてしまうといったトラブルは防げます。
まとめ
うずまきができる様子や水が流れる様子を見ていると癒されて、大人も何度もやってしまいます。この工作、学校に展示すると子供たちにとても人気で「やらせて」「やらせて」とみんな回して楽しんでいます。材料さえあれば、早ければ1時間ほどで完成してしまうので(ボンドで乾かす時間は除く)、「自由研究、何を作ればいいのか困った……」と言う時はぜひお試しください。
スポンサーリンク