夏の水分補給の定番といったら「麦茶」。ポンと麦茶パックを水に入れるだけという手軽な水出しタイプもいいけれど、煮出して作る麦茶は根強い人気がありますね。
でも、煮出し麦茶のネックといえば、「冷蔵庫に入れる前に冷ますことが必要」ということ。この冷ます手間がなかなか面倒なんですよね……。
そこで今回は、沸かしたての麦茶を早く効率的に冷ます方法を5つご紹介。同時に、雑菌が増えてしまう間違った冷まし方についても解説します。おいしい麦茶作りの参考にしてみてくださいね。
Contents
スピーディに麦茶を冷ます方法はコレ!
やかんで沸かした熱々の麦茶を早く冷ますにはどうしたらいいのか?おすすめの方法を5つ紹介していきますね。
1.やかんを水につける
基本中の基本は「やかんを水につける」。
「なんだ、そのくらい知ってるよ」という人も多そうですね。やかんはたらいなどを使って冷ます人も多いと思いますが、案外使えるのがフライパン。水が温くなってきたら、水を入れ替えたり、氷を入れるなどして、やかんの熱を取っていきます。
そんな悩みに応えるとっておきの方法を次はご紹介。普通に水で冷やすだけで、氷水を使うのと匹敵するほど早く麦茶を冷ます方法があるんです!
2.気化熱で冷やす
水分が蒸発するときに熱が奪われる「気化熱」を利用して、普通に水で冷やすよりも、早く麦茶を冷ますことができる方法です。
やかんを水につけるところまでは一緒ですが、「濡らしたタオルや手ぬぐいでやかんを巻く」のがミソ!でも、やかんは熱いので、巻き付けるとき、やけどには十分注意してくださいね。冷ましている間に雑菌が入らないよう、穴をラップなどで塞ぐとなおgoodです。
今回試したところ、およそ40分で32℃まで冷ますことができました(室温26℃)。
ちなみに、タオルやてぬぐいを使わず、水だけで冷やした場合は、1時間経過したあとも、40℃を保っています。
3.気化熱で冷やす+氷水の合わせ技
もっと早く冷ましたいときは、冷ます水に氷を加えます。フライパンは鍋の高さが低いので、溶けた氷があふれないように、水量に注意してくださいね。
4.気化熱で冷やす+扇風機
氷を使わず、タオルで覆ったやかんに扇風機で風を送るという方法もあります。風が気化熱の働きを促進するので、水だけを使った時よりも早く冷ますことができます。
5.気化熱で冷やす+氷水+扇風機
気化熱で冷やす方法に、扇風機をプラス。冷たい氷水を使うので、より早く冷ますことができます。
6.濃く作って、水や氷で薄める
道具を使わずに早く冷ます方法としては、「濃く煮出して、水や氷で薄める」というものもあります。
水や氷で薄めてしまうので、煮出す麦茶ならではの香ばしさは、やや失われてしまうかもしれませんが、やかんを水に浸すよりも、はるかに短い時間で冷ますことができます。
道具も使わないので、「もうポットに麦茶がなくなった!」「お客さん用の麦茶がない!」など、急いでいるときは、この方法が一番早いかも。
やかんごと冷やすときの注意点
やかんごと冷やす場合、注意することとしては「冷ます場所」。
シンクを使って冷やす場合もあると思いますが、やかんのまわりに三角コーナーや洗い終わっていない食器などを置かないようにしてくださいね。
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実は麦茶は他のお茶と違い、傷みやすい飲み物。雑菌が付くと冷める過程で繁殖して変質してしまう可能性があるため、生ゴミや汚れた食器のそばには置かないようにします。
そのまま容器に入れて冷ましてはダメ?
やかんで冷まさず、麦茶ポットに熱い麦茶を入れて、そのまま冷ますという方法もあります。
でも、この方法で気を付けたい点もいくつかあるので要注意。説明していきますね。
■耐熱性の麦茶ポットを使う
熱に弱い素材のポットを使うと、変形してしまう場合も。また、ガラス容器の場合、耐熱性でないと割れてしまう可能性もあります。必ず熱に強い素材のポットを使いましょう。
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■麦茶ポットは清潔なものを
容器の内側やふた・パッキンはきれいに洗い、できれば熱湯や漂白剤などで消毒したものを使います。雑菌が繁殖しやすい温度は、30~40℃。麦茶がその温度くらいになると、ポットの内側やふたに付いていた雑菌が麦茶の中で増えてしまう可能性があるためです。
■容器のふたは閉める
早く冷まそうとポットのふたをガバっと開けて冷ますのはNG。そこから空気中に漂っている雑菌やカビの胞子が入ってしまいます。ふたは閉めるようにし、熱気を逃がすための空気穴は最小限にとどめます。
麦茶は常温で冷ましてはダメなの?
どうせ5~6時間で冷えるんだから、わざわざ冷まなくてもいいのではと思う人も多いのでは?でも常温で長く時間放置すると、麦茶に雑菌が大繁殖してしまう可能性もあるんです。
先に説明したように、麦茶は変質しやすい飲み物。原料の麦には、雑菌のエサになるでんぷんやタンパク質が多く含まれているのに加え、緑茶などに含まれる殺菌・抗菌効果がある「カテキン」が入っていません。
夏は沸かしたお湯は冷めにくく、雑菌が繁殖しやすい30~40℃に長時間置いておくと、空気中の雑菌が麦茶の栄養をエサにどんどん増えてしまいます。そうならないためにも、沸かした麦茶は一気に冷まし、粗熱が取れたら冷蔵庫で冷やすのがおすすめです。
まとめ
麦茶の冷まし方についてざっくりまとめると
- 濡れたタオルをやかんに巻いて冷ますと、気化熱の作用で早く冷える
- 氷や扇風機を使うと、相乗効果でさらに早く冷える
- 濃く煮出して、水や氷で割るという方法も
- やかんを冷やすときは、三角コーナーや汚れた食器の場所に注意
ついつい面倒だからと常温放置はNG。早く冷まして、煮出した麦茶を安心して飲むようにしたいですね。
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