アルプス子ども会のキャンプ – 他の子供キャンプとの違いとは?

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数年前のことになりますが、夏休みに長男を「アルプス子ども会」のキャンプに参加させたことがあります。そして翌年は、チビが幼稚園のスポーツ教室が開催する子供キャンプに参加。2つのキャンプを通しての親目線の感想などをつらつらと書いてみたいと思います。

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子供キャンプとは

夏休みに親から離れ、子供と引率者だけで楽しむキャンプ。幼稚園や保育園でも、夏休み前などに「子供キャンプのお知らせ」などのお手紙をもらったり、通っている水泳やスポーツ教室からも同様のお知らせをもらってくることがあると思います。

開催地は多くが山や川。そこで川遊びや釣りを楽しんだり、スイカ割をしたり、流しそうめんのごはんを食べたり、バーベキュー、花火、キャンプファイアーをしたり……。泊まる場所は冷房完備のところもあれば、簡易テント、バンガローと、主催する団体によって違うようです。

アルプス子ども会とは

長野県駒ヶ根市が本部の野外教育団体です。自然豊かな信州で夏のキャンプを中心に、一年を通して子供向けのイベントを開催しています。

アルプス子ども会のキャンプ

パンフレットを取り寄せ、自然のニオイがプンプンすることに親の私の方が惹かれて、当時小学校2年生の息子をアルプス子ども会のキャンプに参加させました。フニャフニャして頼りない男の子だったので、「シャキッとせいっ!」とカツを入れるために、自然の中に放り込んでみようと。しかし、子供は参加に消極的でしたね。そりゃ、楽しい夏休みなのに、全然知らない人ばかりの中に数日といえど放り込まれるわけですから、「楽しそう!」よりも「不安だなー、嫌だなー」の方が強かったと思います。

参加したのは2泊3日のコース。アルプス子ども会のキャンプでは、「釣り」「昆虫」「登山」「2週間のロング」などいろいろなコースがある中で、初心者向け…というか標準的なコースだったような気がします。内容は、川遊びにハイキング、班ごとで話しあって作る出し物、飯盒炊飯にテント張り。

アルプス子ども会のキャンプは、友達や兄弟と一緒に参加しても、班は別々になります(別行動になる)。つまり、お友達を誘って参加したとしても、現地ではほぼ一緒に過ごせない。他の子供キャンプの場合、「子供が不安がるので、同じ班で」のような希望を汲み取ってくれることが多いと思うのですが、アルプス子ども会は基本的にバラバラの班になります。やっぱり、知らない人ばかりの中で、お友達が1人でもいると、どうしても友達ベッタリになっちゃう。それを意図的に避ける。これが他のキャンプとの大きな違いだと思います。

そして、当たり前だけど、ゲームや漫画は持ち込めません。お菓子はOKな子供キャンプは多いと思いますが、アルプス子ども会はお菓子もNGでした。バスの中でお菓子交換とかはせず、ゲームやったり、歌を多く歌うようです。

そして、「昆虫」などを捕まえるコースもあるのですが、捕まえた昆虫は持ち帰れません。環境を守る意図があるのかもしれませんが、元に戻します。

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お風呂は夏でも、2日に一度でした。川遊びなどしたので、息子は毎日お風呂に入らなくても気持ち悪いとは思わなかったようです。着換えも、「汚したら……」「濡れたら……」とあれこれ心配していろいろ持たせてしまいがちですが、指示された着替えは本当に必要最低限でした。

また、虫刺されや虫除けを持参する人も多いと思うのですが、「刺されることは自然なこと」というようなコメントが書いてあるのも驚き。持ち物の中に虫よけが書かれてなかったのも印象的でした。あ、でも持参してもOKで、現地で使う子どももいたようですよ。

泊まる場所は、テントとしぶき荘という施設に1泊ずつ。キャンプ場には常設テントがありますが、そうではなく、イチから自分たちで張ったテントの中で過ごしたようです。

全体的に、便利さや快適さは追求せず、自然の中で生きるために必要最低限のものだけを持たせるという印象でした。「何か不便に感じたことはないか?」と聞いたこともありましたが、特に感じなかったようです。

帰宅後、何が印象に残っているか聞いたら「川遊びとホットドック」という答えが返ってきました。川遊びといっても、ひざ下くらいをジャブジャブ……というのではなく、どっぷり潜ったりして遊んだそう。今、川遊びってなかなかさせてあげることができないので、いい経験だと思います。

朝食に食べた牛乳パックとアルミホイルで作るホットドックがすごく美味しかったようで、帰宅後に再現してみたのですが、これがうまくいかず……。何かコツがあるのでしょうか。食事作り(花火だったかな?)では、マッチを使ったようで、帰宅後、マッチを使えるようになっていました

スポーツ教室のキャンプ

そして翌年。幼稚園で習っているスポーツ教室でも夏のキャンプがあると知り、チビに参加させてみることにしました。アルプス子ども会という手もあったのですが、すでにアルプスで気になるコースは満員だったのです。

参加したのは1泊2日で湖の近くで過ごすプランです。こちらはオーソドックスな子供キャンプで、参加するのはいつも一緒に習い事をしているメンバーだし、スポーツ教室でいっしょの先生が引率してくれます。宿泊する施設は冷房完備のお部屋で、シャワーにも入れました。仲良しのお友達と同じ部屋になれるよう配慮もしてくれます。夕食は先生と一緒に作るカレーでした。

持ち物も困ることがないように、少し余分に持たせる感じ。バスの中では、ゲームなども行われましたが、アニメのビデオも流してくれたので、それを見る子供もいたようでした。湖で水遊び、流しそうめんのお昼ごはん、カレー作り、キャンプファイアー、花火で1日目は終わり、2日目はフルーツ狩りをして帰宅でした。身支度、後片付け、整理整頓、あいさつ、といったことはしっかり指導する、というお話が事前にされていました。

全体的に、可もなく不可もなくマイルド。もちろん子供は楽しんで帰ってきたのですが、幼稚園の遠足やお泊まり保育の延長線上にある感じかな?という印象です。もうちょっとピリッと刺激があってもよかったかなと思いますが、主催する側としては無難な線の中で収めておきたいという思いもあるのでしょうね。親としても、知ってる顔が多かったので、安心して参加させることもできました(決してアルプスが安心させられない、という意味ではないですよ)。

まとめ

どちらのキャンプも一長一短あり、どちらも参加させてよかったと思います。ただ、親的にも子供にも刺激が多かったのはアルプス子ども会だったかな。全国から集まるお友達、しかも初対面。ゲームもテレビもなく、家族と離れて過ごす数日って、子どもにとってものすごく貴重な体験だと思うのです。

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