横浜の初夏の代表的なイベントといったら「横浜開港祭」。
横浜港が開港したのが、江戸時代の安政6年6月2日であることにちなみ、横浜市では6月2日が開港記念日となっています。
横浜開港祭は、その6月2日と前日、あるいは翌日(開催年度によって異なります)の2日間にかけて行われるイベント。2023年は6月2日・3日に行われます。開港記念日は横浜市内の小学校~高校の多くはお休みとなるため、親子連れはもちろん、多くの人で賑わうんですよ!
特に開港祭で人気なのが、そのフィナーレを飾る「花火」。花火だけを目的に開港祭に訪れる人もいるほどです。そのため、とても混むので絶好のスポットで花火を見るのは至難の業。
そこで今回は、開港祭の花火を見ることができる「穴場スポット」をご紹介します。お出かけする時の参考にしてみてくださいね!
Contents
横浜開港祭の花火とは?
横浜開港祭の花火は開港祭のフィナーレとして行われるもの2023年の開港祭の花火は、6月2日(金)を予定しています。
花火のメイン会場は、みなとみらい21地区の臨港パーク付近。打ち上げ場所は横浜港の海上です。時間としてはわずか30分ほど(19時30分~20時)ですが、レーザー光線を使った華やかな花火はまるで一つのショーのよう。
2018年の花火の様子がYoutubeでも公開されています。
打ち上げ本数は3000発。音楽に合わせて花火が打ちあがる様子は、とにかくダイナミックで見ごたえたっぷりなんです。
また、よく混同しがちなのですが、開港祭の花火は横浜スパークリングトワイライトなどの花火大会とは別物。あくまでも開港祭の最後を飾るコンテンツのひとつです。間違えて予定を立てないよう、気を付けてくださいね。
横浜開港祭の花火の穴場はココ!6カ所を徹底紹介
打ち上げ場所は横浜港。有料のチケット席は、みなとみらい21地区の臨港パーク、国立大ホール前、ハンマーヘッドに設けられています。5月25日現在、まだチケットは販売されているようですね。
光と音楽を使った花火なので、「花火・レーザー光線・音楽」の一体感を楽しみたい場合は混んでいても会場近くまで行ったほうが満足度が高いです。
でも「混むのはいや」「花火だけ見られればいい」という人もいるはず。それなら、会場から少し離れたところから落ち着いてみるのはいかがでしょう?ここでは若干会場から離れた穴場スポットを紹介しますね。
大さん橋
打ち上げ場所から約1.4キロの場所にある大さん橋は国内最大級の大型客船ターミナル。海に大きく張りだしているので、遮るものがなく、屋上広場に出るとみなとみらい21地区を見渡すことができるんですよ!
この屋上広場は「くじらのせなか」と呼ばれていて、とにかく広く眺めがいい!
屋上の床材は木でできているので、転んでもほどよい当たり。バリアフリーなので、ベビーカーでも移動がらくらく!ターミナル内部はもちろん、屋上にも多目的トイレがあるので、おむつがえもしやすいです。
横浜開港祭の
フィナーレを飾る大花火 @ 大さん橋
Fireworks display on the port of #Yokohama pic.twitter.com/MBXaSC7FBT— 横浜港 大さん橋 VIEWS+ (@OsanbashiNews) 2018年6月2日
ターミナル内部には、カフェやレストラン、ショップもあるので、花火が始まる前までそこで過ごせます。24時間開放しているので、花火が終わったあとも急かされることなく余韻に浸ることができますよ。
24時間オープンしている駐車場は、土日祝でも24時間利用で2000円、平日は1500円(いずれも税込)。ただ、付近でイベントが行われるときはかなり混むんですよね……。でも、駐車場の予約サイト「akippa」を使えるので、前もって予約しておくといいかも!
駐車場の予約サイトakippa 土日用はこちら
ただし、花火が終わると近隣はものすごく混雑します。車を利用した場合、渋滞は避けられない!と覚悟してお出かけくださいね。
■交通アクセス みなとみらい線「日本大通り駅」3番出口から徒歩7分、JR京浜東北・根岸線、横浜市営地下鉄ブルーライン「関内駅」から徒歩15分
■利用料金 無料
山下公園
横浜のデートスポットのひとつである山下公園。打ち上げ場所から約2キロほど離れているため、それほど混雑しません。ベンチや芝生に座りながら花火を見ることができます。
ただ、緑が多い公園なので、木が邪魔したり、死角になる場所があって花火が見にくい場所もあります。早めに行って、見やすい場所をキープしたほうがいいかも。
2023年春にオープンしたばかりの「THE WHARF HOUSE(ザ・ワーフハウス)山下公園」では足湯も楽しめます。利用は無料ですが、お店で予約券を入手することが必要です。
付近には「山下公園駐車場(普通車222台収容、土・日・祝日30分税込300円)」
などの駐車場がありますが、先ほど紹介した「大さん橋」からも近いので、大さん橋の駐車場を利用するという方法もありますよ。
■交通アクセス JR京浜東北・根岸線、横浜市営地下鉄ブルーライン「関内駅」より徒歩20分、みなとみらい線「元町中華街駅」より徒歩3分
■利用料金 無料
港の見える丘公園
打ち上げ場所から約2.6キロ離れている横浜の山手エリアにある港の見える丘公園。こちらの展望台からも、花火を見ることができます。
展望台を正面に、向かって左側が打ち上げ場所があるみなとみらい方面です。場所が空いていたら、左側をキープすればよく見えるかも。
打ち上げ場所からは少し離れていますが、高台なので見晴らしがとてもいいです。花火が打ちあがる方向とは反対ですが、ライトアップされたベイブリッジも人も見渡せます。
画像がちょっと粗いですが、以前、こちらから見ることができた花火の様子はこちら。かなり大きく見えますよ。
この公園では、バラ園(ローズガーデン)があり、バラがとてもきれいなんです!開港祭のころは「春バラ」が見ごろなので、明るいうちから来て、バラ園を散策してみるというのもアリかも。…というか、ぜひそうしてほしいほど、バラがきれいです。
また、横浜・元町にも近いので、ぶらぶらと元町歩きを楽しんだあとに、公園を訪れるというのもいいですね。
車で行くのであれば、近くにあるMEGAドン・キホーテ港山下総本店(収容台数396台、土日祝30分300円)の駐車場が、収容台数も多く停めやすいです。
ただし、やはりというか混雑は覚悟で訪れたほうがいいかも。山手地区は駐車場が少ない上に狭いところが多いので、ここで停められないと駐車場探しに難儀する可能性が高いんですよ…。
■交通アクセス JR京浜東北・根岸線「石川町駅」より徒歩20分、みなとみらい線
「元町・中華街駅」より徒歩5分
■利用料金 無料
アメリカ山公園
みなとみらい線「元町・中華街駅」駅舎の屋上にある「アメリカ山公園」は打ち上げ場所から約2.6キロ離れた場所にあります。規模はそれほど大きくありませんが、春になるとバラがきれいに咲く公園です。
駅に直結しているので、他の穴場スポットよりも移動がラクです。山手エリアには、他にも花火が見えるスポット「港の見える丘公園」もありますが、そちらは駅から少し坂を上らないとならないんですよね…。
なので、歩くのがキツイ…という場合や、ベビーカーを使う人の場合、こちらのスポットがおすすめです。公園内にはベンチやあずまやもあるので、座って見ることができますよ。
公園からは、マリンタワーや、ちょっと小さめですがベイブリッジまで見渡せます。
■交通アクセス みなとみらい線「元町・中華街駅」直結
■利用料金 無料
ランドマークタワー スカイガーデン
打ち上げ場所まで約800メートル!ランドマークタワーの展望フロア・スカイガーデンからも、花火がよく見えます。展望台は69階の高さがあるので、少し花火を見下ろす感じで見ることができます。
展望台に入るには、入場料金(大人/18~64歳1000円、65歳以上・高校生800円、小・中学生500円、幼児/4歳以上200円、いずれも税込)が必要です。
「ちょっと高いなあ」と思うかもしれませんが、花火だけでなく、みなとみらいの夜景もきれいに見えます。晴れている日はスカイツリーや東京タワーが見えることも!夕暮れ時は沈みゆくオレンジの太陽がとてもきれいなので、少し早めに行ってじっくり眺めてみるのもいいかも。
■交通アクセス JR京浜東北・根岸線、横浜市営地下鉄「桜木町駅」から動く歩道で徒歩5分、みなとみらい線「みなとみらい駅」から徒歩3分
■入場料 大人/18~64歳1000円、65歳以上・高校生800円、小・中学生500円、幼児/4歳以上200円、いずれも税込
横浜みなとみらい万葉倶楽部 屋上の展望足湯庭園
個人的におすすめなのが、みなとみらいにある温泉施設「横浜みなとみらい万葉倶楽部」の屋上の展望足湯庭園。打ち上げ会場まで約400メートルととても近いので、花火が小さすぎるということもありません。コスモクロックをはじめとするみなとみらいの夜景も大迫力で見えます。
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横浜開港祭。万葉倶楽部屋上足湯庭園より。
横浜の夏の始まりです。#横浜 #みなとみらい #万葉倶楽部 #万葉の湯 #花火 #横浜開港祭 pic.twitter.com/uTUWszL0aJ— 横浜みなとみらい 万葉倶楽部 (@manyo_mm21) 2018年6月2日
温泉施設ですが、この屋上の展望足湯庭園は浴衣で利用OK。男女共用なので家族や恋人と見ることができますよ。足湯を楽しみつつ、花火を鑑賞するなんて贅沢ですよね~。
ただし、入館料として1人2,950円(大人)が必要。でも1日のんびりすると決めて、お風呂や食事を楽しむというのもいいかも。公式サイトでも横浜開港祭の情報を公開しています。
施設専用の駐車場があるので、車での利用もできます。ただ、開港祭の日は混むので、早めにお出かけくださいね。
■交通アクセス みなとみらい線「みなとみらい駅」より徒歩5分、JR京浜東北・根岸線、横浜市営地下鉄「桜木町駅」から徒歩15分。
※桜木町駅、横浜駅からは、施設のシャトルバスが運行しています。時間など詳細は公式サイトで案内しています。
■利用料金 大人(中学生以上)2,950円、子ども(小学生)1,540円、幼児(3歳~未就学児)1,040円、3歳未満は無料 ※すべて税別
無料だけど、交通規制がかかるスポット
混むけれど、もう少し近い場所で見たいという場合は、ちょっと早めに会場入りして交通規制がかかるスポットに行くのがおすすめです。
象の鼻パーク
打ち上げ場所から約1.4キロ離れている象の鼻パークは、開港150周年を記念してオープンした広い芝生が印象的な公園。
会場から離れているので、花火はやや小さめですが、横浜港やみなとみらいの夜景を見渡すことができます。山下公園ほどメジャーな公園でないため、人は少なめです。席確保のための開放時間は15:00~。
象の鼻パークには駐車場がないため、車で行く場合は「大さん橋駐車場」がおすすめです。
■交通アクセス みなとみらい線「日本大通り駅」A1出口より徒歩約3分、JR京浜東北・根岸線「関内駅」、横浜市営地下鉄ブルーライン「関内駅」より徒歩20分
■利用料金 無料
ぷかりさん橋
打ち上げ場所まで約200メートル!横浜港の客船ターミナル「ぷかりさん橋」。”ぷかり”という名前のとおり、桟橋が海に浮いていて、歩くとユラユラします(笑)。
こちらは打ち上げ会場にとても近いので、花火は大きく見えます。音も「ドーン!」と迫力ある感じで聞ける距離です。その分、人気があるので少し混雑するかも。
■交通アクセス JR京浜東北・根岸線、横浜市営地下鉄ブルーライン「桜木町」駅より徒歩10分、みなとみらい線「みなとみらい」駅クィーンズスクエア連絡口より徒歩5分
■利用料金 無料
カップヌードルミュージアムパーク(新港パーク)
カップヌードルミュージアム横浜のすぐ近くにある広々とした公園です。メイン会場である臨港パークまでは約400メートル。そのため、かなり大きく花火が見えますよ。
早めに行けば、階段状になった部分をキープできるので、腰掛けて花火を見ることができます。
水辺近い階段状のところに座ると、波の音がちゃぷちゃぷ聞こえてくるほど海から近い!海の香りがして癒されます。
少し離れたところに芝生の場所もありますが、ちょっと松の木が邪魔して見にくいところもあります。雑草も元気に伸びていたので、芝生にそのまま座るとチクチクして痛そう。レジャーシートは必須です。
また、これは紛らわしいのですが、カップヌードルミュージアムパークは「カップヌードルパーク」とは全く別モノです。カップヌードルパークは、カップヌードルミュージアムの中にある施設のひとつなのでお間違いなく^^
■交通アクセス JR京浜東北・根岸線、横浜市営地下鉄「桜木町駅」より徒歩12分、みなとみらい線「みなとみらい駅」より徒歩8分、「馬車道駅」より徒歩8分
■利用料金 無料
耐震バース
打ち上げ場所から約200メートル離れている「耐震バース」。あまりなじみのない施設名で一体、どこにあるのかわからなかったのですが、打ち上げ場所である臨港パークから、道路を隔ててすぐ隣にありました。
メイン会場のすぐ近くなので、臨場感はばっちり感じられると思います。
■交通アクセス JR京浜東北・根岸線「桜木町駅」より徒歩24分
■利用料金 無料
赤レンガパーク
大さん橋やベイブリッジが眺められる赤レンガパーク。打ち上げ場所まで約600メートルです。穴場というには知られすぎているかも。横浜赤レンガ倉庫に近い公園で、打ち上げ場所から近いため、かなり大きく花火を見ることができます。
すぐ近くに横浜赤レンガ倉庫もあるので、食事やショッピングもできますよ。
車を利用して訪れたい場合は、横浜ワールドポーターズの駐車場が近く、収容台数も多いです。でも混雑は避けられないので、肝心なときに「満車」となってしまわないよう、早めに行動したほうがいいですよ。
■交通アクセス JR京浜東北・根岸線、横浜市営地下鉄「桜木町駅」より徒歩15分、みなとみらい線「みなとみらい駅」より徒歩約12分
■利用料金 無料
クルージングと花火を楽しむという方法も!
穴場とはちょっと違いますが、クルーズ船に乗りながら花火を楽しむという方法もあります。ちょっとお金はかかりますが、地上から見上げる花火とは違い、船から眺める花火も迫力いっぱいですよ。
横浜開港祭花火鑑賞クルーズ
メガクルーザー「シエルブルーorオセアンブルー」で行くクルーズプラン。席が確保されているので、座りながら花火を見ることができます。料金は税込12,000円。
詳細や予約はリザーブドクルーズ公式サイトで案内しています。5月21日現在、まだ残席はあるようです。
横浜開港祭☆2023☆『ビームスペクタクル inハーバー』
屋根の無いオープンな船から花火を見ることができるクルージングプラン。料金は税込7,000円。
詳細や予約は京浜フェリーボート公式サイトから確認できます。5月21日現在、まだ残席はあるようです。
横浜開港祭の花火会場の混雑状況は?
さて、ここまで穴場スポットやクルーザープランをご紹介してきましたが、「やっぱり当日の混雑が気になる……」という人もいるはず。そこで会場の混雑状況についても紹介しておきますね。
当日はベストポジションを目指し多くの人が会場につめかけます。花火の間際になると、身動きがとれないほど混む場合も。口コミでも
- いい席で見たいから9時から待った
- 15時過ぎで、花火まであと4時間もあるのに、すでに人だらけ
- 花火が終わったあとの混雑で泣きそう
というものも。私も以前、耐震バースで鑑賞したことがありましたが、花火はきれいに見れたものの、帰りがとにかく大変。最寄りのJRの駅・桜木町に出るまで、2時間近くかかったのを覚えています(駅で電車に乗るのも、また大変…)。
また、日差しを遮る場所がないので、席を取ってから花火を待つ間も大変かも。場所取りをして花火を待つ間は、日焼け対策や熱中症対策はしっかりしておくと安心ですよ。
2023年の横浜開港祭花火の交通規制や入場規制
大勢の人が訪れるイベントだけあって、当日は交通規制や入場規制がかかります。
入場規制が予想される時間は、
・耐震バース……18時
・臨港パーク……18時
・カップヌードルミュージアムパーク……18時
・ハンマーヘッド……18時30分
・赤レンガ倉庫……19時15分
・象の鼻パーク……19時30分
入場規制になると、再入場や待ち合わせに関わらず、入場は不可になるので要注意です。詳しくはこちらで確認してくださいね。横浜開港祭運営者が推奨しているルートをチェックできます。
日時 | 6月2日 19:30~20:00(予定) |
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打ち上げ場所 | 横浜港 |
打ち上げ数 | 約3,000発 |
打ち上げ場所までのアクセス | ・横浜高速鉄道みなとみらい線「みなとみらい駅」より徒歩5分 ・横浜高速鉄道みなとみらい線「新高島駅」より徒歩10分 ・JR京浜東北・根岸線、横浜市営地下鉄「桜木町駅」より徒歩15分 |
まとめ
開港祭のクライマックスである花火を見ることができる穴場をご紹介しました。穴場といっても決してガラガラということはないので、ベストなポジションで見たいときは早めに到着して場所をキープしておくのがおすすめですよ!
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