最近、高騰している牛肉に変わり、注目されているのが「ラム肉」。また、脂肪を燃焼する効果や冷え性に効果があるということで、ダイエッターや冷え性さんにも人気のお肉です。
以前より身近になってきたとはいえ、ラム肉というと「臭いが気になる」という人も多いのでは?そこで今回はスーパーで買えるラム肉についてリサーチ!実際に食べてみての感想をお伝えします。
<購入したスーパー>
・サミット
・ロピア
Contents
ラム肉はどうして臭うの?
羊の肉というと、「臭いがきつい」というイメージを持つ人もいるのではないでしょうか。私も20年前くらいにラム肉を食べたことがあったのですが……。
しかし、先日テレビでやっていた情報番組で、「サミットで販売されているラム肉は、臭みもなくおいしい」という情報を知りました。ラム肉の多くはニュージーランドなどからの輸入ですが、現在は昔と比べ、新鮮な状態で輸送するチルド技術が発達しているのだとか。
また、現在、子羊は出荷される前に臭いを消す飼料をしばらく与えられます。こうした食肉加工技術の変化で、以前よりも臭いが気にならないラム肉が多く流通しているそうです。
サミットのラム肉を食べてみた
さっそく、近所のサミットにGO!精肉売り場に行ってみると、牛肉・豚肉・鶏肉と並び、「ラム肉」のコーナーが設けられています。
値段ですが、100グラム188円。いつも100g50円前後の鶏むね肉をヘビロテしてる我が家しては、決して「安い」とは言い難いです。でも、もっと高価なお肉だと思っていたので、「意外と手ごろ」と感じました。
ラムチョップ用のラム肉もありましたが、「バイヤーおすすめ品」という触れ込みに乗っかり、ジンギスカンのタレが付いたお肉を購入しました。ニュージーランド産で、部位は肩です。
肉の色は、豚肉よりも赤味は強く、牛肉よりもツヤがある感じです。
ジンギスカン用の鍋がないので、いつも焼肉を焼くのに使うホットプレートで焼きます。ジンギスカンって、ほかにどのような野菜と組み合わせて焼くんだろう……? わからないので、いつもの焼肉みたいに、適当に野菜を切って焼いていきます。
ジュー……(加熱する音)。
加熱後しばらくすると、ふわっと獣っぽい臭いが!!明らかに豚や鶏・牛を焼いたのと違う香りがします。
あれ?私は獣の臭いがすると感じましたが、子供たちはあまり臭いは気にならない様子。「食べたい食べたい」と早くもお皿を持ってスタンバイです。
サミットのラム肉、脂身が甘い!
さっそく食べてみます。焼く前は固そうに見えたお肉ですが、予想に反して柔らかく食べやすいです。
口に含むと、脂が牛や豚とは違い、甘い風味がするのにはびっくり!
これは子供たちも感じたようで、子供3人が全員「甘いにおいがするね」。この甘い風味も好き嫌いが分かれるかもしれません。
気になる肉の獣臭さについてです。全く気にならないというわけではなく、彼方で獣が吠えている感じ…といったらいいでしょうか。ふっと鼻に抜ける臭いは、動物園に足を踏み入れた時に嗅ぐ臭いに似ています。
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でも、以前感じたほど、獣臭さは気にはなりません。これは私自身の味覚が変わったのか、ラム肉自体が臭いが気にならない状態で売られるようになったからなのか不明ですが……。ちなみに、子供たちは全く臭いは気にならない様子です。
でもこの独特の臭い、好きな人にとってはたまらないものなのではないでしょうか。私は青魚が大好きなのですが、青魚特有の臭いが苦手という人もいます。私はサバやイワシ特有の香りが好きで、淡白な白身魚は何だか物足りなく感じるのですが、それと似てるのかもしれないですね。
ロピアのラム肉を食べてみた
後日、スーパー「ロピア」でもラム肉を購入してみました。
ロピアは、その激安ぶりと大容量から「日本のコストコ」などとも例えられているスーパーです。特にお肉が安いことで有名ですね。
ロピアで購入したラム肉はこちら。切り落とし肉です。
価格は100g150円でした。牛肉とあまり変わらない価格です。
サミットのラム肉と同様に、赤くツヤがあるお肉です。
調理方法は、サミットのラム肉と同じように、ジンギスカンにしてみることにしました。ホットプレートで焼いていきます。
焼いているときに、ふわっと獣のような香りがするのは、サミットのラム肉と同じです。
焼きあがったので食べてみると……。
脂身が甘い!お肉も焼く前は筋っぽいように見えましたが、とても柔らかい!
一番気になる臭いですが、特有の獣っぽい臭いはするものの、あまり気になりません。
一緒に焼いた野菜に、ラム肉の甘い香りがうつって、それも美味です。
あっというまに食べきってしまったので、豚肉を追加してみました。不思議なことに、豚肉が淡白すぎて物足りなく感じます。ちょっとラム肉のクセある風味は、「肉を食べている」という満足感にもつながるようです。
それでも臭いが気になるときは?
サミット・ロピアのラム肉とも、食べやすくそれほど臭いは気になりませんでした。でも中には「やっぱり臭いがきつい」と感じる人もいるかもしれません。その場合、「脂身を取り除く」のを試してみるのがおすすめです。
ラム肉の臭いの原因は、その脂身にあります。調理する前に肉に付いた脂身をできるだけ取り除いたり、脂身に切れ目を入れて脂を落とすと臭いが気になりにくくなります。
ラム肉の健康効果は?
最後にラム肉の健康効果についてご紹介します。
ラムは、乳離れしたばかりの生後1年未満の子羊のことを指します。成羊の肉「マトン」と比べると、臭いが少なく、肉質もやわらかいのが特長です。ラム肉が豚や牛肉と違う点としては、下記のようなことが挙げられます。
・L-カルニチンの含有量が多い
ラム肉は、脂肪の燃焼を促す効能があるとされる「L-カルニチン」と呼ばれるアミノ酸を、他の肉類より多く含んでいます。L-カルニチンを摂取すると、内臓脂肪や皮下脂肪といった体の中の脂肪が燃焼されやすくなります。
・鉄や亜鉛などのミネラルが豊富
ラム肉は、豚や牛と比べてカロリーが低め。身体の調子を整える鉄や亜鉛などのミネラルが豊富に含まれています。
亜鉛やマグネシウムは、豚肉や牛肉とほぼ同じくらいですが、注目したいのが鉄の含有量です。100gあたり、牛肉は1.2㎎、豚肉は0.5㎎なのに対し、ラムは1.5㎎。鉄分不足による貧血を予防するためにも、ラム肉を積極的に取り入れたいですよね。
・脂肪に不飽和脂肪酸が多い
ラム肉の脂には血中の中性脂肪やコレステロールの量の調節を助ける働きがある不飽和脂肪酸が多く含まれています。ラム肉の臭いの原因はその脂肪と言われていますが、中性脂肪やコレステロールが気になる人は、ラム肉の脂身は残さず食べた方がよさそうです。
■ラム肉と牛肉・豚肉の栄養比較
栄養素 | ラム肉(ロース) | 牛肉(肩ロース) | 豚肉(肩ロース) |
---|---|---|---|
カロリー | 227kcal | 240kcal | 253kcal |
タンパク質 | 18g | 17.9g | 17.1g |
鉄 | 1.5㎎ | 1.2mg | 0.6mg |
亜鉛 | 2.6㎎ | 5.8mg | 2.7mg |
マグネシウム | 16㎎ | 18mg | 18mg |
ビタミンB12 | 1.1μg | 1.8μg | 0.5μg |
カルニチン | 167.8mg | 76mg | 21mg |
まとめ
サミットやロピアで販売されているラム肉は、臭いもそれほど気になることなく、おいしく食べることができました。以前ラム肉に挑戦したものの、臭いで挫折してしまった人も、美味しく食べることができると思います。
タンパク質や鉄分などの栄養がたっぷりなので、育ち盛りの子供の食事にもぴったり。ジンギスカンなら、焼くだけなので忙しい日の夕食などにも重宝しそうです。
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