体の冷えによいとされる食べ物「しょうが」。薬味に入れたり、紅茶に入れたり、お料理に使ったりと様々な使い方ができるしょうがですが、今は生ではなく、乾燥させてストックしている家庭も多いそう。
屋外や室内で自然乾燥させたり、蒸したあとにオーブンで乾燥させたるなど、乾燥生姜の作り方はいろいろ。手軽な方法としては、電子レンジ加熱、オーブン加熱がありますが、どちらが作りやすいのでしょうか。実際に、レンジ加熱・オーブン加熱の両方を試してみた結果をお伝えします
レンジで作る乾燥生姜の作り方はこちら
Contents
乾燥生姜をオーブンで作る
<材料>
・しょうが
・オーブンシート
今回、しょうがは、電子レンジ加熱よりも多少多めの50グラムを使用しました。
<作り方>
1.しょうがを洗い、水分を拭き取って、黒ずんでいたり痛みがある部分を取り除く
生姜の下ごしらえは電子レンジ加熱と同じです。黒ずんでいる場所があれば、包丁でカットします。
2.しょうがを2ミリくらいに薄切りにする
生姜を2ミリくらいの薄切りにします。1ミリでは細すぎるし、3ミリでは厚すぎるので、間を取って2ミリくらいがちょうどいいのではないでしょうか。できるだけ均一の厚さにしたつもりですが、どうしても若干、バラバラになってしまいます。
しょうがは、皮の近くに有効な成分が多く含まれているとのことで、皮はむかず、そのまま使います。
しょうがの切り方は、繊維を断ち切る方法と繊維に沿って切る方法の2つがありますが、均一の厚さに切りやすい「繊維を断ち切る方法」にしてみました。
3.オーブンシートを敷いた天板の上に置く
しょうがを並べます。多少、加熱にムラがあるので、しょうがの置き方に工夫が必要なのかもしれませんが、今回は普通に生姜を整列させました。
4.加熱する
ショウガに含まれるジンゲロールをショウガオールに変化させるには、オーブンで作るときは80度~100℃くらいの温度設定がよいのだそう。うちのオーブンは100度という設定がないので、温度は110℃に設定しました。きちんと設定できる場合は、100℃に設定した方がいいと思います。ちなみに、予熱した方がいいのかもしれませんが、面倒なので予熱なしでそのまま加熱します。
電子レンジは、発火が恐ろしいのでじっと庫内を見つめていましたが、オーブンの場合はそれほど心配はないとのことで、10分刻みくらいで様子を見ながら加熱していました。
30分後。少し小さくなっているものの、あまり変化はないように見えます。電子レンジ加熱では、水分が窓に付きましたが、オーブン加熱ではないですね。レンジと同じように、上下を裏返します。
スポンサーリンク
60分後。かなり小さくなっています。しかし、触ってみると、まだしっとりとしており、パリパリには遠いです。10分刻みで、加熱を続けていきます。
70分を過ぎたころから、急に乾燥度合いが進んだように思います。80分後、取り出すとパリパリになっていました。
レンジ加熱とも共通しますが、もともとの生姜に含まれている水分や、切った生姜のサイズ、厚み、使用っているオーブンの種類や機能によって、微妙に乾燥の仕方が違うような気がします。
乾燥させた生姜をすり鉢に入れる
すり鉢に入れ、すりこ木でつぶして粉状にします。レンジ編でも紹介していますが、すり鉢にラップを敷いて、その上に材料を入れてすると、すり鉢のミゾに食材がつまることがないですよ。とはいえ、力を入れてすると、ラップが破けてしまうので、様子を見ながらやってみてくださいね。
また、すり鉢ではサラサラのパウダー状にはなりませんでした。生姜に含まれる繊維質や、固い皮がどうしても残ります。
乾燥生姜の保存方法
密閉容器などに入れて保存すると、常温で3カ月保存できるそう。容器ごと冷蔵庫に入れてしまうことも多いかもしれませんが、冷蔵庫に入れると風味が落ちるだけでなく、成分も変化してしまうのだとか。常温で保存して、できるだけ早く使い切るようにしたいですね。
乾燥生姜を電子レンジとオーブンで作り比べてみての感想
これまで、電子レンジで作る乾燥生姜の作り方と、オーブンでの作り方を紹介してきました。どちらも同じようにパリパリの乾燥生姜を作ることができましたが、どっちが作りやすいか?と言われたら、私は「オーブン」です。確かに時間は1時間半近くと長いのですが、レンジのように「火が出ないかしら……」と緊張しつつレンジにへばりついて見る必要がなく、気分的に楽でした。クッキーやケーキを焼くのと同じ要領で、火に気を掛けながらほどよい放ったらかしができます(でも、ちゃんと火の近くにはいて、様子は見てくださいね)。
また、今の電子レンジは高機能なものが多いので加熱ムラは少ないと思うのですが、私が使っている旧式タイプのものはどうしても加熱ムラが発生しがちです。場所を入れ替えたりして加熱を繰り返すのも思った以上に手間でした。レンジよりオーブンの方が一度に作れる量も多いので、たくさん作ってストックしておきたい場合にも適していると思います。
スポンサーリンク