ベーコンは生で食べていい?生食時の注意点やおすすめレシピまでご紹介

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「おなかすいた、何かない~?」とチビが冷蔵庫を開けてゴソゴソ……。おやつ的・軽食的なものはストックしていないので、諦めたかと思ったら、ン?何か食べてる?ちょっと、何を食べてるの!?

おたま1号(助手)
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(もぐもぐ……)ベーコンだよ。しょっぱいものが食べたくて。
えっ!?ベーコンを生で食べてるの!?焼いて食べなきゃダメだよ~!おなか壊しちゃうよ!
Keroko(カエル母)
Keroko(カエル母)
おたま1号(助手)
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どうして?だって、ベーコンはくん製だって学校の家庭科でやったよ。加熱してるんでしょ?

……そう言われれば、ベーコンは高熱でいぶして仕上げる薫製の食品。

十分に加熱してあれば、生のまま食べても問題はなさそうです。とはいえ、今までずっと加熱して食べるべきだと思っていたので、そのまま食べていいものか疑問です。果たしてベーコンは生のまま食べることはできるのでしょうか?

そこで今回は「ベーコンは生のままで大丈夫?」か大調査!その結果、生のままでも食べられることはわかりましたが、気を付けないとならないと「おなかピー」になるポイントもあったのも確か。ここでは

  • 生で食べられるベーコン
  • 生では食べられないベーコン
  • 生で食べるとき、気を付けるポイント
  • 生で食べるベーコンのおすすめレシピ

について紹介していきますね。

Contents

生で食べられるベーコンとは

まず、現在お手持ちのベーコンのパッケージをご覧ください。今、手元にない場合、お店のベーコン売場に行ってパッケージをチェックしてみてみましょう。

国産のベーコンであるならば、そこに「生で食べられます」と明記されているはず。そう、国産ベーコンは加熱しなくてもそのまま食べられるんです!

おたま1号(助手)
おたま1号(助手)
ちゃんと生で食べられると書いてあるよ
今までじっくり見たことないから、知らなかった……
Keroko(カエル母)
Keroko(カエル母)

なぜ国産のベーコンは生で大丈夫かというと、国産ベーコンは「加熱食肉製品」に分類され、火を通さずに食べても問題がないように製造された製品だから。加熱食肉製品は、食品衛生法にのっとり、工場などで所定の加熱・加工されたもので、菌が死滅した状態で販売されています。

ベーコンのほか、ハムやウインナーも「加熱食肉製品」なんだって!
Keroko(カエル母)
Keroko(カエル母)
確かにハムは生のまま食べることが多いよね
おたま1号(助手)
おたま1号(助手)

しかし、これまでずっと焼いて食べてきた私、「ホントに大丈夫なの!?」とまだまだ疑いの気持ちはしつこく残っています。そこで国内主要ハムメーカーのサイトをチェックしてみました。

すると、O&Aのコーナーなどで、どのメーカーも一様に「そのままでも食べていただけます」と解説しています。

伊藤ハム
商品パッケージに「加熱食肉製品」と表示されているものは、すでに加熱されておりますので、基本的にそのままでもお召し上がりになれますが、調理していただいた方がおいしく召し上がれます。

丸大ハム
「特定加熱食肉製品」、「加熱食肉製品」と記載のあるものは、製造工程で一度熱をかけておりますので、そのままでもお召しあがり頂けます。

日本ハム
一般的には、ハムやソーセージ、ベーコンは既に加熱しておりますので、そのままでも召し上がれます。 ただし、ウインナーやベーコンなどの場合、おいしさの面では、熱を加えることでよりおいしく召し上がれるため、加熱されることをおすすめしています。

プリマハム
加熱食肉製品と表示されている商品は、工場の製造工程で充分に加熱していますので、そのままで食べられます。

中には、加熱した方がおいしく食べられる……と書いてあるメーカーもあるね
おたま1号(助手)
おたま1号(助手)

確かに、ハムと比べてベーコンは脂身が多いので、そのまま食べると冷えた脂が舌の上に残りそう。でも、焼けば脂が溶け出し、あつあつの状態でおいしく食べることができそうですよね。そういうことから、脂が多いベーコンは加熱して食べるというイメージが出来上がっていたのかもしれません。

加熱して食べるイメージが強いけれど、生食が可能であることがわかったベーコン。でも、販売されている全部のベーコンが生食OKというわけではないようです。次は「生で食べてはいけないベーコン」について説明しますね。

生で食べてはいけないベーコンとは?

国産メーカーで作られたベーコンは、生のまま食べてもいいことがわかりました。一方、生で食べるのはやめたほうがいいのは、外国産のベーコンです。

なぜ、外国のベーコンは生で食べちゃダメなの?
おたま1号(助手)
おたま1号(助手)

海外ではベーコンの製造法が各国や地域によって異なるので、どのような過程を経て作られたものなのか分からないことが多いのだそう。

日本のように十分に加熱して、生で食べられるように作られていないものもあります。ベーコンが加熱されているものかそうでないのか見分けるのも難しいため、加熱して食べるのが安全。もしも、加熱が不十分なベーコンを生で食べてしまったら、おなかを壊してしまう可能性もありますよね。

また、それぞれの食文化によっても、ベーコンの食べ方も変わります。分かりやすい例でいうと「アメリカのベーコン」。アメリカには、熱狂的なベーコン好きを指す「ベーコン・マニア」という言葉があるほど、ベーコンが毎日の食生活に根付いているのだとか。

そんなアメリカのベーコンは日本とは違う「生」。だから、食中毒にならないように、カリカリになるまでしっかり焼くのが普通なのだそうです。

Keroko(カエル母)
Keroko(カエル母)
とてもじゃないけれど、生で食べようとは思えないため、アメリカでは「生のベーコンを食べる」という罰ゲームもあるとかないとか……。

また、同様の理由で生で食べるのを避けたほうがいいのは「自家製ベーコン」

あまり家でベーコンを仕込む家は多くないと思いますが、ベーコン作りには肉質や脂身の量によって火加減を変えるなど、熟練の技が必要と言われています。そのため、家で作る場合は加熱が不十分のままになってしまう場合も。自家製ベーコンの場合は、しっかり火を通して食べたほうがいいようですよ。

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■ベーコンはどうやって作られる?
ベーコンは、豚肉(主にバラ肉)に塩を振って塩漬けにし、熟成させた後に塩抜きして燻したもの。塩漬けにするほか、塩や香辛料などで作られたソミュール液に漬け込み、その後燻して作る方法もあります。燻煙の方法や塩加減は、それぞれの国によって異なります。

ベーコンを生で食べるときの注意点は?

日本で製造されるベーコンは生で食べられますが、それでも注意しなければならないこともあるようです。ここでは、ベーコンを生で食べるときの注意点について紹介します。

生で食べられるからと安心しない

一度パッケージをあけると、雑菌が付きやすくなります。いくら生で大丈夫とはいえ、開封から時間が経ったベーコンは生では食べず、加熱して食べるようにします。

加熱食肉だからと油断しないことが大切だね
おたま1号(助手)
おたま1号(助手)

大量に食べ過ぎない

加熱すると脂が落ちるため、摂取する脂の量も少なくなりますが、生で食べる場合、脂身をたくさん食べてしまうことも。

その結果、胃もたれや胸やけなどを感じてしまう人もいるようです。いくらおいしくても、大量に食べ過ぎないようにした方がいいですね。

Keroko(カエル母)
Keroko(カエル母)
加熱して食べるよりも、カロリーの摂取量も多くなるため、ダイエット中の人は要注意

「生ベーコン」「ベーコン」の違いって?

外国のベーコンなどは、加熱が不十分なものもあり、食中毒の危険もあるので生食は避けたほうがいいと説明しました。

でも、「加熱していないのに、生のまま食べられるベーコン」もあるのだそう。

おたま1号(助手)
おたま1号(助手)
え~???加熱してないベーコンはお腹を壊すから食べないほうがいいってさっき説明してたでしょ?

この「加熱していないのに、生のまま食べられるベーコン」とは、塩漬けした肉を燻さず、乾燥・熟成させたもの。「生ベーコン」(パンチェッタ)と呼ばれるもので、カルボナーラなどのレシピでよく登場する材料ですよね。

なぜ加熱しないのに生で大丈夫かというと、塩漬け後に乾燥し熟成させることで、菌を死滅させているから。

日本では「非加熱食肉製品」に分類され、厳しい衛生基準に則って製造されています。この「非加熱食肉製品」の仲間としては「生ハム」も!生ハムは濃いピンク色でしっとりした口当たりですが、生ベーコンも同じようにきれいなピンクと白い脂身、しっとりした食感が特徴です。

ベーコンを生のまま食べるおすすめレシピ

焼いてもおいしいけれど、生で食べても大丈夫というベーコン。ハムのような柔らかな感と脂身のおいしさが特徴と言えそう。脂が抜けていない分、こってりしているので、あっさりした素材と相性がいいと思います。

実際に作って食べてみたものの中から、カリカリベーコンより生のままのベーコンの方がおいしいと思うものについて紹介しますね。

野菜サラダ

ベーコンを、5ミリ~1センチ幅に切って、生野菜と合わせます。それだけ!

使う野菜は、千切りキャベツやスライス玉ねぎ、マッチ棒くらいの太さに切った大根がおすすめ。さっぱりした野菜が、いい具合にベーコンの脂身とマッチしておいしいです。生のベーコンのくたくたした感じも野菜となじみやすいのでいい感じ。

Keroko(カエル母)
Keroko(カエル母)
ドレッシングはマヨネーズなどこってり系より、お酢がきいたさっぱり系の方がおいしいですよ!

炊きたてごはんにのせる「ベーコンごはん」

これが料理かよ!というツッコミが聞こえてきそうですが、ぜひぜひおすすめしたいのがこのごはん。

炊きたてごはんに生のままのベーコンをペロンとのせ、粒こしょうを振るだけ!

これは絶対、つやつやふっくら、熱々で水分をたっぷり含んだ炊きたてごはんで試してほしい!ジャーで保存したごはんや、レンジでチンしたごはんではおいしさ半減どころか、1/4くらいに落ちてしまいます。

炊きたてごはんの上にのせたベーコンの脂身が、ごはんの熱でゆるゆるとほどけます。そのとろけた脂身をまとった照り照りのごはんのおいしいこと!

ベーコンでごはんを巻いて食べる贅沢!粒こしょうのほか、少量の梅干しをのせ食べてももおいしいです。時間のない時の朝ごはんにもおすすめ!

まとめ

カリカリベーコンの香ばしさはないけれど、しっとりしていて脂身が甘い生のベーコン。ベーコンの保存状態によっては加熱して食べた方がいいようですが、一度、開封したての生の状態を食べてみてはいかがでしょうか?そのおいしさにハマるかもしれませんね。

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