味噌汁を作るとき味噌がない!代用できるベスト食材はこの6つ!

Pocket

「ご飯も炊けて、おかずもできて、あとはお味噌汁を作るだけ」という段階になって、

「あっ!お味噌がない!!!」

って事に気づくことはありませんか?実は私、しょっちゅうあったりします。具材も煮えて、味噌を入れるだけの時に気づくと、なおさら焦ってしまいますよね。

前回の記事「味噌汁作りでだしがないときどうする?」では、顆粒だしがないときに代用できるものについて、いろいろ紹介しました。

今回はそれに続き、「味噌がないときどうする?」。いろいろと試した結果、これは使えないというNGな材料もあれば、かなりお味噌に近い材料が見つかりましたよ!

こちらの記事では、

  • 味噌がまったくない時に味噌代わりに使えるもの
  • 味噌がちょっと足りないときに加えると味噌の代用になるもの
  • 味噌の代わりには使えないNG食材

について書いています。それでは早速紹介していきますね。

味噌ではなく、だしがない時の味噌汁作りについてはこちら↓

食事作りも佳境に入り、さあ、あとはお味噌汁を作るだけ!となった段階で「しまった!だしの素を切らしてた!」となることはありませんか? …...

Contents

味噌が全然ないときに代用できる食材

最初は「味噌がまったくない時に代用できる食材」です。基本となる調味料は、味噌と同じ大豆からできている「醤油」。これにプラスαの素材を足して味噌に近づけます。おすすめの順番から紹介していきますね。

■醤油だけでは味噌代わりにならない?

「味噌がない時は醤油を使う」ということもよく聞きますが、味噌汁を作るときに味噌の代わりに醤油を使っても、出来上がるのはただの「お吸い物」。味噌の優しい濁色やコクは、醤油だけでは再現できないんですね……。

そこでお味噌が全然ないときは、醤油にプラスαの素材を加えて味噌の味に近づけます。醤油だけでは出せないコクや濁りを他の材料で補うと、かなり味噌に近い仕上がりになります。

醤油+豆腐

いくつか試した中で、ベストオブベストだったのが「醤油と豆腐」の組み合わせです!だし汁に、醤油とすりつぶした豆腐を加えます。

一人分の目安は、醤油大さじ1/2と豆腐30~35g(約1/10丁)。顆粒だしの塩分などもあるので、醤油の量は味見しつつ加減してくださいね。

こちらができあがった味噌を使っていない味噌汁。ホラホラ!醤油とすりつぶした豆腐で、豆腐のにごり感がかなり再現されていますよね。

香りも味も違和感ありません。ただ、底にすりつぶした豆腐がたまるので、それが気になる人もいるかもしれませんね。

ちなみにこの味噌汁もどき、家族に出したところ、「えっ?本当にお味噌使ってないの?」と好評でした。家に豆腐がストックしてある場合、こちらの方法はおすすめですよ!

Keroko(カエル母)
Keroko(カエル母)
木綿豆腐よりも絹ごし豆腐の方がなめらかに仕上がります
■おすすめ具材
油揚げ、ねぎ、わかめ、豆腐

醤油+きな粉

続いて登場するのは「醤油ときな粉」。きな粉も味噌と同じ大豆製品。それなら親和性があるはず!と思って使ってみました。

だし汁にきな粉と醤油、みりんを加えます。1人分の目安としては、きな粉大さじ1/2、醤油大さじ1/2、みりん少々。みりんで味噌の甘さやコクを、きな粉でにごりを再現します。

こちらができあがり写真。「醤油+豆腐」の時と比べると、ちょっと濁りが足りないかな?という感じはしなくもないですが、パッと見てそれほど違和感はありません。

香りはというと、味噌や醤油では感じられないきな粉特有の香ばしさがあります。

一口食べてみると……。

おたま1号(助手)
おたま1号(助手)
……なんだか、きな粉くさいよ…

しかし、最初はきな粉の粉っぽさというか、独特の香りが感じられたものの、だんだん気にならなくなり、「お!イケる!」と思うように。

ただ、大豆やきな粉が苦手な人は、やっぱり特有の風味が気になるかも。

おたま1号(助手)
おたま1号(助手)
きな粉が下に溜まるので、かき混ぜながら食べてね
■おすすめ具材
油揚げ、ねぎ。
きな粉の粉っぽさをねぎと油揚げの風味がうまくマスキングしてくれます。

醤油+豆乳

「醤油+豆腐」がいい仕事をしたので、それならば豆腐の原料となる豆乳を使ってみてはどうかと思い、試してみました。

作り方はこれまで同様、だし汁に醤油と豆乳を加えるだけ。1人分の目安としては、醤油大さじ1/2、豆乳40~50㏄です。こちらも好みの塩加減になるように、醤油の量は調整してみてください。

結果はというと、これはGOOD!でも、豆腐を使ったときよりも、汁自体がサラサラしています。そして味わいもクリーミー。確かに、豆乳を使った「豆乳鍋」という料理もあるし、これはマズいはずはないですよね。

でも、味は悪くないですが、液状の豆乳を使うので、だし汁と一体化しています。味噌を使った味噌汁は、時間が経つと味噌とだし汁が分離してきますが、それがないので違和感を感じる人もいるかも。

味噌の代わりにつかうときは、「成分無調整豆乳」を使ってくださいね。飲みやすいように糖分や香料を加えている豆乳だと、妙な甘さや香りが料理に残ってしまいます。

■おすすめ具材
油揚げ、きのこ、豚肉

醤油+牛乳

豆乳でうまくいったので、次は「牛乳」でどうかと試してみました。1人分の目安としては、醤油大さじ1/2、牛乳40~50㏄です。こちらも醤油の量を加減して、好みの塩分量にしてみてください。

こちらができあがりの画像です。見た目は「白みそを使った味噌汁」といった感じ。豆乳を使った時のように、サラサラしています。

食べてみると……。「汁」ではなく、「soup」感が出てます。悪くはないし、決してマズくはないのですが、「ミルク」風味や甘さが鼻を突き抜けていく感じです。牛乳が苦手な人は難しいかもしれません。

おたま1号(助手)
おたま1号(助手)
でも私は嫌いじゃないよ。給食で出そうな味
バターを加えてみるとおいしい!洋風のおかずに合いそう!
Keroko(カエル母)
Keroko(カエル母)
■おすすめ具材
じゃがいも、里芋、ブロッコリー、鶏肉
牛乳を使っているので、シチューに使う素材が合う気がしました

醤油+じゃがいも

醤油で味噌の風味を出し、マッシュしたじゃがいもで味噌っぽい濁りを再現してみました。一人分の目安としては、醤油大さじ1/2にじゃがいも1/4個~1/3個です。

スポンサーリンク


見た目は「ちょっと薄い味噌汁」的な感じがしなくもありませんが、いい感じに再現できていると思いませんか?

味はお味噌汁の定番具材のひとつ「じゃがいも」を使っているだけに、違和感は全然ありません。とろみも加わり、かなり味噌汁に近いです。他の食材と同様、かき混ぜないと下に溜まりますが、きな粉や豆腐とは違って自然な感じです。

ただ、他の食材と比べると、「コク」が圧倒的に足りないんですよね。なので、豚肉や油揚げ、いわしのつみれなど、コクをプラスする具を使うといいと思います。

豆乳やきな粉は買い置きしていなくても、じゃがいもはストックしてある家は多いのでは?マッシュするのがちょっと手間ですが、味噌がない時、手軽に使える材料として覚えておくといいですよ。じゃがいものほか、里芋なども合うと思います。

■おすすめ具材油揚げ、豚肉、いわしのつみれ、ねぎ

テンメンジャン

次に試したのは、「中華甘味噌」とも呼ばれる甜面醤(テンメンジャン)。回鍋肉をに作るときなどに使用する中華調味料で、米味噌に糖分やごま油などを加えたものです。

「味噌汁を作るとき、味噌の代わりには適さない」という声もちらほら聞かれるので、ダメもとで試してみたところ、これが……。

案外イケる!!!

こちらが実際に作ったもの。見た目は赤だしの味噌汁みたいですよね。

確かに糖分が入っているので甘いのですが、赤だしの味噌汁に似た風味もあって、それほど違和感を感じませんよ!ごま油の香りもあまり気になりません。

とはいえ、赤だしが苦手な人や、甘めのお味噌汁があまり好きではない人は避けたほうがいいかも。具材は甘い風味が出る大根などが合うと思いました。

■おすすめ具材
油揚げ、豆腐、大根

味噌の代わりに使えないNG食材

味噌のほかにも、味噌とよく似た発酵食品ってありますよね。名前にズバリ「味噌」と書いてあるものも。それなら代用できるのでは?と試したものの、味噌の代わりには全くならなかった食材をご紹介します。

豆板醤(トウバンジャン)

麻婆豆腐などの辛い中華料理で使われる豆板醤は、中国の発酵調味料。味噌と同じ豆(味噌は大豆、豆板醤はそらまめ)を使った発酵食品なので、代用できるかも!と試してみました。

こちらが豆板醤使用バージョン。濁りもなく、「トマトスープ?」と思ってしまうほど見た目も赤いです。香りも味噌っぽくありません。

一口食べると……。

「バイーン!」という銅鑼の音が、食べた瞬間から脳内で再生される感じ。そのあとに「チャカチャチャッチャッチャン、チャ~ララ~♪」と中国雑技団のBGMが再生される感じ。

決してマズくなく、ピリ辛でこれはこれでおいしい!わかめとゴマ油を加えると、焼肉屋さんで出るピリ辛のスープといった感じで案外イケます。しかし圧倒的に中華風なんですよね。

Keroko(カエル母)
Keroko(カエル母)
でも「味噌汁」とは完全に別モノかなあ

醤油+酒粕

味噌にあって醤油に足りないものは「たんぱく質」。これまでも豆腐や豆乳、きな粉など、たんぱく質豊富な素材で代用してきましたよね。そこで次は、たんぱく質も含まれている発酵食品「酒粕」を使ってみました。色も白いので、うまい具合ににごり感を再現してくれそうな気がします!

しかし……

「味噌を私で代用するだと!?」といった感じで、酒粕の主張がすごい。「粕汁」という料理があるように、決してマズくはないですが、これはもはや味噌汁ではない別物です。

おたま1号(助手)
おたま1号(助手)
お味噌汁とは違うけど、飲むと体がポカポカしてきておいしいよ

金山寺味噌

和歌山や千葉、静岡などで生産されている味噌の一種「金山寺味噌」。「味噌」と名前が付いているので、代用できるのかと思い、使ってみましたが……。

溶けないし、奈良漬のような味がするし、味噌汁とは全然別の汁物でした。お味噌汁のかくし味として使う分にはいいかもしれないですが、単体で使うには適していない気がします。

味噌がちょっと足りないとき

これまで紹介してきた食材は、完全にみそを切らしているとき。ここでは、お味噌汁を作るとき、「ちょっとお味噌が足りない……」というピンチを救う食材について書いていきます。私自身も味噌が足りないとき、しょっちゅうやっている方法ですよ。

醤油(だし醤油)

一番手軽で間違いない方法といっていいかも。味噌が足りない分、醤油で塩味と風味をプラスします。味噌単体で作る味噌汁より、若干、色は濃くなりますが、違和感は全然ありません。

めんつゆ

うどんやそばなどの汁物のベースとして使われるめんつゆ。醤油同様、味噌が足りないときに加えて使います。色は醤油を使ったときと同じように、少しだけ濃くなります。

ただ、砂糖が含まれているため、甘めの味に仕上がるので、好みは別れるかも。味見しつつ、加えてみてくださいね。

白だし

白だしに含まれるだしと塩で、塩味と風味をプラス。白だしは色が付いていないので、色が薄めの味噌汁に仕上がります。

豆板醤

前項で味噌の代わりにはならない「代用NG」とした豆板醤ですが、味噌が足りないときに隠し味として使うのもありです。寒い時にあったまるピリ辛の味噌汁になります。

ただ、豆板醤の量が多すぎると味噌汁っぽくなくなるので、「味噌3に対し、豆板醤1」くらいにとどめるのがいいと思います。

「別の汁物を作る」に方向転換しても

お味噌がない時に、別の食材を使う方法を紹介してきましたが、味にうるさい家族や素材に敏感な家族がいる場合「なんじゃこの偽物は!ワシは味噌汁を飲みたいんじゃ~!」なんて言われる可能性もなきにしもあらず。確かに十分おいしい味噌汁風の汁物なのですが、代用感はぬぐえないんですよね……。

そんな場合は、「味噌汁」にこだわらず、思い切って別の汁メニューに切り替えるという方法もあります。「すでにだし汁で具材を煮てしまっている場合」「具材を入れる前」の2つの場面でおすすめの調理法を紹介しますね。

すでにだし汁で具材を煮てしまっている場合

和風だしで野菜などの具材を煮てしまっている場合、しょうゆで味付けして「けんちん汁」風にします。しょうゆだけではコクが足りないので、動物性食材や油揚げなどを入れるといいですよ。

おたま1号(助手)
おたま1号(助手)
すりごまやねりごまを加えて「ごま汁」にしてもおいしいよ

具材を入れる前

だし汁に醤油や酒を入れて調味し、すまし汁やかきたま汁にするのがおすすめ。私は味噌が全然ないときは、すまし汁にするパターンが多いです。

ただし、上品な味付けになるので、味の濃いおかずだと、少し物足りなさを感じてしまうかもしれません。お寿司など、淡白な味わいの和食の時には適していると思います。

まとめ

味噌がなくても「味噌汁っぽくなる」食材について紹介してきました。ついうっかりお味噌の買い置きを切らせてしまうことはよくあるもの。冷蔵庫や乾物コーナーに、代用できそうな食材があった場合、一度試してみてくださいね。

スポンサーリンク


シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする