新型コロナウイルスの影響で、マスクが品薄の状態が続いていますね。
ドラッグストア開店前に並ぶことができればいいのですが、時間的になかなか難しい人も多いのでは?それでも通勤や通学にマスクは必要だし、手に入らない状況に私もヤキモキしています。
手作りマスクも人気ですが、なんとガーゼ類も品薄になっているのだとか。そこで今回、私は100円ショップで購入できる素材を使った簡単な手作りマスクを作ってみました。使った材料は下記のとおり!
・不織布(園芸用)
・レンジフードフィルター
・不織布を使ったラッピングバッグ
…どれも、マスクとは全然関係ないものばかりですね^^;
作ってみた中で、一番個人的に装着感がよかったのが、「不織布(園芸用)」を使ったマスクでした。でも、レンジフィルターを使ったものはkeroko夫、ラッピングバッグを使ったものは子どもに好評でした。
着用感や作り方、色合いなど、人によって好みが違うので、マスク作りの参考にしてみてくださいね。
Contents
不織布(園芸用)を使ったマスクの作り方
私がイチオシなのが、不織布を使ったマスクです。不織布とは、繊維を織らずに絡み合わせたシート状のもの。紅茶のティーバッグ、水切りネット、ラッピングバッグなどさまざまな商品に使われています。
<材料>
- 不織布(園芸用)
- ゴム
- 縫い糸
今回使用した不織布は園芸用のもの。虫よけや霜よけなどに使われるそう。園芸用と言うと「安全性は?」と思ってしまいますが、素材は食器などにも使われるポリプレピレン製。顔に当てるとふんわりとしていますよ。
今回はキャンドゥで購入しましたが、ダイソーでも同じような園芸用不織布が販売されています。売り場は、園芸・ガーデニングコーナーです。
<作り方>
1.不織布を切って折り、マスクの形を作る
不織布は1枚だけだととても薄いです。そのため、マスクにするには数枚折って重ねる必要があります。
今回、作るのはあごまでしっかり隠れるタイプのマスク。出来上がりサイズは、横約15cm、縦約17cmです。
不織布は、18~20cm×68~70cmの大きさに切ります。
切った不織布を4つに折って重ねると、下のようなサイズとなります。
ほつれにくさなどを考えると、布の切れ端は中に折り込んだほうがいいのかもしれませんが、不織布自体、あまりほつれないので、私は気にせず適当に折ってます^^;
2.ゴムを通す部分などを縫う
まず、横の部分を縫います。折り重ねた「わ」とは逆の部分を、ほつれないように1cmくらい内側に折り、並縫いします。
次はゴムを通す縦の部分を縫います。1~1.5cmくらい内側に折り、端から1cmくらいの部分を並縫いします。
画像では、わかりやすいように黒い糸で縫っていますが、白い糸で縫うと目立ちにくいですよ。
3.ゴムを通す
マスク用のゴムを通して完成です!
ゴムは、マスク用ゴムがあればベストですが、なんと先ほど、マスク用のゴムを買いにいったら、売り切れでした!マスク用のゴムがない場合、平ゴムでも代用できます。試したところ、4コールの平ゴムがマスクにぴったりでした!
完成したマスクですが、装着前は筒形になっています。でも、マスクを顔に当ててギャザーを調整し、好みの部分にプリーツを作ると顔の形にほどよくフィットしますよ。
あごの部分までカバーしないタイプを作ることもできます。その場合、不織布は横18~20cm、縦50cmにカット。不織布を4つに折り畳むことや縫い方、ゴムの入れ方などは上の作り方と同じです。
完成したものがこちら! シンプルなマスクです。
アレンジ例
縫い糸をカラフルなカラーにすると、それがアクセントになってかわいいです。
今回は、黒いゴムと黒い縫い糸を合わせました。女の子向きにピンクや赤の縫い糸・ゴムを使ってもかわいくなりそう!
■不織布を使ったマスクの使い心地
布を重ねたので、多少のごわつき感は否めませんが、それでも肌へのあたりは優しいです。息苦しさも感じません。見た目もそれほどの違和感は感じないです。
近くでジロジロ見られたら、「ン?」と思う人もいるかもしれませんが…
あごまでカバーしないタイプのマスクは、平面的な仕上がりなので、空気の漏れや侵入が気になる人もいるかも。その場合、下記で紹介する「タック付き」をお試しくださいね。
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フィット感イマイチなら、タックを付けたマスクも
あごまでカバーしない平面タイプのマスクは、顔へのフィット感がいまいちと感じる人がいるかもしれません。その場合、マスク完成後、ゴムを入れる部分の中心を折って縫い、タックを作るのがおすすめ!
たった1段だけプリーツを作っただけなのに、平面仕上がりと比べ、フィット感がグンとアップします。
作ってはみたのですが、不織布自体がオーガンジーのようにやわらかいので、きれいなプリーツを作るのがなかなか大変でした……。低温アイロンを当ててプリーツを作る方法もやってみましたが、個人的にはかなり面倒。でも、「形にこだわりたい!」という場合は、試してみるのもアリだと思います。不織布は熱に弱いので、低温でお試しくださいね。
レンジフードフィルターを使ったマスクの作り方
次は、なんと、レンジフードの汚れを防ぐ「レンジフードフィルター」を使う方法です。
不織布はなかなか家にはありませんが、レンジフードフィルターをストックしている家庭もあるのではないでしょうか。不織布ほど目が細かくないものの、それでも重ねればガーゼマスクくらいの目の細かさになります。
<材料>
- レンジフードフィルター
- ゴム
- 縫い糸
<作り方>
1.レンジフードフィルターを切って折り、マスクの形を作る
不織布と同様、こちらも1枚では薄いです。
レンジフードフィルターを横18~20cmくらい、縦43~50cmの大きさに切ります。4つに折って重ねます。重ねるとかなりモコモコするフィルターもあるので、その場合、3つ折りでもいいかもしれません。
2.ゴムを通す部分を作る
縦の部分を1~1.5cmくらい内側に折ります。待ち針で軽く押さえて、端から1cmくらいの部分を波縫いします。
3.ゴムを通す
マスク用のゴムを通して完成です!
マスク用のゴムがない場合、4コールの平ゴムでも代用できますよ!
こちらも息苦しさはまったく感じません。不織布同様、平面的な仕上がりなので、中心部にタックを寄せるといいかも。ただ、フィルターの素材の種類によるかもしれませんが、最初の方はいいものの、使っているうちに「チクチク」してきました。肌が弱い子どもに使うときは、注意が必要かも。しかし、keroko夫は「一番ふわふわしている」とこちらが一番使い心地がいいようです^^
不織布のラッピングバッグを使ったマスクの作り方
100円ショップには、さまざまなラッピンググッズがあります。その中できれいな色の不織布を使ったラッピングバッグでマスクを作りました。張りのある素材なので、プリーツなどもきれいに作れます。
<材料>
- 不織布で作られたラッピングバッグやシートなど
- ゴム
- 縫い糸
<作り方>
1.ラッピングバッグをマスクのサイズに切る
作りたいマスクの大きさに縦10cm、横2㎝プラスして、ラッピングバッグをカットします。
2.プリーツを折る
マスクの中心部に約1cm幅のプリーツを折ります。
3.マスクの上下を縫う
マスクの上下を各1cm内側に折り、縫います。
4.ゴムを入れる部分を縫う
マスクの左右を内側に1㎝ほど折り、ゴムを入れる部分を縫います
5.ゴムを通して出来上がり
ゴムを通して出来上がりです。
■不織布のラッピングバッグで作るマスクの使い心地は?
プリーツもできるので、仕上がりが一番きれいなのがこちらのタイプでした。不織布やレンジフードフィルターを使ったものと比べると使い心地は軽やかで、息苦しさもありません。
ラッピングバッグは色が豊富で、黒やブラウンといった色を選べば、シックなカラーのマスクも作れますね。
不織布などを使った手作りマスクの注意点
手作りマスクは、鼻や口などのウイルスが付いた部分に、直接手を当てることを防ぐという効果はあります。ただ、「ウイルスカット〇%!」などと謳われる市販のマスクとは異なり、ウイルスを通さないことを保証できるものではありません。
そのあたりをご理解の上、「市販のマスクが手に入らない時の緊急処置」として割り切って使うことをおすすめします。
ウイルスから守るためのマスクを、作業中に汚れた手でベタベタ触ってしまっては効果は半減。手作りマスクは、作業台を消毒用アルコールなどで消毒し、手をきれいに洗ってから作り始めます。
インナーマスクを付けて、安心感をアップ
手軽にできる手作りマスクですが、より安心感を高めるために、マスクの中にインナーマスクを取り付けるのもおすすめです。
作り方はとても簡単!材料は、化粧用のコットンとガーゼだけで、マスクの内側に仕込むだけで出来上がり。例えば花粉の場合、このインナーマスクを付けることで、大幅なカットが期待できるのだとか。除去率99%というデータもあるそうですよ!
ちょっとマスクだけでは心配という場合、試してみてくださいね。
まとめ
100円ショップで購入できる材料で作れるマスクの作り方をご紹介しました。慣れると1個5分くらいでできるので、時間があるときに作り置きしておくのがおすすめ。手縫いやミシンが面倒な場合、100円ショップで販売している布用の接着剤などを使えばより手軽にできますよ。
市販のマスクが切れたときに、ぜひお試しくださいね!
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