「健康的」「イソフラボンが摂れる」ことから、牛乳のかわりに豆乳を使って料理や飲み物を作る人も多いですよね。
私はカフェラテを、牛乳ではなく豆乳で作っているのですが、そこでふと気づいたのが「コーヒーではなく、紅茶にも豆乳は使えるのかな?」ということ。
調べてみると、紅茶に豆乳を入れてミルクティーは作れるものの、「まずい」「おいしくない」というキーワードもちらほら。
でも、スタバやタリーズではミルクティーをソイミルクにアレンジできるし、おいしく作れる方法もありそうだよねー
そこで今回は「豆乳を使ってミルクティーは作れないか」について実験!
いろいろ試した結果、おいしくおいしく作るコツがあることがわかりました。
「豆乳でミルクティー作ったけど、まずくておいしくなかったのよね」という方は、参考にしてみてくださいね。
豆乳を使ったソイラテのおいしい作り方はこちら↓
Contents
紅茶&豆乳がマズいと言われるのはなぜ?
「紅茶に豆乳をいれたらまずかった」と言われるのはなぜなのか?
いろいろと紅茶と豆乳の相性について調べてみると、次のようなことがわかりました。
- 紅茶の香りより、豆乳の独特な風味の方が強く出てしまう
- 豆乳が分離するのでまずくなる
- コクが少ない
「おいしくない」と言われる大きな理由には、豆乳独特の風味にありそう。豆乳は大豆が原材料なので、「豆くささ」「青くささ」「渋み」「苦み」を感じる人も多く、それが繊細な紅茶の香りをかき消してしまうんですね。
ホットの場合、湯気で余計に豆乳の香りを感じやすくなる場合も……
また、豆乳は加熱しすぎると表面に膜ができたり(湯葉)、ダマになってしまうこともあります。豆乳独特のにおいに加えて、ダマダマした口当たり。こうなるといくら豆乳が好きな人でも、おいしく飲むことは難しそう。植物由来の飲み物だけに牛乳よりもコクもかなり控えめなので、物足りなさも感じることもありそうですね。
豆乳&紅茶をおいしく飲むには、こういった豆乳のデメリットを補うために、紅茶の淹れ方や種類、使う豆乳の種類を工夫する必要がありそう。いろいろ試して「これならおいしく飲める」と実感できたミルクティーの作り方をご紹介します。
豆乳で作るミルクティーをおいしく作るには
結論から言うと、豆乳でおいしく作るために、気を付けたい点は以下の3つ!
- 紅茶はフレーバーが付いているものを選ぶ
- 豆乳は「調整調乳」がおすすめ
- 加熱しすぎない
豆乳は植物性で優しげなイメージですが、素材として使うとクセが強くかなり風味が主張します。なので、豆乳でミルクティーを作る場合、その独特のクセをマスキングするくらい強い風味の紅茶がぴったり。そこで選んだのが、紅茶の葉に着香したフレーバーティーです。
フレーバーティーって?
アールグレイやアップルティーなどが代表的。ティーパックとしてスーパーや100円ショップなどでも販売しているので、入手しやすいですよ。
今回選んだフレーバーティーはこれ!KALDIのストロベリーティーです。
使う豆乳は成分無調整豆乳ではなく、豆独特のにおいを感じにくい「調整豆乳」がおすすめ。その中でも特にイチオシなのが、キッコーマンの調整豆乳です。
スタバで使われている豆乳と同じって聞いたけど……
そうなんです。キッコーマン(旧・紀文)の調整豆乳は、以前、スターバックスコーヒーで、ソイラテに使われていた豆乳なのだとか(※今、スタバでは違うメーカーに切り替わっています)。クセが非常に少なく飲みやすいです。
作り方です。小鍋に水150~180ml(カップの大きさに合わせて調整)を入れて沸騰させます。紅茶のティーパックを1袋入れます。火を止めてふたをして2~3分しっかりと抽出させます。
ここで時間を置いて抽出させて、紅茶の香りしっかり出すのがポイント。ティーポットで作るより、小鍋を使い少なめのお湯で濃く抽出させた方が紅茶の香りが強く出ます。
ティーパックを取り出したら、豆乳を70~80ml(カップの大きさに合わせて調整)加えます。再び火をつけて、弱火で加熱。鍋のふちが沸々となってきたタイミングで火を止めて、カップに注ぎます。
完成!
気になる豆くささですが、クンクン……。香りだけを嗅いでみると、紅茶の香りに消されてまったく気になりません(敏感な方はもしかしたら気づくかもしれませんが^^;)。ひと口飲んでみても豆くささも気になる風味もなし!牛乳を使ったミルクティーと比べると、ちょっとコクが少なく物足りないのですが、その分ガブガブと飲めます。
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もうちょっとコクが強めにしたいなあ……
そんな時は、水と豆乳の分量が1:1のロイヤルミルクティー風にするのがおすすめです。
沸騰したお湯(100ml)にティーパックを入れた段階で豆乳を100ml加え、弱火で加熱。鍋のふちがフツフツした段階で火を止めて、ティーパックを入れたまま2~3分放置します。冷めないようにフタをしておくことを忘れずに。
完成!
豆乳の量がやや多めですが、それでもフレーバーティーを使っているせいか豆くささは気になりません。コクもアップしておいしいですよ。
ちなみにですが、豆乳の風味に慣れている場合、調整豆乳ではなく、成分無調整豆乳で作ってもOK。ただ、無調整豆乳の中には、かなりクセが強いものもあるので、「クセが少ない」「飲みやすい」などとパッケージに書かれてあるものがおすすめです。
逆に「にがりを加えれば豆腐ができる」等、豆の濃厚さや味を全面に出したタイプものは青臭いものが多いので、ミルクティーには適さない可能性が大です。
私がよく使うのは、マルサンとキッコーマンの「成分無調整豆乳」です。
普通の紅茶で豆乳ミルクティーは作れる?
フレーバーティーではおいしく淹れることができた豆乳のミルクティー。でも、フレーバーティーってスーパーなどで入手できるとはいえ、普通のお徳用ティーパックと比べると割高ですよね。
スーパーやドラッグストアなどでお得に買える紅茶のティーパックを使って作れないの?
こういうやつね
値段は50袋入って300円ちょっとでした。
手軽に購入できる紅茶で作ってみましょう。まず、小鍋に水150~180ml(カップの大きさに合わせて調整)を入れて沸騰させます。
ティーパックを1袋入れ、火を止めてふたをして2~3分しっかりと抽出させます。
2~3分後、ティーパックを取り出したら、調整豆乳を70~80ml(カップの大きさに合わせて調整)加えます。再び火をつけて、弱火で加熱。鍋のふちが沸々と煮立ってきたタイミングで火を止めて、カップに注ぎます。
完成!
飲んでみると……。しっかりと濃く紅茶を煮出したため、豆乳のクセも感じにくいです。
うーん、でも少し青臭さを感じるかなあ
それでもちょっと豆のにおいが気になる場合は、シナモンやジンジャーパウダー、バニラエッセンスなどをひとふり!独特の豆の香りをマスキングしてくれます。
豆乳の味に慣れている人や豆臭さが気にならない人は、水・豆乳の割合が1:1のロイヤルミルクティー風にするのもおすすめです。
結局、豆乳は紅茶と相性はいいの?
結局、紅茶と豆乳って相性はいいの?悪いの?
事前のリサーチでもわかっていたのですが、手強いのは豆乳の独特の風味。でも、その豆くささや青くささに負けないくらい風味が強いフレーバーティーを使ったり、濃く煮出して紅茶の風味を強く出したり、飲む前にシナモンなどで香りづけすれば、おいしく作ることができました。
個人的には、今の豆乳は昔と比べるとクセは各段に少なくなっているので、決して相性は悪くないと思うんですよねー。「紅茶に豆乳入れたらまずかった」という人は、普通の紅茶ティーバッグを使い、十分に香りを抽出させないまま、クセの強い成分無調整豆乳を加えるという方法で作ったのかもしれません。
まとめ
豆乳を使ったおいしいミルクティーの作り方をまとめると……
- 使う紅茶は、茶葉に香りを付けた「フレーバーティー」がおすすめ(アールグレイやアップルティーなど)
- 紅茶をしっかりと煮出す
- 調整豆乳を使うとクセを感じにくい
- グラグラと煮立てない
- 水と豆乳が1:1のロイヤルミルクティー風にするとコクが出る
- 普通のティーバッグでも作れるが、成分無調整は豆臭さを感じるかも
豆臭さが気になって、豆乳ミルクティーになかなか挑戦できない方は、まずはフレーバーティーから始めてみてはいかがでしょう?
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