年間通して価格が安定していて、時には1袋「10円」など激安価格で販売されていることもあるもやし。安いからと買い置きしておいたら存在を忘れてしまって、気づいたときには
「アレ?なんだか酸っぱいにおい……」
なんて経験、ないでしょうか?
ドロドロに溶けていたり、ぬめりが尋常でない場合は「ダメだこりゃ」と思うわけですが、そこまでではない場合は「まだ食べることができるのでは」と、もやしの可能性を信じたい。酸っぱい匂いをかぎつつ、食べられるか否か思索する「もやし迷い子」、きっと私だけではないですよね?
そこで今回は「酸っぱい匂いのもやし」について大調査。
その結果分かった
- 「食べちゃダメ」の見極めタイミング
- 酸っぱいにおいがしても食べられる!もやしのリカバリー方法
- 酸っぱいもやしを食べてしまっても大丈夫なのか?
- もやしを長持ちする保存方法
などをご紹介します。
これを知っていれば、もやしを買いすぎてしまっても傷む前に食べきることができるはず!節約生活にお役立てくださいね!
Contents
食べられる?処分した方がいい?もやし見極めタイミング
まずは、酸っぱい匂いのもやしが、食べられるか、処分した方がいいかの見分け方について説明します。
処分した方がいいもの
- 袋の下に溜まっている水が、茶色や白っぽく濁っている
- もやしが茶色く変色している
- もやしがぶよぶよしている
- 触ったときにぬめりがある
このように水分がけっこう出て、水の濁りがひどい場合はやめたほうがいいと思われます。このくらい水が濁っていると、中のもやしも……
こんな感じで全体的に茶色く変質しています。ひげ根も黒ずんでしまっていますね。一部、ぶよぶよしてぐにゃっとしてます。
それにしても、なぜ、もやしは酸っぱいにおいがするようになるのでしょう。その理由はというと、「もやしが傷み始めているから」。
もやしに雑菌が付いて繁殖し、分解される過程で酸っぱい匂いのもととなる成分が生まれます。そのまま放置すると、上記の画像のように雑菌で変質が進んでしまうことも。こうなったら、食べずに処分することが望ましいです。
酸っぱい匂いでも食べられる可能性が高いもの
一方、酸っぱいにおいがしても、まだ食べられる可能性があるもやしもあります。それは下記のような状態のとき。
- 袋の下に溜まっている水が透明
- もやしがシャキッとしている
もやしに雑菌がついてはいるので酸っぱい匂いはしますが、その後の対処法によっては十分食べることができる状態です。
このように、まだ袋の中の水分量が少なく透明で、かつもやし自体もシャキッとしているものなら食べられる可能性も!
次はその方法について紹介していきますね!
もやしの酸っぱい匂いを消すには?
もやしがぶよぶよしていたりぬめりがあったり、全体的に変色していない場合は、酸っぱい匂いを消す処理をしてみましょう。2つの方法をご紹介します。
水洗い
ものすごくシンプルですが、たっぷりの水で洗うことで酸っぱい匂いが消えることが多いのです。
まずはたっぷりの水で洗います。ざるにもやしをあけて、流水で流し洗い。その後、水を張ったボウルや鍋にもやしを入れてみます。
加熱してみる
水洗いしてもすっぱい匂いが消えない場合は加熱で、レッツ・リカバリーです!
- もやしが十分に入る大きさのお鍋にお湯を沸かす
- 沸騰したらもやしを入れる
もやしの量にもよりますが、だいたい1分くらいで再沸騰してきます
- 再沸騰したら火を止めて、もやしをざるにあける
- 大きなボウルに水を張り、もやしを水にさらす
- 冷めるまで放置する
処理を行ったもやしです。加熱しましたがゆで時間が短いため、シャキシャキしています。気になる酸っぱい匂いも消えました!
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これでも匂いが残っている場合は、「せっかく茹でたのにもったいない!」なんて思うかもしれませんが、潔く処分した方がいいようです。
ただ、上記で紹介した方法で匂いがとれても、もやしが傷み始めていることには変わりありません。そのため、抵抗力のない子どもや高齢者などに与えたり、風邪の治りかけなど、体力が落ちている時に食べるのも避けた方がよさそうです。
酸っぱい匂いのもやしを食べたらどうなる?
「もったいない!」なんて思って、酸っぱい匂いのもやしを食べてしまったらどうなるのでしょうか?
もやしが酸っぱい匂いなのは、傷み始めている証拠。もったいないからといって食べてしまうと、「傷んでいる(腐った)食品を摂取した状態」なので、おなかを壊してしまう可能性も!
そもそもなぜもやしは傷みやすいの?
買って2~3日で、酸っぱい匂いになってしまうことがあるもやし。
その理由は、もやしが水分量にありそう。物を腐らせる腐敗菌は、水分と適切な温度があればぐんぐんと増えてしまいます。もやしは野菜の中でも水分量がとりわけ多いので、傷みやすいんですね。
生鮮食品には、消費期限を記載する義務がないのだとか。もやしの中には、消費期限と賞味期限の記載のないものもあるので、明記されていないもやしの場合は買ってきた日付をマジックなどで書いておくといいですね。
もやしを長持ちさせる保存方法とは?
もやしを買ってきたら、その袋ごと野菜室にポーンと入れちゃうってこと、ありませんか?
買ってきてすぐにもやしを調理する場合はいいのですが、少しでも長持ちさせたい場合は、保存方法を工夫してみるのがおすすめ。普通の状態よりもかなり長くもやしを保存することができます。ものすごく簡単なのに、長持ちするのにびっくり!
傷みやすいもやしを長持ちさせるには、2つの方法があります。
水に浸して冷蔵庫に保存する
もやしを洗って、かぶるくらいの水を入れて蓋をし保存します。
保存する場所は、野菜室よりも温度が低い冷蔵庫が望ましいです。面倒かもしれませんが、毎日水を取り替えてきれいな水を保つのがポイント。
水に長期間浸すことで、もやしに含まれる水溶性のビタミンが水に溶け出てしまうというデメリットもあるので、食事を作るときにはこうした栄養を補うメニューにするといいですね!
冷凍する
水分が多いため、冷凍できないのでは?と思ってしまうもやしですが、なんと冷凍できるのです!その方法も2つ!
■未開封のまま冷凍
一番簡単な方法かも。買ってきたもやしを未開封のまま、冷凍庫に入れるだけ。もしくは使いきれなかった分を新鮮な状態でファスナー付ビニール袋に入れて冷凍します。
使いたい時は、冷蔵庫に移動して少しずつ解凍させますが、急いでいる時は電子レンジを使っても大丈夫です。
■茹でて冷凍
一度熱を通すことで殺菌できるので、より長く保存することができます。また、解凍後すぐに調理できるというメリットも。
ただし、解凍した時にどうしても少し水っぽくなってしまうので、シャキシャキ感を重視する野菜炒めなどより、味噌汁やスープ類がおすすめです。
■もやしは常温保存はNG
もやしは水分が多く、雑菌が繁殖しやすいデリケートな野菜なので、常温保存はNG!
気温が高い夏場などは、何件かスーパーをはしごしている間に、もやしが変質してしまう可能性もあります。お肉やお魚と同じように、保冷バッグに入れておくのがおすすめです。
まとめ
もやしは、かさまし時やお財布ピンチな時に大活躍する野菜。少し酸っぱく感じてもあきらめず、まずは流水洗いやお湯でゆでる方法を試してみてください。
それでもやっぱり酸っぱい匂いや味がしたら、ムリして食べず体のためにあきらめることも大事。次は、おすすめの保存方法で、長くおいしい状態のもやしをキープしてみてくださいね。
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