白ゴーヤと緑のゴーヤの違いとは?チャンプルーやピクルスにして、味や苦みを食べ比べてみた!

Pocket

スーパーの野菜売り場で、見たこともない「真っ白な実」を発見!棚のPOPには「白ゴーヤ」「苦くない」と書かれてあり、どうやらゴーヤの一種のようです。

緑色のゴーヤとどう違うの?

おたま1号(助手)
おたま1号(助手)
Keroko(カエル母)
Keroko(カエル母)

苦くないってホントかな?

そこで今回は、白ゴーヤと緑ゴーヤの違いについてリサーチ。

  • 白ゴーヤとは?なぜ白い?
  • 白ゴーヤの旬や生産地は?
  • 緑のゴーヤとどう違う?…見た目
  • 緑のゴーヤとどう違う?…栄養
  • 緑のゴーヤとどう違う?…味
  • 緑のゴーヤとどう違う?…苦くないってホント?
  • 白いゴーヤのおすすめレシピ
  • 白いゴーヤの保存方法

実際に調理した上でのおすすめメニューについても紹介しています。お店で白ゴーヤを見かけて気になっている人は、参考にしてみてくださいね。

Contents

これが白ゴーヤ

これが購入した白ゴーヤ。表面はつやつやで乳白色をしています。まるでプラスチックのおもちゃのようにきれい!

それにしても、気になるのはなぜ白いのかということ。生産方法や種類が違うのでしょうか?

アスパラも白と緑のものがあるよね。それと同じじゃないの?
おたま1号(助手)
おたま1号(助手)

アスパラにも緑のアスパラとホワイトアスパラがありますね。ホワイトアスパラは日光を遮った状態で育てることにより、光合成が阻害されるので、葉緑素が作られず、白い色のまま成長します。

白いゴーヤもそのように日光を遮って育てるのか?と思ったのですが、白ゴーヤはれっきとしったゴーヤの品種の1つ。緑ゴーヤと同じように、太陽の光をたっぷり受けて育ちます。白ゴーヤでグリーンカーテンを作る人もいるようですよ。

Keroko(カエル母)
Keroko(カエル母)

緑の中に白いゴーヤ!きれい!

白いゴーヤは、ウリ科ツルレイシ属に分類されるゴーヤの一種。代表的な品種は、「純白苦瓜」「しろにがくん」「白大長れいし」です。それぞれ次のような特徴があります。

■純白苦瓜
実は30㎝ほどの長さ。名の由来は、白さが際立つことから。

■しろにがくん
白いけれど、全長は純白苦瓜より短い。15~16㎝ほどのころんとふっくらした形が特徴。

■白大長れいし
白いけれど、やや緑かかって細長い形をしているのが特徴。

そのほか、りんごのような形の「アップルゴーヤ」、ベトナムで収穫される「ベトナムゴーヤ」などもあります。私が購入した白ゴーヤは、品種名はPOPに明記されていませんでしたが、上記の特徴から推測すると、純白苦瓜のようですね。

白いゴーヤの主な生産地は、緑のゴーヤと同様、沖縄県や鹿児島県など。旬も緑のゴーヤと同じ7~8月頃です。いずれにせよ、緑ゴーヤと比べて一般的ではないため、流通量は少なめです。

白ゴーヤは緑ゴーヤとどう違う?

次は、緑のゴーヤと並べてみて、実際にどう違うのか比べてみました。

見た目の違い

白ゴーヤと言われる通り、表面は真っ白。少しパール感も感じさせるほどツヤツヤしています。

緑のゴーヤと並べてみると……。

表面の凸凹のひとつひとつは緑ゴーヤよりも大きいです。また凹凸もなめらか。大きくぷっくりしています。

半分に切ってみました。中のわたはふわふわで、まるで「綿菓子」みたい!?果肉は緑ゴーヤよりも肉厚ですね。白いゴーヤは包丁を入れたときに「シャクッ」とした感触があり、水分をたっぷり含んでいるような気がしました。

味の違いは?苦くないってホント?

店頭では「苦さ控えめ」とPOPで説明されていた白いゴーヤ。その理由は、苦み成分である「ククルビタシン」という成分が、緑色のゴーヤより少ないからだそう。生でも食べられるということなので、薄切りにして食べてみました。

スポンサーリンク


……たしかに、緑のゴーヤと比べると苦みはとても少ないですが、やっぱり苦いです。生で食べる場合、シャキシャキとした歯ごたえはとても楽しいものの、苦みが苦手な人は厳しいかも!?

緑のゴーヤも加熱すると苦みは少なくなりますが、それは白いゴーヤも同じ。生ではそれなりに苦みが感じられた白ゴーヤですが、加熱するとぐっと食べやすくなります。緑のゴーヤチャンプルーが食べられない人でも、白ゴーヤなら美味しく食べられそう。

また、嬉しいのは、あく抜きが不要なこと。調理前、緑ゴーヤは塩であく抜きをする必要もありますが、白ゴーヤは苦みが少ない分、あく抜きなしで作れます。

白ゴーヤの栄養は?

緑のゴーヤは、ビタミンC、ビタミンE、カリウム、食物繊維、葉酸、βカロテンが豊富。白ゴーヤはまだ流通量が少ないため、栄養成分として確実なものは出ていません。果実が白いため、色の濃い野菜に含まれる「βカロテン」の含有量は少ないと予想されます。

白ゴーヤのおいしい食べ方は?

白ゴーヤは、基本的に緑のゴーヤと同じ調理方法でおいしく食べることができます。実際に作ってみて、美味しいと感じたものをいくつか紹介しますね。

ピクルス

個人的におすすめなのが「ピクルス」。

ピクルス液を煮立たせて、その中に1㎝厚さに切った白ゴーヤやきゅうり、大根、にんじん、パプリカなどを入れます。冷えたら煮沸消毒した容器などに入れて保存するだけ!

熱を加えても、多少の苦みが残る白ゴーヤですが、ピクルスにするとなんとびっくり!

あれ?苦みがない!

苦くないのに、ゴーヤのシャキシャキした歯ごたえは感じられてとてもおいしい!同じゴーヤでも、緑ゴーヤのピクルスは、酸に漬けることによって鮮やかな緑色が失われてしまいますが、白ゴーヤは果肉の変色はなく、見た目もきれいです。

白ゴーヤのスープ

台湾では白いゴーヤがよく食べられており、スタンダードな調理法はスープなのだとか。

鍋で鶏肉・玉ねぎを炒め、鶏ガラスープを注ぎます。鶏肉に火が通ったら、5mm幅に切った白ゴーヤを入れて加熱。白ゴーヤが柔らかくなったら完成です。仕上げにゴマ油をたらすと風味がアップします。

ゴーヤの火の通し具合はお好みで。歯ごたえが残る段階で火をとめてもいいですが、私はかなりクタクタになるまで煮込む方が好きです。

Keroko(カエル母)
Keroko(カエル母)

暑くて食欲ない時でもするする食べられます

白ゴーヤとツナのサラダ

白ゴーヤとツナをマヨネーズで和えたサラダです。

白ゴーヤを薄切りにして、熱湯でさっとゆでます。水分をしっかり切ったらツナと混ぜ、マヨネーズと塩コショウ、かくし味に醤油少々でで調味します。

生のままも作ってみましたが、やはり苦みが残ります。とはいえ全然食べられない苦さではないので、ゴーヤの苦さが好きな人は、生で使用してみてもOKです。

Keroko(カエル母)
Keroko(カエル母)

ちょっと苦みが残る大人の味。子どもにはツナ多めがいいかも

ゴーヤチャンプルー

緑のゴーヤと同じように、ゴーヤチャンプルーにしてもおいしいです。

白ゴーヤは5mmの薄切りにします。白ゴーヤに豚肉、水切りした木綿豆腐を加えて、砂糖・めんつゆ、だしのもと顆粒などで調味。とき卵を加えて全体をまとめます。果肉が厚いので、緑のゴーヤよりも食べ応えがありますよ。

白ゴーヤの保存方法

白ゴーヤは水分も多く、あまり日持ちがしません。購入したらできるだけ早く食べきるようにします。保存する際は、水分が抜けないように新聞紙などで包み、ビニール袋に入れて冷蔵庫の野菜室に入れます。

ゴーヤを2つに切り、ワタと種を取ってラップに包んで保存してもOK

おたま1号(助手)
おたま1号(助手)

食べきれないときは、下ごしらえをしたあとに冷凍保存も可能。ワタと種を取り除いたあとに薄くスライスし、水にさらします。キッチンペーパーなどで水分を拭き取り、ファスナー付きのビニール袋に入れて冷凍庫に保存します。約2週間を目安に使い切ります。

まとめ

白ゴーヤについてざっくりまとめると

  • 白ゴーヤはゴーヤの品種のひとつ。
  • 苦みが少ないので食べやすく、生食も可能
  • 旬は7~8月
  • 「純白苦瓜」「しろにがくん」「白大長れいし」が代表的な品種
  • スープやサラダ、ピクルス、ゴーヤチャンプルーなどでおいしく食べられる
  • 流通量がまだ少ないので、見つけたらラッキー

いつものゴーヤで料理するのもいいけれど、たまには趣向を変えて白ゴーヤを使ってみてはいかがでしょう。

スポンサーリンク


シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする