野菜や果物の皮を剥く時に便利なピーラー。最初は気持ちいいほどスルスル剥けていたのに、使い続けているうちに切れ味が悪くなり、困っている人も多いはず。切れ味を復活させたいと思っていても、そもそもピーラーの刃って研げるのか疑問ですよね。
そこで今回は、ピーラーの切れ味を復活させる方法についてリサーチ!
- ピーラーの刃って研げるの?
- おすすめ!ピーラーの刃の切れ味が復活する方法
- あまりおすすめできないピーラーの刃の研ぎ方
- 長く使い続けられるおすすめピーラー
などについてまとめています。
家にあるものや、100円ショップなどで購入できるものを使っていろいろ試してみたところ、抜群に切れ味がアップした方法を公開!切れ味が悪くなったピーラーをどうしようか考えている人は、参考にしてみてくださいね。
Contents
ピーラーの刃って研げるの?
そもそもなんだけど……。ピーラーの刃って研げるの?
刃物といっても種類はさまざま。同じ刃物でも包丁やはさみは研いで使い続けることができますが、ピーラーはどうなのでしょう?調べたところ、「研げない」「研いで使える」両方の意見があることがわかりました。
実はピーラーを製造しているメーカーは、研ぐことを推奨していないんです。代表的なメーカー「貝印」の公式サイトには、はっきりと「ピーラーは研ぎ直しはできない」とあります。
Q.ピーラーの刃は研ぎ直しできますか。
A. ピーラーの研ぎ直しはできません。
貝印公式サイト よくある質問より
かっぱ橋の「飯田屋」は、研げないとは言い切っていませんが、公式サイトでは「プロでも研ぐのは難しい」と明記しています。
ピーラーの刃を研ぐのはプロの研ぎ師でも難しいことです。
ただ、いろいろ調べてみると、「研げる」という意見もあるんですね。メーカー側の「研げる」という意見は見つからなかったのですが、実際に飲食店のキッチンや家庭でピーラーを使っている人の中には、「研いで使い続けている」という意見も。
今回は、その「研げる」という意見をもとに、私が実際に試してみた方法を紹介しています。個人的に確かに効果はあったのですが、あくまでも「メーカー側は研ぐことを推奨していない」ことをご理解の上、お試しくださいね。また、ピーラーは鋭利なので、ケガには十分注意して試してみてください。
とても高価であったり、大事に使い続けているピーラーは、お店に相談すると安心
試したピーラーはこの2つ!
こちらが私が実際に使っているピーラー2種です。
右側が15年以上使っているコンパクトサイズのピーラー。切れ味はかなり悪くなってますが、にんじんやじゃがいもの皮を剥く時、だましだまし使ってます。
左側は「キャベツが千切りできる!」という触れ込みに魅力を感じて購入した貝印のワイドピーラー。
確かに購入したばかりの時は、とんかつ屋さんみたいなキャベツの千切りができて、感動するほどの切れ味でした。しかし、購入して1年ほど経った現在、以前と比べると切れ味が落ちてます……。
両方とも気に入っているピーラーなので、できるだけ長く使いたい。そこで刃を研いで切れ味を復活させらせることができるか実験してみることにしました。試した方法は下記のとおり。
- 包丁で研ぐ
- アルミホイルで研ぐ
- 茶碗の裏で研ぐ
- 爪やすりで研ぐ
- 紙やすり(耐水ペーパー)で研ぐ
果たしてどの方法が切れ味を復活させることができたのか?おすすめの順に紹介していきますね。
おすすめできるピーラーの研ぎ方
紙やすり(耐水ペーパー)
最もおすすめなのは水研ぎ用の紙やすり(耐水ペーパー)。これはかなり切れ味が復活しました。
■用意するもの
・水研ぎ用の紙やすり(耐水ペーパー)
耐水ペーパーはホームセンターや100円ショップで購入できます。
耐水ペーパーは、研ぐものに適した粗さ(粒度)があります。金属に適した粒度は240番~ですが、これは金属の大まかな研磨に使うのに適している粒度。刃先が繊細なピーラーに使うには、金属の仕上げに適している1000番以上が適しています。買いにいくときは、番号をメモして行ってくださいね。
今回、私はダイソーで購入しました。粒度の違う紙やすり(240番~2000番)が5種類入ったセットです。
今回使うのは、1200番と2000番のやすり。
使いやすいように1センチ程度の幅にカットします。
紙やすりは水で濡らし、ピーラーの上の刃と下の刃の間に入れます。
最初に試したのは、コンパクトサイズのピーラー。やすりは、1200番→2000番の順に使います。実際に野菜をカットする刃は、上の刃の方なので、そこに紙やすりを当て、ピーラーの刃全体を研いでいきます。
この時大事なのは、やすりを一つの方向に向けて研ぐこと。刃と刃の間に入れた紙やすりを、片側から一つの方向に通していくというイメージです。
刃物だし1人では難しいので、誰かにピーラーの柄を持ってもらうと安心
10秒ほど研いで、試しににんじんを切ってみました。小さいピーラーは、研ぐ前は途切れ途切れに千切れてしまう状態だったのですが……。
研いだ後はきれいに一本ラインで切れるようになりました。
印刷物の上に置いてみると、その文字がしっかりと読み取れるほどの薄さです。
次に試したのは、大きい貝印のピーラー。研ぐ前も、一本ラインに切れる状態ではあったものの、ちょっと力を入れないと切れないようになっていました。
でも研いだあとは、とても軽い力でスーッと切れるようになったのには驚き!野菜の切り口もツヤツヤ・なめらかです。
スルスルッと気持ちいいくらい剥けるので、にんじんのリボンサラダもあっと言う間に完成です。
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紙やすりは、ちょっと切れ味が鈍くなったと思ったら、料理を作っている最中でも短時間で研げるのが魅力。カットしてストックしておくと便利ですよ。
爪磨きを使う
次におすすめなのが、なんと「爪磨き」。100円ショップなどで売っているスポンジなどにやすり面が付いているタイプの爪磨きです。これは紙やすり2000番が手元にないときに代用できます。
ガラス製は割れてしまう可能性もあるので不向き
紙やすり1000番で研いだあと、爪磨きで磨きます。こちらも一方方向に通していくことを忘れずに!
爪磨きで仕上げたあとに、ピーラーで切ったにんじんはこちら。やはり切り口がつやつやでピカピカ光っています。
注意したいのは、爪磨きでも、表面につやを出す「シャイナー」は使えません。触ってみてツルツルのシャイナーではなく、ザラザラした「バッファー」の方を使ってくださいね。
次におすすめなのが、「茶碗の裏で研ぐ」「スティックタイプのシャープナーで研ぐ」です。
茶碗の裏で研ぐ
「茶碗の裏で研ぐ」は、包丁の研ぎ方でもおなじみですね。ピーラーでも使えるのか試したところ、紙やすりほどでもないですが、切れ味はやや戻りました。
茶碗の裏を濡らして、ピーラーの刃を当てて研ぎます。ピーラーは包丁と比べると刃が鋭利なので、研ぐときは刃に直接手を触れないように、ピーラーの柄を持つようにします。こちらも研ぐ方向は一方向で。
シャープナーで研ぐ
手軽に刃物が研げるスティックタイプのシャープナーを使う方法も試しました。こちらも紙やすりほどではないですが、切れ味は復活します。刃に軽く当てて研ぐだけという簡単さも魅力ですね。
シャープナーを使うときは、本体の厚さに注意!ピーラーの刃と刃の間はとても狭いので、その間に入らない厚さのシャープナーもあります。手元にシャープナーがなく、購入する場合は、ピーラーの刃と刃の厚さを確認しておくといいかも。
薄手のシャープナーは100円ショップでも販売しています。
あまり効果が感じられなかったもの
次は、試してみてあまり効果が感じられなかった方法です。
アルミホイルで研ぐ
あまり効果が分からなかったのは、「アルミホイルでも研ぐ」でした。一応、研ぎ方を紹介しておくと、軽く丸めたアルミホイルをピーラーの刃に当ててこするだけ。
「もしかして、ほんのちょっと切れるようになった…かも…?」とは思うものの、明らかな違いは感じられなかったです。
でも、まだ購入して日が浅いピーラーなら、この方法で切れ味が復活するかもしれません。私が使っているようなかなり切れ味が落ちているピーラーは、あまり効果がないと思います。
また、たとえ効果があったとしても、それは一時的なもの。応急処置的に使う分にはいいですが、根本的な解決にはならないので、違う方法で研ぐのがおすすめです。
どうして一時的な効果なの?
アルミホイルの原料であるアルミはとても柔らかいのが特徴。切れ味が悪くなった刃物は、刃先が凸凹になっています。アルミホイルをこすることで凸凹になった刃先にアルミが入り込むため、一時的に刃の形が戻り切れ味は復活。でも、使い続けるうちに付着したアルミがはがれ、もとの凸凹の状態に戻ってしまいます。
包丁で研ぐ
「ピーラーを研ぐ」という方法で、よく紹介されているのが、果物ナイフや包丁の刃で、ピーラーの刃をこするというもの。やすりなどを準備する手間もなく、台所にある包丁や果物ナイフでチャチャッとできるので簡単ですよね。
でも実際に試してみたら、研ぐ前・研いだ後の変化はほとんど感じられませんでした。刃物を使って研ぐというのも、手軽ではあるけれど危ないです。
研ぐために使う果物ナイフや包丁の刃も傷むので、切れ味も損なってしまう可能性も…
こちらも、まだ買ったばかりのピーラーなら、この方法で切れ味が復活するかもしれません。でもかなり切れ味が落ちているピーラーは、あまり効果がないと思います。
長く使い続けられるおすすめのピーラー
切れ味が悪くなったピーラーは、今回紹介した方法で使い続けるのもひとつの方法ですが、メーカー側は「研げない」「研ぐのは難しい」としています。
それじゃ、切れなくなったピーラーは捨てるしかないの?
本体はまだまだしっかりしてるのに、刃先の切れ味が悪くなったからといって、捨ててしまうのはもったいないですよね。そこでおすすめなのが、「刃を付け替えて使う」こと。貝印をはじめ、さまざまなメーカーが刃を交換できるピーラーを販売しています。
研ぐことなく交換するだけで新品の切れ味になるのは魅力ですね。ただ、普通のピーラーと比べると、若干価格は高め。その中でも、パール金属のピーラーは替え刃式でも手頃な価格です。
まとめ
ピーラーの研ぎ方についてざっくりまとめると、
- メーカー側は「ピーラーは研げない」「研ぐのは難しい」
- それでも研ぐとしたら、金属が研げる紙やすりを使うのがおすすめ
- 果物ナイフやアルミホイルはあまり変化は感じられない
- 替え刃式のピーラーを使うのもおすすめ
今は100円ショップで手軽に買えるピーラー。切れ味が悪くなったら新しいものに買い替えるのも悪くはありませんが、ちょっと研いで寿命を伸ばしたり、あえて最初から替え刃式のピーラーを購入しておくのもおすすめですよ。
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