キッチンの手拭きタオルがビショビショに!乾きやすく使いやすい素材ってどれ?

Pocket

台所で作業をしている最中は、何度も何度も手を洗いますよね。そのため、台所用タオルって、すぐにビショビショに……。

濡れたままにしておくと、生乾きのイヤなにおいがするようになったり、黒ずみやカビが発生することも……。何より、食事を作るところなので、水分が多い状態だと雑菌の繁殖も心配です。

そこで今回は、台所で使うタオルのビショビショ問題を解決すべく実験。いろいろな素材を試すうちに、とても快適に使えるものと、ビショビショを防ぐ方法が見つかりました。

台所のタオルがすぐにビショビショになってしまうことにお悩みの方は、参考にしてみて下さいね。

Contents

台所のタオルに適した生地は?

今回、試した素材は以下の4つ。

  • タオル(パイル地)
  • マイクロファイバー
  • 綿の手ぬぐい
  • 麻の布

普段、私が使っているのは普通のタオル。引越しのご挨拶やお店の新規オープン、旅館でもらえるタオルなど、薄手でお店の店名などがタオルの下に印刷されたものを主に使ってます。

台所用の手拭きは、特に可も不可もなくタオルをずっと使い続けてきましたが、一度濡れるとなかなか乾かないこと、湿気が多い時期は生乾き臭がするのが気になっていました。1日に1回は交換していいても、黒ずみや黒いポツポツ(カビ!?)が発生することもあったんですよね。

そこで今回は、使い心地の差を確認するために、タオルのほか、マイクロファイバー、綿の手ぬぐい、麻の布を用意して使い比べることに。それぞれ1日ずつ台所に置いて使ってみました。最も快適に使うことができた順に、紹介していきますね。

1位 麻の布

最も快適に使うことができたのは、麻の布でした。

麻ってゴワゴワしてて、硬いイメージ。水分が吸収しにくそうだと思っていたけれど……

おたま1号(助手)
おたま1号(助手)

そうなんです。使う前まではやわらかい綿のガーゼなどと違い、麻はちょっとハリがあって硬そうなイメージがありました。水分もあまり吸収しないのではと思ったのですが……使ってみるとびっくり!驚くほど水分を吸収します。タオルやマイクロファイバーだと、ちょっと手に水分が残ることもあるのですが、麻は気持ちいいほど吸ってくれます。

また、タオルと比べると、水分の吸水スピードが速い気がしました。すーっと水分を吸収してすぐにサラサラです。

しかも乾きが早い!タオルは一度濡れるとなかなか乾かず、使うたびに「ジメッ」と感じることが多かったのですが、麻はたとえ濡れていたとしてもサラッとした感触で気持ちよく使えます。タオルは布の繊維が手に残ることもありますが、麻はそれがほとんどないのも嬉しい点でした。

……といいことづくめに感じる麻ですが、一番のネックは価格が高いこと。製品として売っている麻のタオルは高いですが、端切れなどを手拭きに転用すれば、お得に使えます。


Keroko(カエル母)
Keroko(カエル母)

私もはぎれ生地を使ってます

■メリット
・繊維が手に残らない
・吸水性がいい
・乾きやすい
・濡れてもビショビショに感じない

■デメリット
・価格が高い
・タオルと比べ、入手しにくい

2位 手ぬぐい

次に快適に使えたのは手ぬぐいでした。

タオルや麻とと比べると吸水性が少なめ。そのため、すぐにびしょびしょになってしまうかと思っていましたが、こちらも生地が薄いため、乾くのが早いのが魅力でした。タオルのような生乾き臭も発生しにくいです。

汚れても、台所のシンクで洗って硬く絞って干せば、あっという間に乾きます。かわいい柄の手ぬぐいも多いので、台所のインテリアに合わせて選べますね。麻と比べると繊維残りは多少ありますが、タオルよりも少ないです。

■メリット
・安価
・乾きやすい
・生乾き臭が発生しにくい
・かわいい色のものがある

■デメリット
・タオルや麻と比べると吸水性が劣る

3位 マイクロファイバー

次に快適に使えたのはマイクロファイバーでした。マイクロファイバーとは、ナイロンやポリエステルからできている合成繊維。100円ショップなどでも購入できます。

スポンサーリンク


何より魅力なのが、ふわふわな手触り。乾いているときに手を拭くと、ふんわりと手を包んでくれて気持ちがいいです。

しかし、マイクロファイバーは吸水性がいいと言われていますが、100円ショップで買ったものだと、タオルとほぼ変わらない気がするんですよね……。水の吸収スピードも、麻やてぬぐいと比べると、若干遅いように感じます。

でも、商品によっては綿のタオルと比べ、数倍ほど吸水性が高いものがあるようなので、吸水性重視なら、そのような機能性を持つマイクロファイバーを使用するのもいいかも。タオルと同じくらい水分を吸収するので、生乾き臭も発生しやすいです。商品によっては、吸水量が多いと「ジメッ」とした手触りになるものもあります。

カラフルな色のものも多いので、台所のインテリアに合わせて選べるのは魅力ですね。

■メリット
・手触りがふわふわ
・かわいい色のものがある
・洗濯後は乾きやすい
・安価

■デメリット
・吸水量が多いので、生乾き臭が発生しやすい
・吸水スピードがやや遅め?

4位 タオル

4つの生地の中で、使い心地に課題を感じたのは「タオル」でした。

入手しやすく安価なタオル。吸水性はあるのですが、その分乾きにくく、生乾き臭が発生しやすいです。水分を多く含むため、使っているうちに「ビショビショ」感が強くなり気持ちよく使えないことも。パイル地のタオルだと、毛羽立ちも多く、手に繊維が残りやすいです。

厚いタオル地やワッフル生地のタオルだと、その分吸水性はアップしますが、洗濯後に乾きにくいというデメリットもありました。黒ずみも発生しやすいです。台所で使うのなら、薄手がおすすめです。

■メリット
・とても入手しやすい
・安価
・カラフルな色のものが豊富
・吸水性に優れている

■デメリット
・濡れた時の肌触りが悪い
・毛羽立ちが多い
・生乾き臭が発生しやすい
・黒ずみやカビが発生しやすい

吸水性生乾き臭乾きやすさ
タオルする×
なりにくい
マイクロファイバーする
手ぬぐいなりにくい

今回の実験の結果、個人的な感想ですが、台所用の手拭きは、麻の布が最も快適に使えました。

ずっと長い間タオル一辺倒で、正直、どれを使ってもそれほど変わらないんじゃないかと思ったのですが、麻は本当に気持ちよく使えたのでびっくり。作業の合間に感じる「濡れたタオルのビショビショ感」「手に付く生乾き臭」には、地味にストレスを感じるものですが、それがなくなるだけでも台所仕事が気持ちよくこなせます。

しかし、使い心地がいいとはいえ、麻は綿やマイクロファイバーと比べるとやや高いのがネック。家にタオルや手ぬぐいのストックがたくさんある人は、わざわざ麻の生地に買い替えるのはもったいなく感じますよね。

そこで次は、手持ちのタオルや手ぬぐいでもビショビショになりにくい方法について紹介します。

ビショビショに感じにくい台所のタオルの使い方

タオルハンガーを替える

台所用のタオルは、多くがシンク下の扉にタオルハンガーやフックを付けて使っているのではないでしょうか。シンクの近くにあると、手を洗ったときにすぐに拭くことができるので便利ですよね。

そこで問題になるのは、タオルハンガーの位置。扉や壁面に近すぎると通気性が悪くなるので、濡れたタオルがなかなか乾きません。扉や壁面に近すぎないホルダーやフックを使うと、濡れたタオルも乾きやすくなります。


タオルを「輪」にする

タオルを半分にたたみ、ハンガーにかけて使うと、手を拭く部分がいつも同じ場所になりがちです。その部分だけビショビショになり、やがて黒ずんでしまうといったことも……。

それを防ぐために、タオルを「輪」にして使うのがおすすめ。100円ショップで販売されているスナップボタンをタオルの上下に付けて留めれば、簡単に「輪」にすることができます。輪をハンガーに通せば、手を拭く場所をくるくると替えることができるので、ビショビショも感じにくくなります。

Keroko(カエル母)
Keroko(カエル母)

安全ピンなどをスナップ代わりに使い、手軽に輪にするのもおすすめ

薄いタオルを使う

タオルは吸水性が高い分厚いものよりも、旅館やお店のご挨拶品などでもらえるペラペラの生地のものがおすすめです。厚いタオルは確かに吸水性はいいのですが、その分乾くまでに時間がかかり、生乾き臭が発生する可能性が高くなります。

台所のタオルがビショビショ&生乾き臭になったら

毎日、台所用のタオルを替えても、すぐにびしょびしょになったり、生乾き臭がしたり、黒ずみが出たり……。そんな場合のメンテナンス方法を紹介します。

鍋で煮洗い

鍋(ステンレスやホーローがおすすめ)にふきんがしっかりと隠れるくらいの水を入れ、沸騰させます。石けんや洗剤で洗ったタオルを鍋に入れ、弱火でそのまま5分煮ます。

電子レンジで加熱

軽く生乾き臭がするようになったら、電子レンジで加熱するのもおすすめです。洗ったあとのタオルを硬く絞り、電子レンジで加熱。目安としては、500wで約1分~1分30分です。

酸素系漂白剤(オキシクリーンなど)を使う

生乾き臭に加え、黒ずみが出るようになったら、酸素系漂白剤(オキシクリーンなど)を使います。

塩素系漂白剤を使う

かなり黒ずみが激しくなったり、カビが生えてきたら、塩素系漂白剤を使うのもいいでしょう。水2リットルに対して漂白剤12ccを加え、その中に約2分浸します。

ただ、色が落ちやすいので、白い生地のものや色落ちしてもいいものを使うようにします。塩素系漂白剤を使うのに適さない生地もあるので、商品タグのチェックも忘れずに。

いろいろな方法で、台ふきんの臭い消しに挑戦してみた生地はこちら

キッチンで毎日使う台拭き(台ふきん)。洗っても洗ってもすぐに嫌な臭いがすることにウンザリしている人も多いはず。 そこで...

まとめ

台所で使うタオルのビショビショ問題についてざっくりまとめると

  • 使いやすい素材は「麻」
  • 入手しやすいタオルを使う場合は、薄い生地がおすすめ
  • 布を「輪」にするなどして、濡れっぱなしにしないようにする
  • 生乾き臭や黒ずみが発生したら、煮洗いや漂白剤でメンテナンスをする

    麻はキッチンクロスにも使える上、とても丈夫なので長持ちします。まずは1枚、お試しで麻を使ってみるのもおすすめですよ。

スポンサーリンク


シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする