おウチでも簡単に手作りプリンが作ることができるプリンのミックス粉。
特にハウスのプリンミックス「プリンミクス」「プリンエル」は有名ですよね。一度は、スーパーなどで目にしたことがあるのではないでしょうか。
でも、同じプリンの素なのに、「プリンミクス」と「プリンエル」と商品は2種類。パッケージの写真も同じような感じですが、何か味や作り方、値段など、違いはあるのでしょうか?
そこで今回は、実際に2つの商品を購入してみて、味や量などを比較してみたいと思います。
ひそかにリニューアルしていたので、そちらについてまとめた記事もよければご覧くださいね↓
Contents
ハウス プリンミクスとは
プリンミクスが誕生したのは、昭和39年(1964年)。なんと、はじめて東京オリンピックが開催された年です!
昭和50年代に子供だった私にとっては、ノスタルジー感じるおやつなんですよね。当時はオーブンを持っている家庭は少なく、蒸し焼きにして作るカスタードプリンは高嶺の花という存在でした。それだけに簡単にできるプリンの素は人気だったんですよね。
「プリンミクス」で使うのは、お湯と水だけ。普通、プリンを作るといったら、牛乳・卵・砂糖が必要ですが、なんと「お湯」だけで作れるんです。
何度も言います。「お湯だけ」でプリンですよ!!
しかも、ちょっとぬるめのポットのお湯(70度以上)でもOKというのもポイント。これなら、子どもにも安心してプリン作りに挑戦させられますよね。
これは個人的な感想なのですが、商品名が「プリンミックス」ではなく「プリンミクス」というのも、ハウスらしいな、なんて思います。
ハウスはシチューのルーにも「シチューミクス」という商品もありますね。あえて「ミクス」としているのは、昭和時代から家庭の食事づくりを支えるハウスのこだわりのネーミングなのかなあ…なんて思ったりして^^
パッケージにも書いてあるように、卵原料は不使用。なので、卵アレルギーの人でも安心して食べることができそうです。でも、牛乳を使わずに作れるとはいえ、乳成分は原材料に入っているため、乳製品アレルギーの方は要注意です。
ハウス プリンエルとは
対するプリンエルの発売は、プリンミクスよりもやや遅く昭和46年。
……スミマセン!以前、昭和64年と間違って明記しておりまして、読者様からご指摘頂きました。ありがとうございます。昭和46年と64年とでは、全然違いますね……
プリンエルは、プリンミクスの進化系で洗練されたお姉さんっぽい雰囲気です。
ほらほら、下の画像を見てみてください! プリンの横のトッピングを見ると、プリンミクスはホイップクリームと缶詰のチェリーだけなのに、プリンエルはホイップクリームにフレッシュないちご、そしてなんとミントまで飾ってあるんですよ!
さらに、プリンを盛りつけたお皿も、プリンミクスは細い地味なラインが引かれただけの模様なのに、プリンミクスは花柄の模様入り!
また、お湯だけで作ることができたプリンミクスに対し、プリンエルは牛乳を使います。さらに、ポットのお湯だけで作れたプリンミクスとは違って、鍋でミックス粉と牛乳を加熱する必要があるので、作るハードルが少しだけ高くなりますね。
また、こちらもプリンミクスと同様に卵原料は不使用ですが、原材料には乳製品も入っています。乳製品アレルギーの場合、こちらも注意ですね。
ところで、商品名は「プリンエル」ですが、この「エル」はどこからきているのか??。ハウスのホームページによると、ラテン語でミルクという意味がある「ラクトロジー(Lactolgy)」の頭文字を取ったものだそうですよ。
■POINT
・牛乳で作るのが「プリンエル」
プリンミクスとプリンエルどちらがおいしい?
歴史や使う材料はわかりましたが、購入するときに気になるのは、「結局、どちらがおいしいの?」ではないでしょうか。せっかく作るからには、おいしい方を選びたいですよね。
そこで、実際にプリンミクス・プリンエルを作ってみて、見た目や味などを比較してみたいと思います。
■プリンミクス
こちらがプリンミクスです。一般的なカスタードプリンやプッチンプリンのようなカップ入りプリンと比べると、色が薄いです。
カラメルソースをかけて食べてみます。
うん、カスタードプリンのような卵のコクは感じられませんが、やさしい甘さのプリンです。
牛乳は使っていないけれど、特に水っぽかったり味が薄いわけでもなく、物足りなさは感じません。
逆にお湯だけでこれだけの味が作れるってすごいですよね。なんとなく人工的な駄菓子的な味わいであることは否めませんが、それも一つの魅力であるように感じます。
■プリンエル
続いてプリンエルです。これもプリンミクス同様、カスタードプリンほど黄色味は強くなく、白っぽいです。
でも、よくよく見比べると、プリンエルの方がほんの少しだけ、黄色味が濃いような感じがします。
今回の画像ではわかりにくいのですが、そういえば、パッケージの写真も、プリンエルの方が黄色っぽいですよね(下の画像参照)。
こちらも卵が入っていないので当たり前ですが、カスタードプリンのような卵の風味はありません。甘さもプリンミクスと同じくらいです。牛乳を入れたので、プリンミクスよりもコクがあるのでは?と思っていましたが、それほどの差は感じませんでした。
また、カッププリンの代表格である「プッチンプリン」は、プルンプルンした弾力性がありますが、プリンミクス・プリンエルは、プッチンプリンほどの弾力性はないですね。
「プルプルはしてるけど、プルンプルンはしてない」っていう感じでしょうか。わかりにくい表現だったらごめんなさい!
プリンミクスと比べて違うなと感じたのは、舌触りのなめらかさです。プリンミクスの方がツルンとしていて、プリンエルはそれよりくちどけがなめらかなように感じました。そして、若干、プリンエルの方が風味が豊かな感じがしますね。
………
………
でも、あれれ……?
なんだか、両方食べているうちに……
どっちがどっちだかわからなくなってきた……
……
最初食べたときは、くちどけの滑らかさや風味のよさがプリンエルの方が勝っていた気がしましたが、両方食べているうち、だんだんその差がわからなくなってきました(汗)。
…なんて、私がただの味オンチなだけかもしれませんね。
絶対的な味の違いというのは残念ながら私は感じられませんでした。味に関してはほぼ同じなので、「作りやすいからプリンミクス」「牛乳で栄養をプラスしたいからプリンエル」といった選択方法もアリかな、なんて思います。
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また、「プリンミクスとプリンエルはまずい」という口コミも見かけますが、卵と牛乳で作る本格的な「カスタードプリン」とは別モノと割り切って考え、食べるのがいいかも。
卵を使ってないのに、なぜこの卵感?? と、ニセモノ感や駄菓子感を楽しみつつ食べるのもいいですよね。そういえば、近所のバイキング形式のファミレスにも、同じような味のプリンがデザートとしてあったなあ。普段使いのおやつとしてはどちらも十分だと思います。
■POINT
違いを挙げるとするならば、少しだけプリンエルの方が滑らかで、風味が豊か。
カロリーや値段は?
味はそれほど差がなかった2つの商品ですが、カロリーや値段には差があるのでしょうか?
カロリーを確認したところ、プリンミクスは合計328kcal。プッチンプリンなどの3連パックの量で換算すると、1個あたりのカロリーは82kcalになります。
一方、プリンエルは240kcal。牛乳を400ml(明治おいしい牛乳参考/274kcal)使うので合計514kcal。3連パックの量で換算すると、1個あたりのカロリーは103kcalでした。牛乳を使う分だけ、プリンエルの方がカロリーは高いですね。
ちなみに、3連パックの代表商品「グリコプッチンプリン」3連パックの1個あたりのカロリーは112kcalです。3連パックプリンよりも若干、プリンミクス・プリンエルの方がカロリーは控えめのようです。
価格ですが、後発組のプリンエルの方が高価なのかな?と思っていましたが、価格はいずれも150円(希望小売価格)。近所のスーパーで確認したところ、140円で販売されていました。
■POINT
・価格はどちらも同じ
プリンミクス・プリンエルの作り方
味や価格では、コレといった違いがなかったプリンミクスとプリンエル。では作り方はどのような違いがあるのか、実際に作って検証してみましょう!
プリンミクスとプリンエルとも、パッケージを開けると、袋に入ったミックス粉とカラメルソースの粉が1袋ずつ入っています。
一見、どちらも同じような袋に見えますが、プリンミクスの方は「PM(プリンミクス/pudding mix だから?)」、プリンエルの方には「PL(名前の由来となった「pudding lactolgy」だから?)」というプリントがされています。
これなら、パッケージを間違って捨てたり紛失してしまっても「あれ?これプリンミクス、プリンエルのどっち!?」と迷うことがないですね。
プリンミクスの作り方
1.ボウルにプリンミクスを入れる
2.70度以上のお湯を200ml入れる
ミックス粉に70度以上のお湯(200ml/1カップ)を加えてよく溶かします。ポットに70度以上のお湯が入っていれば、火を使わずにできるので、子どもでも簡単に作れます。
3.水を100ml入れる
ミックス粉がお湯にきちんと溶けたことを確認してから、次は水100mlを加えてよく混ぜます。
これでプリン液の完成です!!早いっ!
あとは好みの型に入れ、冷蔵庫で固めればできあがり。水を加えて混ぜているとけっこう早くゲル状になるのがわかります。早めに型に流し込んだ方がいいかもしれません。
プリン液を作り、型に流し込むまでの所要時間はなんと!カップラーメンよりも早い2分でした。プリンが固まるまで約1時間冷蔵庫で冷やします。完成するまでのトータルな時間は、1時間10分でした。余裕を見て、1時間半あれば十分だと思います。
プリンエルの作り方
1.鍋でプリン液を煮る
鍋にプリンエルと牛乳400ml(カップ2)を入れます。火を付けて中火にし、沸騰するまでかき混ぜ続けます。
2.沸騰したら1分加熱
沸騰したら弱火にしますが、そのままかき混ぜ続けます。
上記の画像は小さめの鍋を使った様子ですが、これだと牛乳が沸騰したときにぶわっと吹きこぼれそうになりました。
…いやいや、実際に吹きこぼれました…。
鍋を火から離したり、とろ火にするなどササッと火力調節ができる状況の場合は、このくらいの鍋でもいいと思いますが、とっさの火力調整が難しい子どもの場合など、お鍋のサイズは少し大きめがいいかもしれません。
さて、プリン液を作り、型に流し込むまでの所要時間は、プリンミクスより倍近い長い5分でした。鍋で加熱するため、プリンミクスよりも時間がかかります。
粗熱をとってから、冷蔵庫で冷やします。プリンミクスと比べて、プリン液が熱いため、粗熱が取れるまでかなり時間がかかります。私の場合、粗熱を取って冷蔵庫で完全に冷えて固まるまで、トータルで2時間ちょっとかかりました。
■POINT
・小さな子供が作るときは、火を使わないプリンミクス
一度で何人分作ることができる?
プリンミクスとプリンエル、一度でそれぞれ何人分作ることができるでしょうか。
パッケージには、100mlのカップ4個分と書いてありますが、「100mlが入るプリン容器」と聞いても、どんなサイズなのだかピンときませんよね。
そこで、おなじみの3連パックプリンの容器を再利用して使い(ちゃんと洗いましたよ!)、何個作ることができるか試してみました。
ちなみにこの3連パックのプリン容器1個には、約90mlのプリン液を入れることができましたギリギリまで注げば100ml入ったのですが、一般的な3連パックに入っている状態をイメージしています。
・プリンミクスの場合
プリンミクスの場合、3連パックのプリン容器4個分できました。
・プリンエルの場合
プリンエルの場合、3連パックのプリン容器で5個分作れました。
あれ?プリンエルの方が、1袋で作れるプリンの量が多いのはなぜ?
よくパッケージを見ると、プリンミクスで使うお湯と水の量は合計「300ml(お湯200ml+水100ml」。対してプリンエルで使う牛乳の量は「400ml」。加熱するので、蒸発で多少、水分が飛ぶとはいえ、最初に用意する水分の量がプリンエルの方が多いんですね。
子どもや家族の人数が多い場合は、プリンエルが適していると思います。
■POINT
■プリンミクスとプリンエルの違いまとめ
価格 | 使う材料 | カロリー(1個あたり) | 調理時間(固まるまで) | |
プリンミクス | 希望小売価格150円 | お湯・水 | 82kcal | 1時間10分 |
プリンエル | 希望小売価格150円 | 牛乳 | 103kcal | 2時間強 |
まとめ
個人的には、味にはそれほどの差がないと感じたプリンミクスとプリンエル。プリンエルの方が少し多めに作れるので、家族や子どもが多いときに。家に牛乳がないときはプリンミクス、子どもが作るので火を使わないプリンミクス、といった使い分けしてみてもいいと思います。
プリンミクスだったら水だけで作れるので、1個ストックしておくと、子どもの「おやつないの~?」に備えることができますよ!
味にはあまり違いがない、と私は思いましたが、味覚は各々違うもの。気になった方はぜひ作り比べてみてくださいね。
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コメント
プリンエルの発売は昭和64年ではなく昭和46年です。
お犬さま、管理人のkerokoです。コメントありがとうございます。
プリンエルの発売年、大変失礼しました。
記事、修正させていただきました。
ご指摘本当に感謝です。またよろしければ、お立ち寄り頂ければ幸いです。