灯油を給油するとき、うっかり手に灯油を付けてしまうことってありますよね。
灯油って独特のイヤな臭い。ハンドソープや石けんで洗っても、イヤな臭いが取れず、困った経験がある人も多いはず。
その後、食事の支度が控えていたりすると、臭いが取れない手でごはんを作るのは抵抗ありますよね……
そこで今回は、手に付いた灯油のイヤな臭いを取る方法についていろいろ探ってみました。
使ったのは下記の通り。
- クレンジングオイル
- 無水エタノール(または消毒用アルコール)
- 食用油(サラダ油)
- 重曹
- コーヒーかす
- 茶がら
- 柑橘類の皮
いろいろ試した結果、「これはいい」と実感できたものがありました! 同時に「少しいまいち(課題が残るもの)」と思うものも……^^;
そこで今回は、「かなり効果が高いもの」「ちょっと課題が残るもの」別に紹介します。
あ、「課題が残るもの」も使い方次第で効果はかなり高くなりますよ!
それでは、おすすめ順に紹介していきますね。
手だけでなく、灯油が服や床についてしまったときの対処法は、↓でまとめています。
Contents
手に付いた灯油を取る方法(おすすめ)
手に付いた灯油の臭いを消すおすすめの方法です。茶がらや柑橘の皮などキッチンにあるものでできますよ!
■手に灯油が付いたとき、最初にすべきこと
どの灯油の臭い消し方法でも共通するのは「手についた灯油を、最初にいらない布やティッシュなどで拭き取る」こと。
ちょっと面倒だけど、この工程を省くと、いつまでもヌルヌルしたり、臭いが上手く取れなかったり……。
ひと手間で全然効果が違うので、最初に布やティッシュで灯油を拭き取れるだけ取っておいてくださいね。
クレンジングオイルを使う
化粧落としで使うクレンジングオイルやクレンジングリキッドを使う方法。私が試した中で、一番効果が高かったです。メイク落としアイテムとして、クレンジングオイルを使っているならおすすめ!
1.クレンジングオイルをなじませる
手のひらの灯油を拭き取ったあと、クレンジングオイルを手のひらにたらし、なじませます。
2.お湯で洗い流す
3.石けんやハンドソープで洗う
匂いが残っているか、鼻を近づけてみると……
- 灯油のイヤなにおいは消えている
- しかし、ほんのりかすかに油ねんどみたいな、印刷インクのような臭いがする
無水エタノール(消毒用アルコール)を使う
クレンジングオイルに次いでおすすめなのが、この無水エタノールを使う方法です。無水エタノールは、ほとんど水分を含まないエタノール。薬局で購入できます(500mlで1000円くらい)。
とはいえ、家に用意している人は少ないかも。その場合、キッチンの除菌などで使う消毒用アルコールでも大丈夫ですよ!
私は、業務スーパーやドラッグストアなどで売っている「消毒用アルコール」(アルコール濃度78%)をよく使っています。
1.無水エタノールをなじませる
2.水で洗い流す
3.ハンドソープなどで洗う
匂いが残っているか、鼻を近づけてみると……
- 灯油のイヤなにおいは消えている
- しかし、ほんのりかすかに油ねんどみたいな、印刷インクのような臭いがする
重曹を使う
ナチュラルクリーニングでよく使われる重曹は、油汚れを優しく落とすアイテム。洗浄力は強いのに、肌にも優しい重曹がどのように灯油の臭いを取るのか試してみました。
1.重曹をなじませる
重曹を直接、灯油で汚れた手に振りかけ、水を少し加えてなじませます。もしくは重曹ペースト(重曹2、水1の割合で混ぜたもの)を手のひらにのせてこすります。
2.ぬるま湯などですすぎ洗いする
結果はというと……
- ヌル付きは感じられず、油はしっかり取れる
- 油ねんどのような、印刷インクのようなにおいはかすかに残る
悪くはないのですが、クレンジングオイル、無水エタノールなどほどの効果は感じられませんでした。やはり印刷インクのような、油ねんどのような臭いがうっすらと残ります。
今回は、重曹を水で洗い流して終了としましたが、ハンドソープなどで二度洗いすると、ハンドソープの香料で油くささはマスキングされると思います。
茶がらを使う
茶がらは臭いの吸着とともに、油汚れを取る効果もあるそう。試してみたら、予想以上に油汚れが落ちる効果にびっくり!急須に茶がらが残っている場合、ぜひ試してみてください。
スポンサーリンク
1.灯油を拭き取った手の上に、茶がらのせてなじませる
なじませる、というより、手のひらで擦りまぜる感じです。灯油でちょっとヌルついていた手が、油汚れが取れた証拠か、だんだんツルツルしてきます。
2.水で洗い流す
茶がらを捨てて、水で洗い流します。
3.仕上げにハンドソープで洗う
結果はどうだったかというと……
- うっすらと灯油のにおいは残るが、気になるほどではない
- お茶の香りがいい感じに残っている
最初にハンドソープで洗い、その後に茶がらでこするという方法でもいいと思います(今回は、茶がらの油落としの効果を調べるため、最初に茶がら→次にハンドソープで仕上げ、という方法にしています)。
お茶の種類によって違うのかな?と、緑茶だけでなく、ウーロン茶、紅茶でも試してみましたが、どれも大丈夫でした。料理の最中に灯油で手を汚してしまった場合、この方法はおすすめです。
柑橘系の皮を使う
みかんやレモンといった柑橘系の果物の皮には、油汚れを落とす効果と消臭効果もある成分が含まれているのだそう。今回は、レモンのはじっこの皮を使ってみました。
1.灯油を拭き取った手に、柑橘系の皮をこすりつける
茶がらと同様、油分が取れていくのがわかります。
2.ハンドソープなどで洗う
仕上げにハンドソープなどを使って洗います。
結果はどうだったかというと……
- 灯油のイヤな臭いは消えたが、油ねんどのような臭いは残る
- 柑橘系のいい香りとハンドソープの香りが心地いい
手に付いた灯油を取る方法(ちょっと工夫が必要)
次は、効果はあるものの、ちょっと工夫が必要だと感じた方法です。工夫が必要だとはいえ、多くの家庭で常備されているものを使うので、取り組みやすいと思います。
食用油を使う
手に付いた灯油の臭いを消す方法として、よくおすすめされているのが「食用油(サラダ油)を使う方法」ですよね。油汚れは油となじませて取り去る、というメイク落としに通じる方法です。
1.灯油を拭き取った手の上に、食用油(サラダ油など)をのせる
灯油と油をよくなじませます
2.ハンドソープや石けんで洗う
実際に試してみた感想ですが……。
- 灯油の臭いが、食用油に移り、手のひらに広がってしまう
- 食用油のヌルヌルが取れにくい
- 印刷インクのような、油ねんどのような臭いは残る
その後、ハンドソープや石けんで手を洗っても、なかなか油のヌルヌルが取れません。食用油を使う場合は、
- ハンドソープで洗う前に、いらない布やティッシュなどで油をふき取っておく
- 食用油の汚れに強い食器用の中性洗剤を使う
といった方法を取れば、油が落ちやすいかもしれないです。
コーヒーかすを使う
消臭効果があるというコーヒーかすを使う方法です。茶がらが効果的だったのですが、こちらではどうでしょうか。
1.灯油を拭き取った手の上に、コーヒーかすをのせる
コーヒーかすを手のひらにのせ、臭いが消えるようにこすりつけます。
2.ハンドソープや石けんなどで洗う
コーヒーかすを取り除き、仕上げにハンドソープなどで洗います
結果はどうかというと……
- ハンドソープのにおいと、コーヒーかすの臭いがまざって妙な感じ
- その中にうっすらと、印刷インクのような油ねんどみたいな臭いが残る
期待していたほど、ものすごく臭いが取れる!という感じではないと感じました。コーヒーかすの酸化した臭いと灯油の臭い、ハンドソープの香りが混じって複雑です。
茶がらは、灯油の油となじみ、落ちていく実感がありましたが、コーヒーかすは灯油となじませてもヌルヌルするばかりで落ちる実感はありませんでした。
コーヒーかすを使う場合は、「最初にハンドソープで洗ってから、コーヒーかすを手になじませる」方法がいいと思います。
まとめ
いろいろな方法を試してみましたが、一発で灯油の臭いが消える!という方法は残念ながらありませんでした。
灯油独特の刺激臭はなくなりますが、どうしても油ねんど臭というか、印刷インクのような臭いはうっすらと残ります。
ただ、どの方法もハンドソープや石けんだけで洗ったときよりも臭い消しの効果はありました。茶がらやクレンジングオイル、みかんの皮など家庭でも手に入りやすいものが多いので、灯油をこぼしたとき、ぜひ試してみてくださいね!
スポンサーリンク