シミ抜きや漂白にとても便利なオキシクリーン。試してみたいけれど、量が多いので購入を躊躇している人も多いのでは?
そんな方におすすめなのが、ダイソーをはじめ100円ショップでも販売されている「オキシウォッシュ(Oxi Wash)」です。オキシクリーンと同じ過炭酸ナトリウムが主成分で、パッケージも似ています。
最初は「そっくりさん(類似品)ってあやしい……」と思っていましたが、使ってみると本家のオキシクリーンに匹敵する洗いあがりでびっくり!そこで今回は
- オキシウォッシュとは?
- オキシウォッシュとオキシクリーンの違い
- オキシウォッシュのコスパ
- オキシウォッシュとオキシクリーンの洗い比べ
- オキシウォッシュは洗濯槽掃除に使える?
などについてまとめてみました。洗い比べでは、落ちにくいと言われているミートソースや墨汁汚れなども試してみましたよ!
「ちょっとした染み抜きにオキシウォッシュを使いたいけれど、ちゃんと使えるのか心配」という方は、参考にしてみてくださいね。
Contents
これがオキシウォッシュ
こちらが「オキシウォッシュ(Oxi Wash)」。プラスチックの袋に入っています。
オキシクリーン(アメリカ製)のパッケージと比べてみると……。
ブルーを基調にしている色使いといい、「OXI」という文字を強調しているところといい、さらに中心から外に向かって水滴が飛び出しているデザインといい、オキシクリーンに似ています。
内容量は120g。ダイソーなどの100円ショップのほか、ドラッグストアやホームセンターでも見かけます。
価格は100円ショップでは110円ですが、ホームセンターなどでは150~200円くらいが相場のようですね。
主成分は、過炭酸ナトリウム。この過炭酸ナトリウムは、オキシクリーンはもちろん、さまざまな酸素系漂白剤の主成分としても知られています。漂白剤・除菌剤・脱臭剤としてよく使われていますよ。
製造しているのは、紀陽除虫菊株式会社。「除虫菊」という言葉から想像できるように、虫よけ剤や蚊取り線香、入浴剤や洗浄剤などを製造・販売している会社です。
創業はなんと明治時代(1910年)!同じように蚊取り線香を製造しているキンチョウ(大日本除虫菊株式会社)と、創業の時期はほぼ同じです。
勝手な思い込みというか、失礼ながら、類似品を作っている会社というと「大丈夫かな?」と不安になってしまうことも多いのですが、その点でもこちらの会社は安心ですね。
オキシクリーンとの違いは?
パッケージが似ているオキシクリーンとオキシウォッシュですが、具体的にはどのような違いがあるのでしょうか?原料や1回あたりの値段、使い方などを比べてみました。
原料の違い
■オキシウォッシュ
過炭酸塩(酸素系)、炭酸塩、水軟化剤、過硫酸塩、界面活性剤
■オキシクリーン
過炭酸ナトリウム(酸素系)・界面活性剤(アルコールエトキシレート)・炭酸ナトリウム (洗浄補助剤)・洗浄補助剤
主成分が過炭酸ナトリウムということ、界面活性剤が含まれているという点が共通していますね。原料は配合量が多い順に記載されているので、オキシクリーンの方がオキシウォッシュより界面活性剤が多いようです。
オキシウォッシュに含まれる「過硫酸塩」は、酸化助剤にアルカリ剤を加えたもの。髪のブリーチ剤などによく用いられるそうです。
使い方の違い
使用量ですが、両者ともお湯4リットルに対し、30g。40~60度お湯を使うこと、溶液に漬け置きするなどどはオキシクリーンと同じです。
つけ置き時間は、オキシクリーンは20分以上ですが、オキシウォッシュは10分~となっています。
価格の違い
オキシウォッシュは小売店と100円ショップでは価格が異なるし、オキシクリーンも日本版とアメリカ製では違います。
ここでは、「100円ショップで購入したオキシウォッシュ(110円)」「アメリカ製大容量オキシクリーン(2,138円)」ということを想定して、4リットルの水でつけ置きした時の1回分の価格で比較してみました。
■10gあたりの価格を計算すると……
- オキシクリーン 10gあたり約4円
- オキシウォッシュ 10gあたり約9円
■1回あたりの使用量(30g)で計算すると……
- オキシクリーン 約12円
- オキシウォッシュ 約27円
オキシウォッシュとオキシクリーン洗浄力に違いある?
ここまで、原料や価格など比べてみましたが、やっぱり一番気になるのは洗浄力の違いですよね。
そこで次は、綿100%の白いTシャツ生地にいろいろな汚れを付けて、その汚れ落ちに差があるのか試してみました。試した汚れは次の通り
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- ミートソース
- 口紅
- ボールペン
- 煮物の汁(醤油)
- カレー
- 墨汁
どれも手ごわそうな汚れですね……。
早速洗っていきましょう!
お湯(60度)にそれぞれ粉末を入れて溶かして溶液を作ります。生地の汚れは、ざっとお湯(ぬるま湯)ですすぎ、溶液の中に入れました。
墨汁は、最初に軽くぬるま湯ですすいだ時点でかなり汚れが出てしまいました。一緒に漬け込むと他の生地にも色移りするなど影響が出そうです。そのため、別の容器に入れてつけ置きしました。
湯温が下がらないように、容器にラップをして40度以上をキープするこたつの中にイン!液がこぼれないように見守りつつ、5時間つけ置き後、取り出してすすぎ洗い。乾燥させたものがこちらです。
■オキシウォッシュ使用の場合
■オキシクリーン使用の場合
おお~!はっきりと汚れが残っているのが目立つのは「口紅」「墨汁」だけ!あとはどちらもかなりきれいになっています。
……とはいえ、近くで見るとシミになっているものがあるのも確か。具体的には
- オキシウォッシュの場合
ミートソース - オキシクリーンの場合
ミートソース
ボールペン汚れ
が、うっすらシミになって残っています。それにしても、オキシウォッシュの方が、オキシクリーンよりもミートソースの汚れがきれいに落ちていてびっくり!なかなかの健闘ぶりです!
残念なのが、口紅と墨汁。口紅はどちらもそれなりに薄くなっていますが、くっきり目立ちますね。墨汁に至っては、汚れが他の白い部分にもはみ出し、余計に汚くなったという印象。
どちらの汚れも、オキシクリーン・オキシウォッシュで洗うには、いろいろ課題が残りそうです。
ちなみに、口紅は油性汚れなので、クレンジングオイルと中性洗剤で汚れが落ちます。墨汁汚れには、でんぷんと中性洗剤を!ごはんつぶで墨の汚れを落とした方法はこちらをご覧くださいね↓
食べ物などのシミ落としとして使う場合、オキシウォッシュはオキシクリーンと同様に使えることがわかりました。ちょっとした染み抜きに使ってみたいという場合、100均で購入できるオキシウォッシュを使うというのもアリですよ!
オキシウォッシュは洗濯槽掃除にも使える?
食べ物の汚れには問題なく使えたオキシウォッシュ。
オキシクリーンは、洗濯槽のクリーニングに使えるということで知られていますよね。オキシウォッシュはどうなのでしょうか。早速検証してみました!
洗濯槽が満杯になるまで水を入れます。酵素の働きを促進するには、40~60度のお湯がいいとのことですが、洗濯機のことも考え、熱すぎず、ぬるすぎない50度のお湯を使いました。
使用量は4リットルあたり30g。うちの洗濯槽は68リットルなので435g必要です。1袋分(130g)では全く足りないので、4袋を購入しました。
お湯の中にオキシウォッシュを投入!
5分ほど攪拌すると……。
その後、1晩放置しました。
翌朝、洗濯槽の中を覗いてみると、薄いワカメのような膜のようなカビ汚れがいっぱい浮いていました。排水し、その後すすぎます。
2回目すすぎの時の状態。
クリーニングが終わったあとはすっきり!一緒につけ込んだ洗濯ネットや付属品に付いていたカビもきれいになっていましたよ。オキシウォッシュは染み抜きだけでなく、洗濯槽のクリーニングのも問題なく使えるということがわかりました。
ただ、洗濯機の大きさにもよりますが、オキシウォッシュ1袋(120g)だけでは足りないので、何袋も買わなくてはならないんですよね。
洗濯槽をクリーニングする場合、袋のオキシウォッシュを買うより、市販の洗濯槽洗浄クリーナーを使った方が、安上がりかもしれません。
まとめ
100均で買えるオキシウォッシュは、なかなか使える洗浄剤ということがわかりました。
- 原料や使い方jは、オキシクリーン・オキシウォッシュともほぼ同じ
- オキシウォッシュは染み抜きのほか、洗濯槽クリーニングにも使える
- オキシクリーンと同等の洗浄力。むしろ上!?
- 口紅や墨汁汚れは苦手
「容量が多いオキシクリーンを使うほどでは……」という場合、オキシウォッシュは便利に使えると思います。
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