キッチンで毎日使う台拭き(台ふきん)。洗っても洗ってもすぐに嫌な臭いがすることにウンザリしている人も多いはず。
そこで今回は台拭きの臭いを防ぐ方法や、臭くなる原因について大実験! その結果、手軽にできる臭い対策の方法が見つかりましたよ~!台拭きのイヤな臭いに困っている人は、ぜひ参考にしてみてくださいね!
Contents
今回、試した方法はこの5つ!
台拭きが臭くならない方法はないのか?
台拭きの臭いの原因は、布に付く「雑菌」と言われています(詳しくはあとで説明しますね)。臭いを発生させないためには、その雑菌を繁殖させないことが大事!
そこで雑菌を殺菌する方法として、下記のような方法で、台拭きを洗ってみることにしました。
- 鍋で煮洗い
- 重曹で煮洗い
- 電子レンジで加熱
- 酸素系漂白剤(オキシクリーン)を使う
- 塩素系漂白剤を使う
いろいろ試した結果、どの方法も一長一短あることがわかりました。それぞれの生活スタイルによって試しやすい方法は違うと思います。
今回は、個人的なおすすめ順で紹介していきますね。
鍋で煮洗い
いろいろ試した結果、個人的におすすめなのが、高熱で雑菌を殺菌する「鍋で煮洗い」です。
<煮洗いの方法>
1.台拭きを洗剤や石けんで洗う
油汚れや食べ物に含まれているたんぱく質が残っていると、それが臭いのもとに。台所用洗剤や石けんを使って、それらの汚れをしっかりと取ります。すすぎも念入りに。
2.熱湯で煮沸する
鍋(ステンレスやホーローがおすすめ)にふきんがしっかりと隠れるくらいの水を入れ、沸騰させます。
その中に洗った台拭きを入れて、弱火でそのまま5分煮沸させます。
あら熱が取れるまでそのままにし、そのあと菜ばしなどで台拭きを取り出して水ですすぎます。
■実際に試してみて感じたメリット・デメリット
<メリット>
・鍋さえあれば特別な洗剤など不要
・鍋で5分程度煮るだけ。後片付けの片手間でできる
<デメリット>
・煮るため、頻繁に行うと生地にダメージがを与える可能性も
・熱湯を使うので、ヤケドに注意
・鍋を用意しないとならないのが面倒
鍋を使わず、洗い桶やボウル(ステンレス製)に台拭きを入れて、熱湯を注いで殺菌するという方法もありますよ。熱湯がまんべんなく台拭きにかかるようにするのがポイントです。いずれも、熱湯の取り扱いには注意してくださいね。
電子レンジで加熱
次におすすめなのが、電子レンジで台拭きを加熱する方法です。こちらも高熱で殺菌する方法。加熱ボタンを押せば完了なので、一番手間がかからないかもしれません。忙しいときにおススメ!
<電子レンジで加熱する方法>
1.台拭きを洗剤や石けんで洗う
台所用洗剤や石けんを使って、臭いの原因となる汚れを取ります。すすぎも念入りに。
2.レンジで加熱する
しっかりと絞った台拭きを電子レンジに入れ、500w・600wで1分加熱します。
■実際に試してみて感じたメリット・デメリット
<メリット>
・レンジで加熱するだけ。鍋を用意したり、特別な洗剤などを用意する必要がない
・加熱の段階で水分がかなり飛ぶので乾きやすい。台拭きを乾燥させて使いたい人には適している
<デメリット>
・台拭きを取り出すときにやけどに注意
・調理するレンジで台拭きを消毒することに、抵抗を感じる人もいるかも
加熱後は、レンジの中には湯気がこもり、庫内に飛び散った油汚れがやわらかくなっている状態。ウエスなどで拭き取ると、汚れが取れやすいです。レンジ掃除もできて一石二鳥かも!?
酸素系漂白剤(オキシクリーンなど)を使う
次におすすめなのは、酸素系漂白剤(オキシクリーンなど)を使う方法です。1日の家事が終わったあとに、洗い桶などに入れておくだけなので、こちらも手軽にできます。
<酸素系漂白剤(オキシクリーンなど)を使う方法>
1.台拭きを洗剤や石けんで洗う
あらかじめたんぱく質汚れを洗剤や石けんで取り除いておきます。
2.酸素系漂白剤に漬け置きする
酸素系漂白剤は、水温によって効果にかなり差が出ます。
効果が高いとされている温度は、40度~60度。その温度のお湯を500ml用意します。熱湯と水を同量(各250mlずつ)用意して混ぜると、だいたい55~60度くらいのお湯になりますよ。
そこに酸素系漂白剤(オキシクリーン)を0.5g(付属スプーン1/8ライン)入れてよく溶かします。その中に台拭きを20分~6時間漬け置きします。
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■実際に試してみて感じたメリット・デメリット
<メリット>
・つけ置きするだけなので簡単
・同じ漂白剤でも、塩素系のようなきつい臭いがない
<デメリット>
・適温にするための温度設定が面倒と感じる人がいるかも
漂白剤は使いたいけれど、塩素系のように刺激が強いものは苦手という人におすすめ!
重曹で煮洗い
ギトギト油を拭いた後など、油汚れがひどい台拭きには、油を分解する効果がある重曹を使った煮洗いがおすすめです。通常の煮洗いに重曹をプラスするだけなので、手間もそれほどかかりません。
<重曹で煮洗いの方法>
1.台拭きを洗剤や石けんで洗う
食べ物に含まれているたんぱく質汚れをとるために、台所用洗剤や石けんを使って洗います。たんぱく質は煮沸で熱を加えると固まってしまうため、水やぬるま湯を使って洗います。
2.煮洗いする
鍋に水1リットルと、重曹大さじ1杯を入れて溶かします。台拭きを入れて加熱し、沸騰したらそのまま5分弱火で加熱します。
グツグツ……。
うっひゃー!見てくださいこの汚れ!重曹水の色が茶色になってびっくり!
あら熱が取れるまでそのままにし、そのあと菜ばしなどで台拭きを取り出します。重曹のヌルヌルがなくなるまで、しっかりと水ですすぎます。
重曹は加熱することでアルカリ性が高くなり、油を分解する力もアップ!煮洗いで使った重曹水は捨てずに、レンジまわりの油汚れや、ガスコンロの汚れ落としなどに再利用すると一石二鳥ですよ!
■実際に試してみて感じたメリット・デメリット
<メリット>
・油汚れがひどい台拭きの汚れ落としに便利
・鍋で5分程度煮るだけ。後片付けの片手間でできる
・残った重曹水を他の掃除にも使うことができる
<デメリット>
・煮るため、頻繁に行うと生地にダメージがを与える
・熱湯を使うので、ヤケドに注意
・鍋を用意するのが面倒
うちでは、焼肉のあとに使った台拭きは、この方法で洗っています。ギトギト油汚れもすっきり!
塩素系漂白剤を使う
塩素系漂白剤を使った方法も手軽です。レンジ加熱や煮沸よりも使いやすいという人も多いかもしれませんね。
<塩素系漂白剤を使う方法>
1.台拭きを洗剤や石けんで洗う
食べ物に含まれているたんぱく質汚れをとるために、台所用洗剤や石けんを使って洗います。
2.塩素系漂白剤に漬ける
水1リットルに対して漂白剤6ccを加えます。その中に台拭きを入れ、約2分浸します。
塩素系漂白剤を使う場合、30分以上漬け置きしないように注意します。刺激が強いので、長時間浸すと、生地がボロボロになってしまうんです……(経験あり)。
また、色落ちもしやすいので、生地によっては色が抜けてしまうこともあります。
■実際に試してみて感じたメリット・デメリット
<メリット>
・2分で除菌できて簡単
<デメリット>
・色落ちしてしまう可能性がある
・長時間漬け置きすると、生地が傷む可能性がある
・塩素のニオイがきついと感じる場合も
着ている服に塩素液が付かないように注意です。知らないうちに塩素液が飛び散っていて、白く色が抜けてしまう場合も……。
どのくらい臭わない状態が続く?
紹介した方法で洗った台拭きは、直後はまったくイヤな臭いはしません。でも、どのくらい効果が持続するのか気になるところ。
そこで、洗った台拭きをいつもと同じように台所で使用(使うたびに水洗い、1日の終わりに石けん洗い)。室温20℃の台所にて、どのくらい臭わない状態が続くのか試してみました。
「鍋で煮洗い」「レンジ加熱」「重曹で煮洗い」「酸素系漂白剤(オキシクリーン)」「塩素系漂白剤」とも、
1日目……臭いなし
2日目……臭いなし
3日目……昼ごろから、かすかに雑巾のような臭いがするようになる
どの方法でも3日目朝くらいまで快適に使うことができました。
そもそも台拭きの臭いの原因は?
冒頭でも書きましたが、そもそも、洗っても洗っても台拭きが臭くなる原因は、布に残っている「雑菌の繁殖」。
洗剤を使っても、布の奥まで入り込んだ雑菌は完全には取り切れません。雑菌は、拭き取った食べ物汚れなどに含まれるタンパク質をエサに増殖します。
さらに室内が雑菌が増殖するのに適した温度(25~45度)、
「水分+エサ(たんぱく質)+雑菌が大好きな温度」で、爆発的に雑菌が増えてしまいます。
台拭きを臭くさせないためには、布についている雑菌をきちんと取り除くこと。食中毒菌をはじめとする雑菌の多くは75度以上1分間の加熱でほとんど死滅することがわかっています(ノロウイルスは85度以上)。漂白剤使用も殺菌作用がある方法のひとつ。
今回、試した「高温殺菌」「漂白剤殺菌」は、布の奥まで入り込んだ雑菌を取り去るのに効果的な方法です。このほか、紫外線に当てる「日干し」も殺菌効果があるようですよ。
まとめ
台拭きの臭い対策、私は煮洗いがおすすめですが、やはり鍋を用意したり熱湯の扱いが面倒という人もいるはず。どの方法も効果は3日目くらいまで続くので(環境によって差があると思いますが)、自分がやりやすい方法で試してみてくださいね。
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