休日のお昼ごはんの定番「チャーハン」。でも、同じチャーハンでも、お店や商品によって「炒飯」「焼飯」と違う呼ばれ方をしていることもありますよね。
そこで今回は「炒飯」と「焼飯」の違いについて大調査。調べてみると、
- 作り方の違い
- 材料の違い
- 味付けの違い
- ルーツの違い
大きく4つの違いがあることがわかりました。調べてみると面白くて、同じようにお米を使った料理「ピラフ」との違いも発見!
「炒飯と焼飯の違いが気になる」という方は、参考にしてみてくださいね。
Contents
作り方の違い
最初に紹介するのは「作り方の違い」。炒飯と焼飯は、出来上がりこそ似ていますが、そもそも作り方が違うんです。
・炒飯
フライパンに卵、具を入れて炒めてから、炊いたご飯を入れる
・焼飯
フライパンでご飯を炒めてから、具や卵を入れる
味付けの違い
次は「味付けの違い」。私の中では「焼飯」は、薄くしょうゆの色が付いた比較的あっさり系の味。対して「炒飯」はラードや中華だしなどを使ったがっつり系のイメージです。
・炒飯
塩・コショウ、醤油、鶏がらスープや中華スープの素で味付けする
・焼飯
これといった決まった味付けはなし。塩コショウ、しょうゆのほか、ウスターソースなどを使うこともある
具の違い
次は具について。海鮮炒飯、叉焼炒飯などはありますが、海鮮焼飯、叉焼焼飯はあまり聞かないですね。
・炒飯
卵はマスト。ハムや焼き豚などの肉類、ネギなどの野菜、エビやカニなどの魚介類など
・焼飯
具に決まりはなく、卵、魚肉ソーセージ、ちくわ、なると、かまぼこなどを使うこともある。卵が使われない場合もある。
「炒飯」と「焼飯」のルーツ
もともと、「炒飯」は中国から伝わった料理なのだそう。それが日本で広がっていく過程で、「炒飯」「焼飯」と分かれていったようです。
・炒飯
「炒飯」という呼び方は、中国料理の「炒飯(チャオファン)」から来ています。日本に伝わった際、「チャオファン」という読み方が、「チャーハン」と変わり、その読み方が定着したようです。
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・焼飯
同じ中国から伝わった「炒飯」ですが、お好み焼きや焼きそばなど鉄板料理文化が盛んな西日本では、ごはんを焼いて調理するというスタイルから「焼飯」という名前で呼ばれるようになり、定着したとされています。
実際は明確な定義はない?
炒飯と焼飯の違いをいろいろと解説してきましたが、実際はこのようにきっちりと区別されているわけではなく、曖昧な部分も多いようですね。
実際にチャーハンを提供するお店でも、作り方は同じなのに、使っている材料によって「塩味ならチャーハン」「しょうゆ味なら焼飯」としているお店もあります。
また、「炒飯」はもともとは中国から伝わったと説明しましたが、「炒飯」でなく、「焼飯」という名前で料理を提供している町中華のお店も多いですよね。
さらに、お店によっては、「焼飯」を「やきめし」ではなく、「チャーハン」と呼んでいるところもあるようです。
コレ!といって明確な違いはないので、お店や作り方によって、ざっくり「炒飯」「焼飯」と読んでも、どちらも間違いではなさそうですよ。
炒飯(チャーハン) | 焼飯(やきめし) | |
---|---|---|
作り方 | 卵を入れて炒めてから、具とご飯を入れる | ご飯を炒めてから、具や卵を入れる |
味付け | 塩・コショウ、醤油、鶏がらスープや中華スープの素 | これといった決まった味付けはなし。塩コショウ、しょうゆ、ウスターソースなど |
具 | 卵はマスト。ハムや焼き豚などの肉類、ネギなどの野菜、エビやカニなどの魚介類など | 具に決まりはなく、卵、魚肉ソーセージ、ちくわ、かまぼこなどを使うこともある。卵が使われない場合も |
呼ばれ方 | 中華料理の「炒飯」の読み方「チャオファン」から | 鉄板文化が盛んな西日本が「炒飯」を「やきめし」と呼んだ |
ピラフとどう違うの?
もう一つ、似た料理として「ピラフ」もありますね。炒飯や焼飯とピラフはどう違うのでしょうか。
ピラフが炒飯・焼飯と大きく異なるのは、材料の「ごはん(米)」。炒飯や焼飯が、炊いたごはんを使用するのに対し、ピラフは生の米を使います。お米をバターなどの油で炒め、野菜やスープ、肉とともにスープで炊き上げます。
ピラフは、トルコやインドで生まれた料理。「ピラフ」の名前は、トルコ料理「ピラウ(pilav)」から来ているそう。トルコからフランスに伝わって「ピラフ(pilaf)」という名前になったそうですよ。
まとめ
炒飯と焼飯の違いをざっくりまとめると
- 卵を先に炒めて作るのが「炒飯」、ごはんを先に炒めるのが「焼飯」
- 味や具は、「焼飯」の方が何でもあり。ウスターソース味や卵を使わない焼飯もある
- 鉄板文化が盛んな西日本では、「焼飯」と呼ぶ傾向あり
- 「焼飯」と書いて、「チャーハン」と呼ぶお店もある
今度、お出かけ先で「炒飯」「焼飯」に出会ったら、どんな味のチャーハン(やきめし)が出てくるのか、オーダーしてみるのも楽しそうです。
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