仕事中やちょっとした休憩時にもコーヒーが欠かせない私。たまにはコーヒーメーカーで淹れますが、普段はもっぱらインスタントコーヒーです。
そうなんです、やっぱり香りや味の深みはレギュラーコーヒーには及びません。もちろんそれを差し引いても便利なのでインスタントコーヒーを飲んでしまうのですが、もうちょっと本格的な味わいになったら嬉しいですよね。
そこで今回は、インスタントコーヒーの美味しい淹れ方を探るべく、あれこれ実験。巷で言われているおいしくなる秘訣をかたっぱしから試した結果、「これはおいしい!」という方法が見つかりました。
反対に、「おいしい」と絶賛されてるけど、それほど変わらない方法も……。
ふだん飲んでいるインスタントコーヒーを、よりおいしく味わいたいという場合、ぜひお試しくださいね。
Contents
インスタントコーヒーが美味しくする方法、ためしたのは6つの方法!
今回、どんな裏ワザを試したかというと、
- 少量の水でコーヒー粉を溶いてから、お湯を加える
- 少量のお湯でコーヒー粉を溶いてから、お湯を加える
- コーヒー粉を炒って使う
- 完成したコーヒーに塩を少々加える
- 完成したコーヒーに麦茶を加える
- 水でコーヒー粉を溶き、レンジで加熱する
でした。
(「少量のお湯で溶かしてから……」のカップは、画像にはないですが、ちゃんと実験してますよ ^^v)
さてさて、どのコーヒーが一番おいしく出来上がったのでしょうか。違いがわかるように一口ずつ飲み比べてみました。
その上で、個人的なおすすめ順に紹介していきますね。
1位 水でコーヒー粉を溶き、レンジで加熱する
5つの方法を試したうち、最もおいしく感じたのは、コーヒー粉を水で溶き、レンジで加熱する方法でした。
そうなんです。作り立てはほどよく泡立っていておいしそう!
味はというと、雑味が少ないです。香りもストレートに鼻腔に入ってくる感じ!作り立てのコーヒーに鼻を近づけると、香りが際立っていると感じました。
ここのポイントは、必ず水で溶いて作ること。「冷めたコーヒーをレンジで再加熱」だと、香りそのものが全くしませんでした。
■作り方
1.カップに2gのインスタントコーヒーを入れて、水を140ml注ぎます。よくかき混ぜてコーヒーを溶かします。
2.コーヒーが飲み頃なのは、60~70℃なのだそう。そのくらいの温度に加熱できるように、500wで1分半加熱します
突沸については下記にまとめてあります
2位 完成したコーヒーに塩を少々加える
次に私が個人的におすすめするのは、「塩を加える」です。
塩を入れるなんて、冗談だと思いますよね。でもこれがびっくり!半信半疑で試したのですが、苦みが引き立つというか、味に深みが出るんです。
■作り方
1.カップにインスタントコーヒーを2g入れ、お湯を140ml注ぎます。
2.コーヒーにほんのひとつまみ塩を入れて溶かします。
ポイントは入れる塩の量。人差し指と親指でほんのわずか(数粒程度と言っていいかも)塩をつまんで入れます。入れすぎるとまずくなるので、数粒程度を意識して入れてくださいね。
3位 少量の水でコーヒー粉を溶いてから、お湯を加える
次におすすめの方法は「少量の水でコーヒー粉を溶いてから、お湯を加える」です。テレビ番組で紹介された方法ですね。
絶賛する声も多いのですが、「びっくりするほど違う!」「レギュラーコーヒーをしのぐおいしさ」というのは、ちょっと大げさかな?と思いますね。
■作り方
1.カップにインスタントコーヒーを2g入れ、ほんの少量の水を入れてゴリゴリと練るように溶かします。
2.お湯を140ml入れてできあがり。
この方法は、NHKの情報番組番組「ためしてガッテン!」で紹介されてから、「インスタントコーヒーがおいしくなる裏ワザ」として多くの人に知られるようになったようです。
インスタントコーヒーの粉にはでんぷんが含まれているそうで、急に熱いお湯を注ぐと、粉の表面のでんぷんが固まってダマにまってしまうとか。
それが粉っぽい香りになる原因だそうです。あらかじめ少量の水で溶いておくと、ダマになりにくいので、香りのいいおいしいコーヒーができる……というメカニズムのようです。
3位 少量のお湯でコーヒー粉を溶いてから、お湯を加える
先に紹介したのが、「少量の水でコーヒー粉を練ってからお湯を入れる」方法。こちらは、「水の代わりにお湯でコーヒーを溶いておく」というものです。
■作り方
1.カップにインスタントコーヒーを2g入れ、ほんの少量のお湯を入れてゴリゴリと練るように溶かします。
2.お湯を140ml入れてできあがり。
この方法は確か、作家の林真理子さんが作品の中で紹介していました。「ためしてガッテン」で紹介された「少量の水で最初に溶かす」がオンエアされるかなり前から、知る人ぞ知る方法だったようですね。
5位 麦茶を入れる
5位からは、「ちょっと微妙な味のゾーン」に突入します。こちらは、できあがったコーヒーに、香ばしさをプラスするために麦茶を少し加える方法です。
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■作り方
1.カップにインスタントコーヒーを2g入れ、お湯を140ml入れる。
2.小さじ1杯の麦茶を加える
麦茶の特徴といったら、焙煎された麦の香り!その香ばしさがプラスされて美味しくなるのかと思いきや、うーん……。コーヒーの香りの方が強いせいか、あまり違いが感じられませんでした。
6位 炒ったインスタントコーヒーの粉を使う
インスタントコーヒーの粉を軽く炒り、コーヒー豆のような焙煎した風味をつける方法です。今回試した中で、一番手間がかかりました。
■作り方
1.フライパンにオーブンシートを敷き、約4gのインスタントコーヒーを乗せ、ごく弱火で加熱します。
2.スプーンなどでまんべんなく混ぜ、香りが立ってくるまで加熱します。
3.2g分のインスタントコーヒーをカップに入れ、お湯を140ml注いで出来上がり
手間もかかっているし、炒ることで風味がアップするという道理も理解できるので、「これはおいしくなりそう!」と思ったのですが、ちょっと微妙でした……。
コーヒー粉を炒っている間はいい香りがしたのですが、お湯を注いでも香りが引き立つわけでなく、かえって粉っぽさ(焦げ臭さ?)がアップした気がします。
ぜひ試してほしいのは、レンジ加熱と塩をひとつまみ入れる方法です。香りを楽しみたい場合は「レンジ加熱」、味に深みを出したい場合は「塩を入れる」がおすすめ!炒ったり、練ったりする手間がないので、すぐに試すことができますよ。
インスタントコーヒーをおいしく入れる基本的なコツ
インスタントコーヒーをおいしくするいろいろな裏ワザを紹介してきましたが、それ以前の「おいしく作る基本的なコツ」があるのも確か。
抑えておきたいポイントを2つ紹介します。
正確な量の粉とお湯を使う
インスタントコーヒーは手軽に作ることができる分、けっこうアバウトな作り方をしている人が多いのだそう。
あるコーヒーセミナーに行ったとき、「インスタントコーヒーの粉と水の量を正確に計って作るだけで、味が段違いに美味しくなる」という話を聞いたことがありました。
そこで、正しい使用量を探るべく、代表的なメーカーは、どのくらいのコーヒー粉を使用するのを推奨しているのかチェック!すると多くの商品は「2gのコーヒー粉と、140mlの熱湯を使う」となっていました。
しかしこのコーヒー粉2gってどのくらいなのでしょうか?
実際にティースプーン山盛り1杯のインスタントコーヒーを、デジタルスケールで計ってみました。すると1gちょっと。推奨している2gには足りません。
2gにするのはどうすればいいのか?いろいろ試してみると、ティースプーンより一回り大きめのカレースプーンを使うとちょうどいい量になることが判明!
カレースプーンすりきり1杯より、やや少ないくらいが、ちょうど2gに相当することがわかりました。
ちなみに、140mlというお湯の量も大切なポイント。正しいコーヒー粉とお湯の量を把握しておけば、「薄すぎた」「濃すぎた」という失敗も少なくなるので、これまでよりおいしいコーヒーを入れることができるはずです。
お湯の温度は80℃がベスト
もう一つ大事なのは、使うお湯の温度。熱湯をそのまま注ぐという人も多いかと思うのですが、インスタントコーヒーにベストなお湯の温度は80℃!どんなに高くても90℃で、沸かしたてのお湯は適していないそうです。
なぜかというと、抽出する時の温度が高いほど、コーヒーの苦み成分であるカフェインが抽出されやすくなるから。苦みが苦手な人は特に、温度に気を付けたほうがおいしいコーヒーを作ることができそうです。
おいしいインスタントコーヒーを作るにも限界はある
今回6つの方法を試してみましたが、共通していたのは「時間が経つと、香りが失せてしまう」ということ。
レンチンや水で溶いて香りを際立てた方法も、作り立ては香りがいいのですが、10分もすると香りが変わり、乾いたような酸化したような香りになってしまいます。コーヒーの香り成分は揮発性なので、徐々にいい香りが空気中に逃げていってしまうのかもしれません。
まとめ
インスタントコーヒーをおいしく入れる方法をざっくり紹介すると、
・いろいろ方法はあるが、レンジ加熱と塩を入れるのがおすすめ
・レンジ使用時は「突沸」に注意
・コーヒー粉とお湯の量を正しく計るのも忘れずに
・お湯の温度は80℃がベスト
・10分も放置すると、香りは飛んでしまう
あくまでも私個人の感想なので、もしかしたら「他の方法の方が美味しかった」という方もいるかもしれません。新たな発見のために、全部の方法を試してみてもいいかも!
休憩の時や仕事中に、インスタントコーヒーが欠かせないという人は、ぜひお試しくださいね。
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