入浴後の残り湯を洗濯に使う人も多いのではないでしょうか。でも、残り湯はそのまま一晩置くと、雑菌がかなり増えるという情報もあり、「翌日の洗濯に使っても大丈夫?」と心配な人も多いはず。
そこで今回は「残り湯は翌日の洗濯に使える?」についてリサーチ。
- 残り湯は翌日になるとどのくらい菌が増える?
- 残り湯を洗濯に使うメリットは?
- 残り湯を翌日も気持ちよく使うには
- 残り湯を使った洗濯の方法
について紹介しています。実際に残り湯で洗濯している私ならではの感想や考えもちらほら入っていますので、参考にしてみてくださいね。
Contents
残り湯は洗濯に使える?細菌が気になる!
残り湯を翌日に洗濯に使って大丈夫かという疑問については
「大丈夫ですよ!私も使ってます」
家族全員が入浴を終えてから、夜に洗濯する日もたまにありますが、ほとんどの日は、一晩おいた残り湯を翌日洗濯に使っています。
翌日まで残り湯を残しておいて、お湯は汚くないの?
残り湯の細菌、気になりますよね。実は残り湯は一晩おいただけで、細菌数が1,000倍にも増えてしまうというデータが!
お湯の温度が細菌が繁殖しやすい40℃前後というのに加え、浴槽一杯分となるとお湯の量も大量。なかなかお湯の温温が冷めず、細菌の繁殖に適した温度が長時間保たれるからなんです。
細菌が増えたお湯で洗濯って気持ち悪いなあ。洗濯物は臭くならないの?
お湯の中で増えた雑菌は、もともと体についていた常在菌。なので、健康な大人であれば、翌日も沸かし直して入浴しても問題はないレベルです。洗濯する場合も、除菌・殺菌の効果がある洗剤も一緒に使うので、こちらも特に問題はありません。
また、残り湯を使うのは「洗濯」モードのみ。「すすぎ」モードの時にはきれいな水道水を使うので、細菌が洗濯物に残ることを必要以上に心配する必要はないですよ。
気になる洗濯物の臭いですが、長時間つけ置きしたり、臭いがやや強い残り湯を使った場合、すすいでも干す前の濡れている段階では「なんか臭いが残ってる?」と思うことも。ただ、太陽の光に当てて乾かしている過程で臭いはある程度気にならなくなります。
残り湯を翌日洗濯に使うメリットは?
残り湯を翌日に使うことで、何かいいことはあるの?
一番のメリットは、水道水を節約できること。
たとえば、5人家族の私の家の場合、毎日68リットルの残り湯を使い洗濯しています。1リットル約0.3円と考えると、毎日20.4円分の節約。1年間で約7,500円の節約に!
また、洗濯物の汚れが落ちやすいというメリットもあります。翌日になると湯温は冷めているとはいえ、水道水よりも温度は高め。冬の水道水は、水温が10℃以下になることもしばしばですが、残り湯はそれよりも高いので、洗剤も溶けやすく、汚れも落ちやすいと考えられます。
夏の場合、水温が30℃くらいまで保たれていることもあるよ
1年間で約7,500円も節約できるし、洗剤も溶けやすい。でもやっぱり、前日よりも1,000倍も増えた残り湯の雑菌のことを考えると、二の足を踏んでしまう人もいるかもしれません。洗剤で殺菌・除菌ができるとしても、気持ち的に受け付けない場合もあるでしょう。
続いては、前日の残り湯の雑菌を抑えて洗濯するコツを紹介します。
前日の残り湯の雑菌を抑えて洗濯するには
残り湯を使った洗濯で、気がかりなのは
- 残り湯の細菌が心配
- それに伴う「洗濯物に細菌や臭いが付かないか」心配
……ではないでしょうか。その気がかりをなくし、気持ちよく残り湯洗濯を行うために必要なことは4つ!
ひとつ目は、最後にお風呂に入った人が、お湯の中の雑菌の繁殖を抑える「風呂水洗浄剤」を使うこと。「ふろ水ワンダー」が有名ですが、ドラッグストアや100円ショップでも類似品を購入できますよ。
使わない時とは全然違う!残り湯にありがちなぬめりやにごり、臭いが少なくなります!
ふたつ目は、家族全員が浴槽に入る前にしっかり体を洗うことを徹底すること。タオル類も浴槽の中に入れないようにします。お湯の中に入った髪の毛や湯垢は雑菌のエサになるので、それらはきれいに取り除いておくようにしましょう。
みっつ目は、浴槽から出たあとはふたをして、翌日までほこりやゴミが入らないようにすること。これはお湯の温度を保つことにも役立ちます。
4つ目は、定期的に洗濯槽の洗浄や、風呂水ポンプを使っている場合ポンプ掃除をすること。雑菌が洗濯槽やポンプの内側に付くと、洗濯物に臭いが付く原因にもなります。
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残り湯洗濯を翌日にする場合の手順
次は、実際に私がやっている残り湯を使った洗濯方法について紹介しますね。
1.風呂水洗浄剤を入れる
最後に入浴した人は、浴槽に浮かんでいる湯垢や髪の毛などを取り、「風呂水洗浄剤」を1粒入れます。浴槽のふたを閉めます。
2.洗濯機に残り湯を入れる
翌日の朝、浴槽から洗濯機に残り湯を移します。バケツを使って残り湯を入れてもいいのですが、これがかなりの重労働。残り湯を洗濯機に自動的に入れてくれる風呂水ポンプを使うと便利ですよ。給水ポンプが付いた洗濯機もありますね。
3.洗濯コースを設定する
洗濯には残り湯を、すすぎには水道水を使うように設定します。
4.洗濯する
洗剤・柔軟剤を入れ、その後は普通に洗濯をします。
残り湯を翌日使って洗濯する時の注意点は?
残り湯を翌日使って洗濯する時の注意点を3つ挙げてみます。
入浴剤に注意
入浴剤の中には、残り湯を使って洗濯することに適さないものもあります。パッケージの裏には洗濯に向き・不向きか書いてあるので確認しましょう。
特に硫黄が入っている入浴剤は、洗濯物が傷むばかりか、洗濯槽にもダメージを与えてしまうこともあります。また、色が濃い入浴剤は、色が薄い衣類の洗濯に使うと、色移りする可能性もあるので、避けた方がベターです。
風呂水洗浄剤を入れ忘れたら
前日に風呂水洗浄剤を入れ忘れた場合、洗濯の直前に入れても除菌の効果はありません。残り湯の状態を見て、それほど臭いが付いておらず、濁りもひどくなければ、そのまま洗濯に使っても問題ないですよ。
長時間のつけ置きはしない
ひどい汚れの衣類など、「残り湯に一晩つけ置きしておこう」と思うかもしれませんが、残り湯の温度は雑菌が繁殖しやすい温度。残り湯の雑菌に、衣類に付いた汚れや細菌などがプラスされ、雑菌が余計に繁殖してしまう可能性もあります。つけ置きする場合は数時間にとどめます。
まとめ
残り湯を翌日洗濯に使う場合のポイントをざっくりまとめると、
- 残り湯の雑菌は翌日には1,000倍にも増える。雑菌が増えない工夫をすることが大事
- 雑菌を増やさないためには、風呂水洗浄剤を使う
- 入浴時は身体をきれいに洗ってから、浴槽に浸かる
- ゴミや湯垢を取って、浴槽には蓋をする
- 洗濯槽クリーナーや給水ポンプのクリーニングを定期的にする
- 入浴剤を使う場合、残り湯洗濯ができるものか確認する
水道料金の節約にもつながる残り湯洗濯。うまく雑菌を抑える工夫をして、気持ちよく洗濯をしたいですね。
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