2日目のお風呂の雑菌が気になる!菌や臭いを防ぐ方法を5つ試してみた!

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食べ物はもちろん、光熱費の値上がりが止まらないこの頃。いろいろと節約に取り組んでいますが、そのひとつが「水道代」。お風呂の水の交換は2日に1回にしているのですが、雑菌や臭いが気になることもあるんですよね……。

そこで今回は、「2日目のお風呂の水」についてリサーチ。

  • 2日目のお風呂、雑菌はどのくらい増える?
  • 家族が多いと、雑菌はどのくらい増える?
  • 2日目のお風呂、入っても大丈夫なの?
  • 2日目のお風呂の臭いが気になる!原因は?
  • 2日目のお風呂の雑菌と臭いを防ぐ方法

についてまとめています。お風呂の臭い防止のためには、実際にいろいろ試してみました。「これはいまいち」というものもあれば、効果をしっかり感じたものも! 2日目のお風呂について気になる方は、参考にしてみてくださいね。

Contents

2日目のお風呂の臭いの原因は?

2日目のお風呂、特に気温が高い時期になると、お湯の透明度も低くなるし、臭いも強くなりますよね。このにごりや臭いの原因は「雑菌」

浴槽に入る前にどんなにきれいに体を洗ったとしても、浴槽の水の中に雑菌を全く入れることなく入浴するのは不可能というもの。入浴中に体からはがれた角質や髪の毛がお湯の中に入ることもあれば、汗が混じることだってあります。

こうしたはがれた角質や髪の毛、汗、すすぎきれなかった石鹸カスなどを栄養に菌は増殖。お湯の温度も、菌の増殖には都合のいい40℃前後だけあって、ハイスピードで増殖が続いてしまいます。

2日目のお風呂は、生臭いような、すえたような……独特の臭いがすることがありますね。沸かす前はあまり気にならなくても、沸かすと湯気によって臭いが余計強く感じるようになります。

Keroko(カエル母)
Keroko(カエル母)

浴槽の蓋を開けると、モワッと臭いが襲ってくる~~

2日目のお風呂の菌はどのくらい?

菌が増えるというけど、どのくらい増えるの?

この残り湯の雑菌について調べた結果は、株式会社衛生微生物研究センターが発表しています。同社によると、風呂水の中の細菌の数は次のように変化するのだそう。

・入浴人数が2名の場合 入浴前の細菌数:40 入浴後の細菌数:110 一晩放置後の細菌数:250,000
・入浴人数が3名の場合 入浴前の細菌数:40 入浴後の細菌数:360 一晩放置後の細菌数:290,000
・入浴人数が5名の場合 入浴前の細菌数:80 入浴後の細菌数:2,700 一晩放置後の細菌数:1,200,000

※細菌数は、1mL当たりの細菌の個数で、培養検査によって算出

人数が多くなるほど、雑菌の数が爆発的に増えてるね

おたま1号(助手)
おたま1号(助手)

お風呂の湯温や季節、家族構成、風呂釜の構造などによって、また数値も変わってくるかもしれませんね。

雑菌がいっぱいの2日目のお風呂、入っても大丈夫?

実際にどのくらい菌が増えるのかわかると、心配なのは「こんなに菌が入っているお風呂に入っても大丈夫?」ではないでしょうか。以前、入浴施設で感染して死者も出た「レジオネラ菌」のことがふと頭によぎった人も多いはず。

2日目のお風呂については

  • もともと人間の身体に付いていた菌なので、病気などの心配はない
  • 衛生的ではなく、安心して使えるとは言い難い

という2つの説があります。それぞれの主張について説明していきますね。

「もともと人間の身体に付いていた菌なので、病気などの心配はない」説

2日目のお風呂の中で増えた菌は、人の身体に付いていた菌(常在菌)に由来するものが多いため、健康な人が入浴する場合なら、通常は病気の心配はないというもの。

いろいろな調査期間から、「お風呂の水を翌日以降も使うか」に関する調査結果が出ていますが、「使う」と回答した割合はバラつきがあるものの、約25%~50%でした。中には3日以降も沸かし直して使う人もいるようです。決して少なくない人が再利用していますが、それが原因で病気になったり、健康を害したという話はあまり聞かれません。

また、2日目以降のお湯を使うことは今に始まったことではなく、かなり以前からありました。2日目のお風呂がそんなに危険であるなら、もっと以前から問題になっていたのではないでしょうか。

Keroko(カエル母)
Keroko(カエル母)

私の祖母の家も、お風呂を沸かし直して2~3日使っていたよ

ただ、もともと人の身体に付いていた菌だけではなく、入浴の際に泥や土など、外から持ち込まれた雑菌が入り込み、繁殖してしまう可能性もあります。

特に心配なのが、温泉施設などで増殖し、健康被害が出る「レジオネラ菌」。温浴施設だけでなく、自宅のお風呂でもレジオネラ菌が発生することもあるんです。

感染して亡くなった人もいるという菌だよね?大丈夫なの?

おたま1号(助手)
おたま1号(助手)

レジオネラ菌は、家庭の給水・給湯設備、循環式浴槽などで発見されることも。でも、家庭用のお風呂では、定期的に掃除をして、水を1~2日程度で交換すれば、それほどレジオネラ菌の増殖リスクは高くないと言われています。

それでも、抵抗力が低い小さな子どもや高齢者、病み上がりの場合などは、避けた方がいいかもしれませんね。

「衛生的ではなく、安心して使えるとは言い難い」説

最初に説明したように、爆発的に雑菌が増える2日目のお風呂。入浴後の水の中には、もともと人間の身体に付いている常在菌のほか、大腸菌やブドウ球菌なども存在します。上記のレジオネラ菌感染のリスクも少なからずあるので、2日目のお風呂の水は「衛生的ではなく、安心して使えるとは言い難い」という説です。

特に入浴する人数が多いと、それだけ雑菌の数も多くなり、翌日増殖する雑菌の数もかなりのものに。1~2人など少人数で利用する分にはそれほど問題ないかもしれませんが、5人以上の家庭だと翌日以降は、気持ちよく使える状態ではないかもしれません。

2日目のお風呂、菌を繁殖させないためにはどうすればいい?

安心して使えるとは言い難いという説もあるものの、水道代のことを考えると1日でバスタブ1杯分(約200リットル)もの水を捨ててしまうのはもったいないと考える人も多いはず。そんな節約派さんが抑えるべき、「できるだけ菌を増殖させず、2日目に気持ちよく入浴するために基本的なこと」は3つ!

1点目は、「浴槽の中に入る菌を少なくする」こと。身体や髪の毛をしっかり洗い、シャワーで洗い流したあとに浴槽に浸かるようにします。体についた垢や汗などを浴槽内に必要以上に入れない工夫をすれば、繁殖する菌の数を減らすことができます。

2点目は、「浮いている湯垢などのゴミを取る」こと。浴槽の中に入っている垢や髪の毛、ゴミなどは雑菌のエサとなります。入浴後はネットなどを使って取りましょう。髪の毛などが浮いているお風呂は、見た目もよくないですね。

3点目は、追い炊き機能があるお風呂の場合、「風呂釜を定期的に洗浄する」こと。追い炊きすることによって、雑菌が風呂釜に流れ、風呂釜やパイプなどに付着した汚れを栄養にして雑菌がさらに増えてしまいます。風呂釜を毎日洗うことは難しいですが、できるだけ雑菌のエサとなる汚れを溜めないように、定期的に洗うようにします。

Keroko(カエル母)
Keroko(カエル母)

どのくらいの頻度で、風呂釜洗いをすればいいのかなあ?

家族の人数にもよりますが、月に1回ほど定期的に風呂釜洗浄をするとよいのだそう。風呂釜洗浄は、専用のキットがホームセンターやドラッグストアで販売されているし、オキシクリーンやワイドハイターなどの酸素系漂白剤で代用することもできます。100円ショップでも販売していますよ!

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2日目のお風呂の臭いを防ぐ方法を試してみた!

2日目のお風呂は、雑菌の数もそうですが「臭い」も気になりますよね。先ほど説明した「雑菌を抑える2つのポイント」に加え、個人的にいろいろ試した中で、2日目のお湯の臭いに効果があった方法について紹介します。

残り湯用の洗浄剤を使用する

最も効果があったと感じたのは、残り湯用の洗浄剤です。残り湯に発生している菌の繁殖を防ぐ錠剤で、使い方は簡単。最後に入浴した人が浴槽の中に1粒入れるだけ。

花王の「ふろ水ワンダー」が有名です。多くのメーカーから同じような効果の洗浄剤が販売されていて、100円ショップでも購入できます。医薬部外品ではないので、菌を殺す効果があるとは明記されていないのですが、多くの製品は塩素を含んだ水になるため、塩素に弱い雑菌の繁殖を防ぎます。

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私はドラッグストアなどでも購入しやすい「ふろ水ワンダー」を使っていますが、日によって差はあるものの、翌日の水のにごり状態が全然違います。かなり透明が保たれていて、においやぬめりも少なめ。錠剤が水に溶けると塩素を含む水になるので、塩素っぽい消毒剤独特の香りがします。

価格は20錠で約200円なので、1粒あたり約10円。2日に1回使うとして、1カ月は持ちます。

エプソムソルトを使用する

もともと‭臭い対策ではなく、筋肉痛の緩和など入浴効果を高めるために使い始めた入浴剤「エプソムソルト」ですが、お風呂の水のにごり・臭い対策になるのでは?と感じることも。

エプソムソルトは硫酸マグネシウムの入浴剤。マグネシウムには、抗菌効果があると言われているためか、残り湯洗浄剤に比べると効果はやや低いですが、翌日の水のにごりや臭いが少ない気がします。


続いて、試してみて、個人的にあまり差が感じなかったものです。使い方次第では、効果があるのかもしれませんが、上記の洗浄剤やエプソムソルトほど差は感じられませんでした。

重曹を使う

「重曹を使う」という情報もありますが、使わない時との差は感じることはありませんでした。ただ、2日目に入ったときの肌ざわりは良いです。重曹は弱アルカリ性なので、温泉の「重曹泉」と似たような効果があるのかもしれません。

ハッカ油を使う

消臭効果やリラックス効果もあると言われるハッカ油。浴槽の中に、数滴入れて使います。入浴中はミントの香りがさわやかで気持ちいいのですが、香りはそれほど長持ちしません。2日目に沸かし直しをした時も、‌ミントの香りはすっかり消えていました。にごりも、多少違う……のかも……しれない?という程度でした。

エッセンシャルオイルを使う

抗菌効果があると言われるラベンダーやヒノキ、ユーカリプタスのエッセンシャルオイルを使ったこともありました。こちらも浴槽に数滴入れて使います。入浴時は癒される香りですが、翌日には香りは消えています。2日目のお湯のにごりも、ハッカ油と同様にそれほど変わりはありませんでした。

まとめ

風呂の残り湯は一晩おいただけで、放置すると菌が増殖します。どのくらい菌がふえるのか、それを防止する方法がないかざっくりまとめると

・たとえば2人で入浴した場合、入浴後の細菌数は110だが、一晩放置後は250,000に増える(1mL当たりの細菌の個数で、培養検査によって算出)
・健康な大人が入浴する分には問題ないが、小さな子どもや高齢者が入浴する場合や、病み上がりは避けた方が無難
・翌日の細菌の繁殖を防ぐには、「浴槽に浸かる前にしっかり洗う」「浮いている湯垢などを取る」「風呂釜の掃除」
・2日目のお湯の臭いとにごりを防ぐには、残り湯用の洗浄剤がおすすめ

節約のためとはいえ、病気になってしまったり、不快な気持ちで翌日入浴するのは嫌ですよね。気持ちよく翌日も入浴できるように、工夫してみてくださいね。

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