お天気が悪くて野菜の高騰が続いているとき、とても助かるのが「冷凍野菜」。冷凍食品のバリエーションが豊かな業務スーパーにも、たくさんの冷凍野菜が販売されています。
カットされているだけでなく、油で調理済みなので、料理するときのひと手間も省けそうです。でも口コミを見ると「まずい」なんてものがあって、大丈夫なのか一抹の不安も……。
そこで今回は業務スーパーの「揚げなす 乱切り」について大調査。
- 価格やボリューム
- マズいという口コミは本当?
- 食べてみて正直な感想
- ラクな油抜きの方法
- 使いやすさ
- おすすめ料理
などについてご紹介します。「マズい」とされる理由のひとつ「油っぽさ」を解消するテクもまとめてありますので、参考にしてみてくださいね。
Contents
これが業務スーパーの「揚げなす乱切り」
こちらが業務スーパーの「揚げなす乱切り」です。
「揚げなす」はゴシック体なのに、「乱切り」という文字のフォントが、和風というか”乱”を想起させる暴れん坊風というか……。業務スーパーのパッケージって、時々こうして遊び心を伺わせるものがありますよね。
内容量は500g。全部、お皿に出してみました。一般的ななすは1本70~80gなので、単純に計算すると、6~7本分という計算になりますね。
1個の大きさは、「乱切り」という言葉にふさわしく、ばらつきがあり形もばらばら。平均すると1辺が3~4㎝といったところですが、中には2㎝くらいの小さいものも。今回は1袋に40個ほど入っていました。
価格は1袋178円でした。我が家では、季節にもよりますが、だいたいスーパーで1袋(2~3本)150円前後で購入することが多いです。悪天候が続く日は、1袋200円を超えることもありますね。
その点、業務スーパーの「揚げなす 乱切り」は6~7本分の重量で178円。一般的なスーパーと比べると、1/2の価格!圧倒的にコスパがいいですね。
原材料は中国産のなすと植物油脂のみ。調味はされておらず、素揚げの状態です。消費期限は、購入時から1年以上後でした。このくらいの期間であれば、十分に消費できそうです。
カロリーは、100gあたり139 kcalでした。ちなみに、生のなすは100gあたり17kcal。
「揚げなす乱切り」使い心地や味は?
では実際に使ってみましょう!パッケージの裏にあるレシピ「揚げなすの煮びたし」を作ってみます。
作り方はというと、鍋に調味料(しょうゆ、みりん、酒、砂糖、和風だしの素)を煮立てて、揚げなすを加えるだけ。
一般的な揚げなすの煮びたしは、なすを切って、油で揚げて、煮て……とかなり手間がかかるんですよね。揚げ物の調理って油ハネや調理後の後始末がなかなか大変ですが、これならすでに揚げてあるので、そのままドボドボとお鍋に入れるだけ。とても便利です!
煮るだけの時間で済むので、調理時間はわずか10分足らず。手間暇かかるイメージの煮びたしが短時間で作れます。
完成!さっそく味見をしてみます。
なすはクタっとした感触。でもこのクタクタ加減がいいんですよね。煮汁がちゃんと染み込んで、お箸でつまむと、じゅわっとあふれてきます。
冷凍野菜だと、時々筋っぽいものもあり、口の中に残るものもありますが、こちらは皮も中身もやわらかく、口の中にも固い筋や皮などが残りません。変なえぐみやにおいも感じられないです。
また、なすって加熱具合によっては茶色っぽくなることもあるのですが、ちゃんときれいな紫色をキープしています。
気になるところというと……。油っぽさですね。
淡白ななすは、油で揚げると適度なコクが加わりおいしいのですが、ちょっとくどく感じます。なすは油を吸収しやすいので、余計にそう感じるのかもしれません。
そこで、どうしたらこの油っぽさをなくすことができるかいろいろ試してみました。やってみたのはシンプルですが「油抜き」。
次はこの油っぽさを軽減させる「油抜き」についてご紹介します。
よりおいしくなる油抜き方法とは
油っぽく感じてマズいのならば、その油を取り去ってしまえばいい!
とはいえ、油抜きって何かと面倒ですよね。そこで今回、手間がかからずにできる油抜き方法も試してみました。個人的なおすすめ順で紹介していきますね。
熱湯をかけて油抜き
ザルなどに冷凍の揚げなすを入れて、熱湯を回しかけます。途中、ザルを上下に振って、まんべんなく熱湯が行きわたるようにします。
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・熱湯を回しかけるだけなのでラク
・短時間でできる
・熱湯に浸して油を抜くより、油の抜け具合は控えめ
熱湯に浸して油抜き
ボウルなどに冷凍の揚げなすを入れて、十分、なすが浸るくらいの量の熱湯を入れます。その後、3~5分くらい放置して油を抜きます。
・熱湯をボウルに入れるだけなのでラク
・熱湯に浸すので、しっかり油が抜ける
・うっかり放置したままにすると、水分を吸って柔らかくなってしまうことも
水で油抜き
「えっ?水で油抜き?」なんてびっくりですよね。
この方法は、かなり前にテレビで「油揚げを流水で洗ってキュッとしぼれば簡単に油抜きできる」という方法を参考にしたものです。お湯を沸かすの面倒!というときに、水だけでもできるので便利ですよ。
流水で揚げなすをこするように洗い流します。給湯器で水の温度を高めにすると、より効果的かもしれません。
水だけで油が抜けるの?と思うかもしれませんが……。これがびっくり!熱湯には劣るものの、それなりに油は落ちています。
・お湯を沸かさなくても油抜きできる
・手でこすり洗いするので、手で油でヌルヌルする
・熱湯を利用した方法よりも、抜ける油の量は少なめ
電子レンジで油抜き
お湯を沸かすのも面倒、水で洗うのもヌルヌルするからイヤ!という場合、電子レンジが便利です。電子レンジを使った油抜きはいろいろな方法がありますが、最も簡単と思われるものを試してみました。
揚げなすを器に入れ、ラップをして電子レンジでしっかり解凍できるまで加熱します。出てきた油をキッチンペーパーで吸い取ります。
吸い取った後のキッチンペーパーがこちら。油分のほか、なす自体の水分もかなり抜けています。
・レンジで加熱するだけなので簡単
・キッチンペーパーで吸い取る手間が必要(熱いのでやけどに注意!)
いろいろ試したなか、最も油が抜けていると思ったのは、熱湯に浸した方法ですが、そのほかの方法もそのまま食べるものより、かなり油が抜けて食べやすくなっていると感じました。
煮びたしやポン酢をかけて食べるなど、なすの素材そのものを味わう場合、事前に油抜きをしておいた方がおいしく食べられます。もともと油で揚げている分、高カロリーな揚げなすですが、油抜きすることでカロリー減になるというメリットも!
反対に、麻婆茄子や炒め物などに使う場合は、油抜きせずそのまま使った方が、形も崩れずおいしく調理できると思います。
揚げなす乱切りを使ったおすすめ料理
油抜きというひと手間で、グッと美味しくなることがわかった「揚げなす乱切り」。次はおすすめの料理について紹介していきますね。
■麻婆茄子
こちらは油抜きせずに使います。豚ひき肉とともに揚げなすを炒めて、甜麵醬・豆板醬などで調味します。一般的な麻婆茄子は茄子を縦に切って使いますが、こちらは乱切り。でも特に問題なくおいしく食べられます。
■冷やし麺に揚げ浸しをトッピング
そうめんやひやむぎなどの冷やし麺に、煮びたしをトッピング。煮びたしを作る時間がない時は、そのまま油抜きした揚げなすを乗せて、ちょっと濃いめの麺つゆで食べてもOKです。
■味噌汁
味噌汁の具にも。仕上げの段階で揚げなすを入れると、色が変色せずにきれいです。サッと油抜きした方が、さっぱり食べられます。ただ、焼きなすを味噌汁に入れるレシピに慣れている場合、焼いていない分、香ばしさがないので物足りなく感じるかも。
■トマトソースパスタ
パスタのトマトソースとの相性もぴったり。最初になすをフライパンで炒め、火が通ったらソースを注ぎ入れます。油で揚げてあるため、フライパンで炒めるときは油は不要です。
■カレー
フライパンで油を引かずに焼いた揚げなすをトッピング。カレーの仕上げの際に入れて、火が通るまで加熱すると、トロッとした口当たりになります。
まとめ
業務スーパーの冷凍野菜「揚げなす乱切り」は、カット&油調理済みなので、そのまま使用OKです。そのほかのメリットや気を付けておきたい点というと
- コスパ優秀!スーパーのなすより、半分以下の価格
- 煮物や素材そのものの味を味わいたい場合は油抜き
- 油抜きは、熱湯まわしかけのほか、水洗いでもOK
- 和風から洋風まで幅広く使える
ちょっとしたトッピングにも使えるので、ストックしておくと便利ですよ。
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