スタバやタリーズ、ドトールなどのコーヒーショップでは、ミルクのかわりに豆乳を使ったコーヒー「ソイラテ」が販売されていますね^^
お店で飲んだら美味しかったので、自宅でも豆乳で作ってみたのですが、これが驚きのまずさでびっくり!
どうして!?お店ではあんなに美味しかったのに!
そこで今回は、自宅で作るソイラテがなぜまずいのか、その原因と対策について調査!おいしく作る方法や、どうしても飲めないときのアレンジ方法について紹介します。
Contents
コーヒーに豆乳を入れるとおいしくない理由
結論から言うと、自宅で作るソイラテは
- 豆乳の種類
- 豆乳・コーヒーの温度
- 豆乳とコーヒーの割合
に気を付ければ、かなりの確率でおいしくなります!
お!断言したね!
詳しくは下記で紹介していきますが、まず、なぜコーヒーに豆乳に入れるとまずくなるのか、その理由をいくつか考えてみます。
コーヒーの風味と豆乳の味が合わない
豆乳は、加熱した大豆をつぶして絞ったもの。そのため、クセのない牛乳とは違い、豆独特の臭い、青臭さ、えぐみが感じられます。コーヒーの酸味や苦みが、豆乳の青臭さやえぐみと合わさり、まずく感じる人が多いようですね。
成分が分離して、食感と味が悪くなる
個人的に「おいしくない」と感じる理由はこれ!熱いコーヒーに豆乳を入れてかき混ぜると、分離しちゃうんですよね……。
こちらが自宅で作ったソイラテ(成分無調整豆乳&コーヒー)です。
画像を見てわかるとお分かりの通り、作ったそばからコーヒーと豆乳が分離していきます。これだけ見ると、なんだか……時間が経って味噌の成分が沈殿した赤だしの味噌汁みたい??
飲んでみると、確かにコーヒーの香りがするのですが、風味はかなり落ちています。もったいないので飲み切りましたが、コップの底にはドロッとした食感の豆乳の沈殿物が残りました。飲めなくはない味ですが、見た目は悪いし、積極的に飲みたいとは思わないですね……。
ちなみに、アイスコーヒーに冷たい豆乳を入れた「アイスソイラテ」だと、不思議なことに分離しません。
どうしてアイスだと分離しないの?
熱いコーヒーだと分離してしまう原因は、コーヒーの熱と酸。85度以上の熱々のコーヒーに豆乳を入れると、熱と酸が影響して豆乳に含まれるたんぱく質が固まってしまうんです。これは「フェザーリング」と呼ばれていて、豆乳だけでなく牛乳でもおこる現象なのだとか。
ホットで飲んでいる
上記で説明したように、熱いコーヒーを使うと、含まれる酸の影響もあって豆のたんぱく質が凝固し、口当たり・味が悪くなります。
また、温かい飲み物は湯気が発生するので、アイスで飲むよりも鼻から豆乳独特の香りを感じやすくなりますね。そのため、豆臭さ・青臭さが際立ち、おいしく感じられないと思われます。
成分無調整豆乳を使っている
豆乳には、豆を絞っただけの「成分無調整豆乳」と、味を調えて飲みやすくした「調整豆乳」があります。
「成分無調整豆乳」は、加熱した大豆をつぶして絞っただけのものなので、豆臭さ、青臭さ、えぐみが調製豆乳より強め。そのため、成分無調整豆乳をを使うと、独特の豆臭さやえぐみが気になり、まずく感じることもあります。
自宅でソイラテをおいしく作るにはどうしたらいい?
コーヒーに豆乳を合わせるとまずくなる原因についていろいろ挙げてきましたが、原因があるのであれば、おのずから解消方法もわかるはず!そこで自宅でおいしく作る方法について紹介します。
コーヒーの温度を下げる、アイスにして飲む
まずく感じることのひとつに「分離」があります。これは先にも説明した通り、85度以上の熱いコーヒーに豆乳を合わせると、酸と温度の影響で、豆乳のたんぱく質が固まってしまうことが原因。
それを防ぐには、コーヒーの温度を下げるのが有効です。いったんコーヒーを作り、スプーンでかきまぜたり、少し時間を置いて温度を下げてから豆乳を入れると分離しにくくなります。
ホットコーヒーを冷ますのではなく、思い切ってアイスコーヒーを使いアイスソイラテにするのもおすすめ。分離を防げるだけでなく、立ち上る湯気がないぶん、豆独特の風味も感じにくいですよ。
豆乳の量を多めにする
熱いコーヒーに豆乳を入れる場合、豆乳の量が少ないと分離しやすくなるので、豆乳の量は多めがポイント。
私は、90度設定の電気ポットで沸かしたお湯でインスタントコーヒーを作り、「コーヒー1:豆乳1」の割合で作っていますが、これだと分離しません。豆乳は冷蔵庫から出した冷たいものを使っています。
反対に、「コーヒー8:豆乳2」だと分離することが多いです
こちらが「熱いコーヒー1:冷蔵庫から出した豆乳1」で作ったソイラテ。分離せず最後までおいしく飲めました。若干ぬるくはありますが、その分飲みやすいです。
温めた豆乳を使う
「ぬるいソイラテは嫌。熱いものを飲みたい」という場合、豆乳を温めてから使うというのもひとつの方法です。
でも温めるときに気を付けたいのが「温度」。豆乳は熱を加えると、60~65度で固まってしまうという性質があるため、電子レンジやお鍋で加熱するとしても、温めすぎないように注意します。
マグカップ半分(約100㏄)の豆乳を温める場合、600wの電子レンジで約40秒加熱するとちょうどいいですよ。
豆乳の種類を変えてみる
豆乳は、メーカーによって味がかなり違ってきます。同じ成分無調整豆乳でも、まるで豆腐をすりつぶしたように豆臭さが前面に出ているものもあれば、サラッと飲みやすいものもあります。小さいパックのものを買って、いろいろ試してみてもいいかも。
ちなみに私が自宅でソイラテを作る時に使っているのは、マルサンの「成分無調整豆乳」。クセが弱めで飲みやすいです。
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豆乳独特の青臭さやえぐみが苦手な場合、成分無調整豆乳ではなく、飲みやすいように味が調整されている「調整豆乳」を使うのがおすすめ。
味が飲みやすいのはもちろん、調整豆乳に含まれる糖分や乳化剤(一部商品)の働きによって、成分無調整豆乳よりも分離もしにくくなっています。
こちらは「コーヒー8:調整豆乳2」の割合で作ったソイラテ。無調整豆乳だと、みるみる間に分離して”赤だし”状態だったのに、調整豆乳だとそれほど分離しません。画像でもわかるように、わずかに分離していますが、飲んで気にならないほどです。
コーヒーショップで使われている豆乳を使う
豆乳の種類を変えてもいまいちだと感じる場合、コーヒーショップのソイラテで使われている豆乳を使うという方法もあります。タリーズでは、お店の「ソイラテ」で使っている豆乳を店舗で販売していますよ。
スタバのソイラテには、スタバオリジナルの豆乳が使われています。一般販売はされていませんが、実はスタバは数年前まで、ソイラテに紀文の調整豆乳(現:キッコーマンの調整豆乳)を使っていたのだとか。
現在のスタバのソイラテとは味は変わってくると思いますが、キッコーマンの調整豆乳で数年前のソイラテの味を再現してみるのもいいかもしれません。
酸味の少ないコーヒーを使う
レギュラーコーヒーで作る場合、酸味が少ないコーヒーを選ぶと分離しにくくなります。酸味が少ないコーヒーは下記のとおり。
- 産地・銘柄……ブルーマウンテン、ベトナム、マンデリン
- 焙煎方法……中深煎り~深煎り
人気のキリマンジャロやモカ、浅煎りのコーヒーは酸味が強めです
まずいソイラテをおいしくアレンジする方法
コーヒーや豆乳の量や温度を変えたり、いろいろ作り方を工夫したけれど、それでも「いまいち……」と感じる場合もあるかもしれません。ネットで見かける「自宅で作るソイラテのアレンジ方法」のうち、飲みやすくなった方法を紹介します。
おすすめのアレンジ方法
■甘みを加える
調整豆乳が無調整豆乳と比べて飲みやすいのは、若干、糖分が入っているから。それと同じように、砂糖やはちみつなどを加えると、独特の風味が感じにくくなります。キャラメルシロップを加えると、キャラメルの香ばしさが豆臭さをうまい具合に消してくれておいしく飲むことができましたよ。
キャラメルシロップは、業務スーパーのものを使いました。
■シナモンを加える
香辛料は独特の青臭さやえぐみを抑える働きがあります。特にソイラテにぴったりなのが、カプチーノなどに使われるシナモン。
作り方は、ソイラテの上に、シナモンをひとふりするだけ。上にトッピングしたシナモンが湯気とともに香るので、豆独特の臭いが消されて飲みやすくなります。
■ミルクフォーマーで泡立てる
ミルクフォーマーで泡立てた豆乳を使うと、口当たりが柔らかくなるのと同時に、豆乳の独特の香りも感じにくくなります。見た目もおしゃれになるし、その上にシナモンやシロップなどを加えると、より豆の臭いも感じにくいです。
こちらがミルクフォーマーで泡立てた豆乳を使って作ったソイラテ。ミルクと比べると泡の持ちがよく、時間が経ってもふわふわな状態が続きます。
いまいちだった方法
■きなこを入れる
きなこを入れて香ばしさをアップさせる方法もありますが、これは好みが分かれるかも……。きなこを加えることで余計に豆っぽさが増すので、豆の風味が苦手な人は飲みにくく感じるかもしれません。
きなこが水分と上手く混ざらないので、コップの底にきなこが沈んでしまうのもマイナスポイントでした。
まとめ
家で作るソイラテがまずい理由とその対策をざっくりまとめると
- 豆乳の風味がコーヒーの味わいを邪魔してまずく感じる
- 熱いコーヒーに豆乳を入れると、豆の成分が分離して口当たりが悪くなる
- 分離を防ぐには、アイスで飲むか、豆乳の量を多くする、豆乳を温めて入れると良い
- 飲みやすい成分調整豆乳を使うのもおすすめ
- 豆乳を泡立てたり、シナモンや甘いシロップを使うと飲みやすくなる
「お店で飲んだソイラテが美味しかったから家でも再現したい」「健康のために豆乳を使って作りたい」と思って試したものの、いまいちだった場合、お試しくださいね。
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