メイクしている途中で、クリームファンデやリキッドファンデがチューブから洋服にポトッ。
薄い色のシャツにファンデが付くと、汚れは目立つし、落ちるのか心配になりますよね。外出中、知らないうちにえりや袖などにファンデが付いていることもあり、帰宅してその汚れにびっくりすることも。
そこで今回は「服に付いたファンデーションの落とし方」について実験!ファンデ汚れを落とす専用の洗剤もありますが、そのような専用アイテムを使わず、家にあるもので落とせないか試しました。
いくつか試すうち、意外なアイテムがなかなかの実力を発揮することがわかりましたよ~!
ファンデの汚れに困った人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
Contents
今回、試したのはこのファンデ汚れ
今回、試したのはこのファンデ汚れ。使ったのはクリームタイプのファンデーションです。
ファンデも乾いてカピカピになってます。ガッツリファンデ汚れが定着してますよ!
この汚れを落とすために、使ったのは下記の4つのアイテム。
- クレンジングオイル
- 重曹
- 台所用洗剤
- 石けん
最も汚れ落ちがよかったのは、一体どのアイテムなのでしょうか。次から発表していきますね。
汚れ落ち1位 石けん
なんと、一番汚れが落ちると実感できたのは、「石けん」でした!しかも、衣類用の洗濯石けんではなく、お風呂などで使う普通の固形石けんです。
最初に、ファンデの汚れを水で濡らし、石けんをこすりつけます。
水を適宜加え、泡立てつつ、歯ブラシでこすると……。
画像ではわかりにくいのですが、軽くこするだけで泡が茶色く変色し、汚れが浮き上がってきます。汚れが薄くなってきたので、水ですすでみると……。
汚れが汚れはするっと取れました。これにはびっくり!
今回は、固形の入浴用石けんを使いましたが、ウタマロ石けんやマルセル石けんなどの洗濯石けんでも落ちると思います。
2位 台所用洗剤
石けんと同じくらい汚れ落ちが良かったのは、食器や鍋などを洗う「台所用洗剤」でした。
台所用洗剤は、時間が経った衣類のシミ落としでも使いましたが、食器だけでなく、衣類の汚れを落とす力もあるようですね。
こちらも、汚れを水でなじませてから、汚れの上に台所用洗剤を落とします。
歯ブラシなどでこすると……
だんだん汚れが落ちていくのがわかります。汚れが薄くなってきたところで、水ですすいでみると……。
目をこらしてみても、ファンデーション汚れは確認できないほど汚れは落ちています。
台所用洗剤は、料理などに含まれる油を落とす力に優れています。ファンデーションも油汚れのひとつ。ガッツリ鍋に付いたカレーの汚れを落とすように、染みついたファンデの油汚れも落とす効果があるようです。
3位 クレンジングオイル
3位はクレンジングオイルでした。
まず、クレンジングオイルを、ファンデの汚れの上にたらし、よくなじませます。
歯ブラシでこすります。汚れが生地から浮いてきたのか、全体的に薄くはなっています……が、あれ?なんだか、茶色い汚れが余計に広がってしまった…みたい?
すすげば汚れも落ちるのかも?と水ですすいでみましたが、残念ながら色は残り、きれいになりません。
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汚れは残っている上にかなり広がってしまい、なんと洗う前よりもひどい状態に。
そこで一番汚れ落ちがよかった石けんを付けて、歯ブラシでもみ洗いしてみることにします。汚れの部分に石けんをこすりつけ、歯ブラシでこすってみると……。
結果、きれいになりました。クレンジングだけの単発使いでは、完全にきれいにすることは難しいので、石けんや洗濯洗剤などと合わせて使うのがおすすめです。
クレンジングオイルといったら、メイクを落とす専用のアイテム。ダントツで汚れおちがいいのではと予想していましたが、お肌と布は違うようですね。
4位 重曹
残念ながら、最も汚れ落ちが悪かったのは「重曹」でした。
ファンデ汚れに水をかけてなじませ、重曹を水で溶いたペーストをのせます。
歯ブラシなどでゴシゴシこすりますが……。多少薄くはなったものの、ガッツリ汚れは残っています。水ですすいでみても、まったくきれいになりません。
こちらも最終的には、石けんを付けて洗い、汚れを落としました。
ナチュラルクリーニングの代表的な存在として、ガスレンジや換気扇といった頑固な油汚れをガンガン落とす力もある「重曹」。
しかし、重曹ペーストを使う方法ではあまり汚れ落としの効果は感じられませんでした。単発使いだと限界があるので、仕上げに石けんや洗剤を使うのがおすすめです。
なぜ石けんで服に付いたファンデ汚れが落ちる?
今回、私の中で大本命だったのが「クレンジングオイル」でした。一方、ふだんのメイクは石けんでは一度できれいに落とすことは難しいので、正直、石けんはあまり期待してなかったんですよね。
なのになぜ「石けんが一番きれいに落ち、クレンジングはいまいち」だったのでしょうか。
これはあくまでも私の推測ですが、2つの理由があると思います。
■皮膚と布の性質が違う
皮膚は、毛穴など多少の凸凹があるとはいえ、ある程度は表面がなめらか。クレンジングで浮いたメイク汚れもスルっと落ちやすいと思うんです。
一方、布は汚れが繊維の奥の方まで染み込んでしまいがち。布の奥まで沁み込んだファンデーションは、クレンジングで浮かせ、水ですすいだとしても、凹凸が多い分、汚れが残ってしまうのではと思います。
浮かせた汚れを完全に取るためには、石けんや洗剤の助けが必要なのかもしれません。
■石けんはアルカリ性
もう一つの理由が、石けんがアルカリ性であるということ。
アルカリ性は、脂肪や油などの酸性汚れを中和し、汚れを落とす効果があります。そのため、衣類を洗う洗濯洗剤や洗濯石けんの多くは弱アルカリ性~アルカリ性。
ファンデ汚れを落とす専用洗剤や、パフを洗う洗剤の中にも、弱アルカリ性のものが多いですね。
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入浴時に使う固形せっけんも、多くが弱アルカリ性です。油汚れを落とす働きがある弱アルカリ性だから、同じく油汚れのファンデーションもきれいに落ちたのではないでしょうか。
確かに台所用洗剤のpHは中性ですが、こちらも料理に含まれる油汚れ(バター、揚げ物の油、お肉の脂身など)がよく落ちるように工夫されていますよね。ファンデーションも油汚れなので、落ちやすかったと考えられます。
石けんでファンデーション汚れを落とすときの注意
家庭でもよく使われ、入手もしやすい固形石けん。服に付いたファンデーションの汚れもよく落ちましたが、ちょっと注意したい点もあります。
今回、私が試したのは、綿とポリエステルの混紡の生地。弱アルカリ性の石けんでこすっても特に問題はありませんでしたが、これがシルクやウールなどデリケートな生地の場合、石けんでこすると生地が傷んだり、縮んでしまう可能性もあります。
デリケートな扱いが必要な生地の場合、アルカリ性の洗剤や石けんは避け、おしゃれ着洗い用の洗剤(エマールやアクロンなど)を使ってみるといいかもしれません。
また、今回私が使用したクリームファンデーションは石けんで落とすことができましたが、ファンデに含まれる成分も商品によってさまざま。同じクリームファンデでも、石けんとの相性がいまいちのものもあるかもしれません。
油分が多めのものや、落ちにくいファンデの汚れを落とす場合は、一度クレンジングなどでメイク汚れを浮かせてから、石けんを使うと汚れがきれいに落ちるかもしれませんね。
まとめ
1週間放置した服に付いたファンデーション汚れも、多くの家庭にある石けんできれいにすることができました。
専用の洗剤を使うのもひとつの方法ですが、手っ取り早く家にあるもので汚れを落としたいという場合、石けんや台所用洗剤がおすすめです。
いきなり汚れに付けるのではなく、最初は水でなじませ、次に石けん・中性洗剤を使うのがポイント。ファンデ汚れで困ったとき、お試しくださいね。
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