使い捨てマスクの洗い方 中性洗剤でファンデは落ちる?漂白剤は?

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新型コロナ感染防止のため、使い捨てマスクを使っています。

しかし、1回あたり1~2時間しか装着しない日もあり、「これで捨てちゃうのもったいないなあ。洗って使えないだろうか」なんて思うこともありました。

Keroko(カエル母)
Keroko(カエル母)
なかなか使い捨てマスクが入手できない日が続いているので、できるだけマスクのストックを持たせたい…という思いも^^;

そこで今回、使い捨てマスクを洗ってみたらどうなのか実験してみました。女性の場合、マスクに付いたファンデや口紅の汚れも気になるところ。そこで

  • メイク汚れは落ちるの?
  • 漂白剤や煮沸消毒はできる?
  • そもそも使い捨てマスクって洗ってもいいの?

などについても調べてみたので、参考にしてみてくださいね。

Contents

使い捨てマスクの洗い方

今回、洗ってみたのはこちらのマスクです。

この日は朝から夕方まで使っていたので、マスクの裏側にはメイク汚れがべったり。写真ではわかりにくいのですが、裏側はファンデーションが付いてベージュ色になっています。

おたま1号(助手)
おたま1号(助手)
暖かい日だったので、汗汚れもけっこう付いているんじゃないかなあ

このファンデまみれのマスクがどのくらいきれいになるのか、早速洗ってみましょう! 今回は花王や経済産業省・厚生労働省の「布マスクの洗い方」を一部参考にしています。

■用意するもの

・衣類用の中性洗剤(おしゃれ着用洗剤)
・ぬるま湯(40度くらい)
・タオル

1.口紅の汚れをクレンジングで落とす

メイク汚れの中でも特に落としにくい口紅は、あらかじめクレンジングオイルやジェルなどでなじませておきます。

Keroko(カエル母)
Keroko(カエル母)
メイク汚れがない場合は、次の工程に移って大丈夫です

実は最初、クレンジングを使わずに洗ったのですが、洗剤だけだと口紅の落ちがイマイチでした。

口紅の色や濃さにもよると思いますが、洗う前にクレンジングオイルなどをなじませておいた方がきれいに落ちると思います。

ただ、繊維を傷めるのでゴシゴシこするのは避けた方がベターです。

2 ぬるま湯に洗剤を溶かす

<中性洗剤を使う>
ぬるま湯に洗剤を溶かします。洗剤は、花王や経産省・厚労省推奨の布マスクの使い方で推奨されている中性洗剤を使いました。

洗面器や洗面ボウルに2リットルのぬるま湯を用意し、衣類用の中性洗剤を5ミリリットル入れて溶かします(製品によって使う洗剤の量は異なります)。

使う洗剤の量や中性洗剤かどうかは、ボトルの裏側に書いてあるよ
おたま1号(助手)
おたま1号(助手)

<普通の洗濯洗剤を使う>

中性洗剤がストックしていればいいですが、アタックやアリエールなど弱アルカリ性の液体洗剤や粉状の洗剤しかない家もあるのではないでしょうか? 気になった私は弱アルカリ性の洗剤でも洗ってみました。

中性洗剤と同じように、ぬるま湯に洗剤を溶かして使います。粉の場合は溶け残りがないようによく溶かしてくださいね。

■使い捨てマスクは化学繊維製。弱アルカリ性洗剤も使える
家庭用の使い捨てマスクで使われている素材の多くは、ポリプロピレンなどの化学繊維を絡み合わせた「不織布」でできているのだそう。

紙でできているのだと思ってた!化学繊維とはびっくり
おたま1号(助手)
おたま1号(助手)

化学繊維は、おしゃれ着洗い用の中性洗剤だけでなく、弱アルカリ性の一般的な洗濯洗剤でも洗えます。

Keroko(カエル母)
Keroko(カエル母)
確かにポリエステル製のTシャツなど、普通に洗濯洗剤でガンガン洗ってるわ

おしゃれ着洗い用の中性洗剤は、絹やアセテートなどデリケートな繊維を洗うのに適しているので、マスク型崩れなどがしにくいように、という配慮なのかもしれません。

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3.つけ置き後、押し洗いする

洗剤液にマスクを10分間つけ置きします。10分経過したら、マスクを押し洗い。揉み洗いすると繊維を傷めてしまう可能性があるので、やさしく押し洗いします。

4.きれいな水ですすぐ

その後、洗剤の液を捨てて、水道水でよくすすぎます。

5.タオルで水を吸い取る

洗った清潔なタオルでマスクを包み、水を吸い取ります。

6.干す

ピンチハンガーなどにはさんで干します。

Keroko(カエル母)
Keroko(カエル母)
室内干しでもいいと思うけれど、紫外線の殺菌効果も期待して、外に干してみたよ

7.洗濯完了

乾燥させたあとの使い捨てマスクです。

洗う前、ベージュに染まったマスクを見て、「ファンデの汚れはちゃんと落ちるのだろうか」と心配でしたが、押し洗いだけで落ちていました!

中性洗剤だけでなく、弱アルカリ性の洗剤でもファンデ汚れは落ちています。

ヨレも毛玉もなく、ゴムも伸びていないし、プリーツも崩れていません。とてもきれいな仕上がり!

化学繊維なので乾きも早く、洗って数時間後には使える状態になっているのも、マスクがなかなか入手できない現在、とても助かりますね。

ただ、口紅の汚れは、クレンジングを使い、中性洗剤・弱アルカリ性洗剤でも完全に落としきれなかったようです。若干、薄く残っています。

実際に翌日使ってみた感想ですが……

使い心地は新品のものとほぼ変わりません。ごわつきなども特に感じませんでした。ただ、洗剤の残り香があるので、香りに敏感な方はすすぎをもう少し丁寧にするなどの配慮が必要かもしれません。

鼻を覆うマスクなので、香りは気になるね
おたま1号(助手)
おたま1号(助手)

シミ汚れなどのために漂白剤は使える?

メイク汚れは中性洗剤・弱アルカリ性洗剤で落ちましたが、普通の洗剤では落ちない食べ物などのシミが付いた場合、漂白剤を使うことはできるのでしょうか。

Keroko(カエル母)
Keroko(カエル母)
ウイルスを除去するためにも、除菌作用のある漂白剤はよさそうな気がするけど……

使い捨てマスクによく使われているポリプロピレン繊維は、漂白処理(塩素系・酸素系漂白剤の両方)に向いていないと言われています。ポリプロピレン繊維には酸化防止剤が使用されていますが、漂白処理によって損傷される恐れがあるからだそう。

また、静電加工や抗菌加工がされている使い捨てマスクや、活性炭を使っている使い捨てマスクも、漂白によって素材の機能に影響を与える可能性があるようです。

オキシ漬けにハマり、なんでもオキシクリーンに漬け置きする私ですが、使い捨てマスクでの使用はやめておいた方がいいようですね。

そもそも使い捨てマスクは使いまわしできるの?

実際に洗って使ってみても新品と同じくらい気持ちよく使えた使い捨てマスク。ますます1回きりで捨ててしまうのはもったいないという気持ちが高まってきました。

そこで、使い捨てマスクは洗って再利用できるのかメーカーに問い合わせてみました。洗ってから問い合わせるのは順番が逆のような気がしますが、よければお付き合いくださいね。

メーカーによると、

「使い捨てを前提としているので、不織布のマスクを洗って再利用できるとは言えない」

とのこと。

そもそも洗って使いまわしすることは考えて製造していないので、再利用した際にどのような効果の差があるかなど検証もしていないようなんですね。基本的には1日1枚の使用を想定して製造しているそうです。

また、こちらは個人的に調べたことですが、使い捨てマスクには、飛沫や花粉を取り込む「静電加工」のフィルターが中間層に使用されているものもあるそうです。静電加工のフィルターは洗うとその機能がなくなってしまうため、洗ったものは新品と比べて機能が大きく落ちる可能性が高いそう。

このような注意点をふまえた上で、使い捨てマスクの洗っての再利用は個人の責任において行うことであると思います。

まとめ

使い捨てマスクを洗って使ってみた結果、洗剤のにおいが少し気になる程度で問題なく使うことができました。

ただ、基本的には「1日1枚使いきり」。どうしてもマスクが入手できない場合、洗って使用するというのもアリだと思いますが、数日使いまわしたり、ゴシゴシ洗って繊維を傷めることがないように注意した方がいいと思いました。

緊急時に自己責任の上、お試しくださいね。

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