1玉の重さは10Kgというのはザラ!そんな超巨大キャベツ「札幌大球(たいきゅう)」は、テレビ番組でも取り上げられています。
今回はこの巨大キャベツについて
- 札幌大球って?普通のキャベツとどう違うの?
- どこで売ってる?
- どんな料理で食べるの?
- 通販では買える?
- 家で育てられるの?
などなどいろいろ掘り下げてみました。「北海道の大きなキャベツが気になる!」という人は、ぜひご覧くださいね。
Contents
札幌大球って?普通のキャベツとどう違うの?
何が違うって、ます見た目でわかるようにその大きさ!
一般的なキャベツが1玉1Kg前後であるのに対し、札幌大球は1玉8Kg以上あるのがザラ。中には20Kg以上のものもあるそうです。
なぜこんなに大きなキャベツになったかというと、大きくて貯蔵性のよい品種になるよう改良を重ねてきたから。北海道は雪が降る寒い冬の間、野菜が不足してしまいます。
そこで貯蔵に適した札幌大球の出番!漬物を作るにも適していて、貯蔵もできる札幌大球は、たくさんの農家の人に作られるようになりました。
北海道というと海の幸を連想しますが、長期間陸に戻れない漁でもその貯蔵性ある札幌大球は役立ちます。漁師の食生活を支えるために、漁船に積み込まれたこともありました。こうして北海道民の重要な野菜として、昭和10年頃には、1,000haほど栽培されていたそうです。
消滅の危機にある野菜と言われるのはなぜ?
そんなに大量に生産されていた札幌大球ですが、今は消滅の危機に瀕しているのだとか。
冬は野菜不足になりがちだった北海道も、流通が発達するにつれ、スーパーなどでは全国の野菜がすぐ手に入るようになりました。大きなキャベツを貯蔵しなくても、冬を越せるようになったんですね。
また、普通のキャベツと比べて格段に大きい分、生育するスペースも広く確保しなければなりません。収穫までの日数も、通常より1.5倍ほどかかるのだとか。
重いので、育てるにも収穫にも、普通の品種以上の労力が必要となります。こうした生産者の負担に加え、札幌大球を育てる農家も高齢化。栽培を断念する人も多くなり、札幌市内では作付けする農家が1戸もなくなってしまいました。
北海道の食文化を支えた札幌大球が消滅してしまうのは悲しいですね。そこで立ち上がったのが札幌のJAさっぽろ。2014年に札幌大球を生産を復活させました!
巨大キャベツ「札幌大球」の味は?
消滅の危機に瀕していたものの、現在は生産を復活したという札幌大球。どのような味なのか気になりますね!
札幌大球の味はというと、繊維質が豊かでシャキシャキしているのが特徴です。葉っぱは肉厚なのだとか。
しっかりとした厚みのある葉は「ニシン漬け」など発酵漬物の素材としてもよく使われました。札幌大球をアピールする試食会では「水分たっぷりでみずみずしくしくておいしい!」とい評価が高かったそう。
ビタミンなど栄養面も、一般的なキャベツと変わりません。生を千切りにしてサラダで食べても、野菜炒めとしても、、ロールキャベツやボルシチ、スープにして煮込んでもおいしく食べられます。
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調べてみると、楽天でも取り扱っていました。9kg以上で、価格は1玉3000円。
キャベツ1玉の価格として考えるとちょっと高いですが、送料も無料のショップも多いし、一概に「高い!」とは言い切れないですね。
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それでも「ちょっと手が出ないな」という場合、自分で栽培してみるという方法もあります。
楽天では、札幌大球の種も販売されていました。500円前後と、現物を買うよりもかなり安いですね。
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もっと気軽に食べることができ、生産者も支える方法はないかと探したところ、「オーナー制度」があることがわかりました。
「札幌大球応援隊」は、生産量が少ない札幌大球を後世につなげていけるよう、応援している団体。ここでは、生産者を支えるオーナーを募集しています。
オーナー(1口4,000円)になると、札幌大球を使ったにしん漬けなどが届くほか、試食会や料理教室などのイベントにも参加できます。
2021年のオーナー募集は11月8日に終了。2022年のオーナー募集は2022年6月になる見込みです。
まとめ
消滅の危機に瀕している札幌大球についてまとめてみました。ざっくり言うと
・8Kg~20Kgある大きなキャベツ
・肉厚で水分たっぷりのおいしいキャベツ
・楽天市場でも販売している。オーナー制度もあり
・貯蔵性に優れていて、多いときは1000haも作付けされていた
・育成に手間暇かかり、高齢化もあって農家が減少、消滅の危機に
・2014年から、復活に向けてJAさっぽろが乗り出した
各地方にある北海道のアンテナショップや物産展などでも、札幌大球と出会えるチャンスがあるといいですね。
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