最近の乳製品の高騰を受けて、バター派からマーガリン派に変更した人も多いのでは?
実は私もその1人。風味が大切な料理にはバターを使いつつ、トーストなど日常使いにはマーガリンを使っています。
そんな私が先日購入したのが、業務スーパーの「なめらかママソフト(プレーン)」。
マーガリンなんて、どこのメーカーも変わらないのでは?「マズイ」という口コミもあったので、味はどうなのかドキドキしつつ使ってみると……。ちょっと他のメーカーと違うところもちらほらと。また、マーガリンというと、トランス脂肪酸も気になりますよね。
こちらの記事では
- 「なめらかママソフト」の値段や原材料
- 「なめらかママソフト」の賞味期限
- 「なめらかママソフト」の味
- 「なめらかママソフト」の使い心地
また、気になるトランス脂肪酸の量や、実際に使ってみてちょっと気になった部分についても書いてみました。業務スーパーの「なめらかママソフト」が気になるという方は、参考にしてみてくださいね。
Contents
これが業務スーパーの「なめらかママソフト(プレーン)」
これが業務スーパーの「なめらかママソフト(プレーン)」。
業務スーパーの「なめらかママソフト」シリーズは、
- 「なめらかママソフト プレーン1kg」
- 「なめらかママソフト プレーン400g」
- 「なめらかママソフト バター風味400g」
の3種類があります。今回、購入したのはオーソドックスなプレーンタイプ。
しかし、「なめらかママソフト」というネーミング、同じマーガリン仲間の明治「なめらかソフト」に似てるな…なんて思ったり。パッケージには、この「ママ」から来ているであろう優しげでちょっとレトロでカントリー風な”ママ”らしきイラストも。
価格は179円でした。一般的なスーパーなどで販売されているネオソフトなどは、約300g~350gで180円~240円ほど。「なめらかママソフト」はそれらと比べると量も多いし、価格も安いです。
消費期限は、購入時から約半年後でした。
製造しているのは、豊田乳業。あのインパクトある牛乳パックに入ったプリンやレアチーズケーキなどを製造している会社です。
業務スーパー「なめらかママソフト」原材料は?
さて、価格が安いと、どのようなものが使われているのか気になるところ。そこで原材料チェックです。
■業務スーパーの「なめらかママソフト」原材料
ちなみに、明治から出ている「コーンソフト」の原材料は下記のとおり。
■明治 「コーンソフト」原材料
価格は安くても、使われている原材料に大きな差はないようです。
業務スーパー「なめらかママソフト」使い心地は?
次は、「なめらかママソフト」を開封してみました。箱には入っておらず、容器は薄いビニールに包まれています。
ビニール袋を破いて、ふたを開けると、薄いシートで密封されていました。シートをベリベリとはがすとこんな感じ。
バターナイフですくってみると、冷蔵庫から出したばかりですが柔らかく、力を入れなくてもするするとすくえます。
スプーンでほんの少しすくい、そのまま食べてみると……。ラーマやネオソフトなどと変わらない、乳味の中にわずかに塩味が感じられる普通のマーガリンの味です。
業務スーパーの「なめらかママソフト」の味は?
マーガリンといえばパン。冷蔵庫から出したての状態で、スライスした食パンに塗ってみました。
冷えて固いバターだと、やわらかい生の食パンに塗りにくいけど、これはストレスなく塗れますね。サンドイッチを作るときも便利に使えそう!
焼きたてのトーストの上に塗ると、あっという間に溶けて、じゅわーっとパンの中にしみこみます。1枚塗るのもあっという間。
食べてみると……。味は、ラーマやネオソフトと、それほど大きな差がない気がしました。適度な乳味はあるけれど、後味はさっぱりしています。塩味もちょうどいい!普通にトーストにして食べる分には、全く問題なく使えると思います。
調理にも使ってみた
「料理にも使える」とパッケージにあったので、バターの代わりに、味噌ラーメンの上に乗せて食べてみることにしました。ラーメンの上に、小さじ1杯ほど乗せてみます。
おいしそうに、とろ~り溶けて……あれ?
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なんだなんだ!? 何かやけに油が白っぽい!
普通のバターやマーガリンは、熱が加わると黄金色になって透明に溶けるのに、「なめらかママソフト」は、不自然に白いまんまで溶けていきます。
お箸でかき混ぜると、うわあ、白っぽい油が分裂してゆくぞ!?
白く分裂した油が多少不気味ではあるけれど、味はどうなのか気になるので食べてみます。
うん、味噌味のスープにマーガリンの乳味が加わり、普通に美味しい!
しかしこの不自然な見た目は個人的にはイマイチかも。バターやマーガリンの黄金色に溶ける様が好きな人は、「なめらかママソフト」は向いていない気がします。
ちなみに、この不自然に白っぽく溶けるのは、加熱温度が低い場合だけだと感じました。炒め物などで使う際、フライパンの上で熱して使うと、最初のうちは、絵の具を加熱したみたいに、かなり白っぽいですが……。
かなり加熱しても白っぽい状態は続きますが、だんだん加熱時間が長くなるにつれ、半透明→透明になっていきます。
業務スーパーの「なめらかママソフト」は、マーガリンではない!?
ところで、原材料をチェックしていた時に、気になる項目がありました。
実は業務スーパーの「なめらかママソフト」は、「マーガリン」ではなく「ファットスプレッド」なんです。
ファットスプレッドはマーガリンの一種。原材料や作り方はマーガリンとほぼ同じですが、含まれている油脂の量が違います。
- マーガリンは油脂含有量が80%以上
- ファットスプレッドは、油脂含有量が80%未満 果実加工品、チョコレートなどの味をつけられる
ファットスプレッドは、油脂の量がマーガリンよりも少ないのが特徴。そのため、カロリーがマーガリンよりやや控えめで、あっさりとした味わいです。やわらかく溶けやすいという特徴もあります。
現在、家庭用のマーガリンとして販売されているものの多くは、ファットスプレッドのようですよ。
業務スーパーの「なめらかママソフト」以外にも、明治の「コーンソフト」、Jオイルミルズの「ラーマ ベーシック」、雪印メグミルクの「ネオソフト」もファットスプレッドです。
業務スーパーの「なめらかママソフト」、トランス脂肪酸の量は?
さて、「マーガリン類は、トランス脂肪酸が多いのでは?」と、トランス脂肪酸を気にしている人も多いのではないでしょうか。そこでファットスプレッドのトランス脂肪酸について調べてみました。
農林水産省が発表した「トランス脂肪酸に関する情報 食品中の脂質とトランス脂肪酸濃度」によると、
【トランス脂肪酸(g/食品100 g)含有量】
マーガリン 中央値 0.99 範囲 0.44~16
ファットスプレッド 中央値 0.69 範囲 0.32~4.4出典:2018年3月30日作成 農林水産省 食品中の脂質とトランス脂肪酸濃度 平成26・27年度調査結果(穀類加工品、乳類、油脂類、菓子類、嗜好飲料類、調味料・香辛料類、調理加工食品)
マーガリンよりも、ファットスプレッドの方が、ほんのわずかですがトランス脂肪酸の含有量が少なめです。
「なめらかママソフト」のトランス脂肪酸の量は明記されていませんが、ファットスプレッドであることを考えると、トランス脂肪酸の量は、メジャーな「ネオソフト」「ラーマ」と同程度ではないでしょうか。
「なめらかママソフト」容器に工夫が必要!?
いろいろな方向から業務スーパーの「なめらかママソフト」をチェックしてみましたが、手頃な価格なのでその分、いろいろな面でコストカットしているのだろうなと思う面もちらほら。
そのひとつが容器です。他のメーカーのモノと比べると、ちょっと薄くてペコペコします。
また、他のメーカーのマーガリンでは、ふたの側面に、バターナイフを入れることができる切り込みがあるのですが、「なめらかママソフト」にはありません。
そのため、バターナイフを容器に入れたまま、フタはできません。私はフタの側面に自分で切り込みを入れて使ってます。
まとめ
業務スーパーの「なめらかママソフト」をざっくりまとめると
- 価格は他のメーカーのマーガリン(ファットスプレッド)と比べると安い
- 冷蔵庫から出したばかりでも、パンに塗りやすい
- 味は他のメーカーのマーガリン(ファットスプレッド)と大差ない
- ラーメンやスープなどの上に落とすと、透明ではなく色が付いて溶ける
- フタにバターナイフを入れるための切り込みがない
バターやマーガリンの代わりに、パンに塗って食べる分には、他のファットスプレッドとあまり差がないと感じました。容量も一般的なファットスプレッドよりも多めなので、家族の人数が多い人や家でパンを食べる機会が多い人にもおすすめです。
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