業務スーパーの冷凍あさり、むきあさり・殻付きどう違う?味や価格など違いを調べた

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お味噌汁やパスタの具として、あると嬉しいのが「あさり」。鮮魚売り場では、あさりが生きている状態で販売されているので、まとめ買いや保存には向かない食材ですが、業務スーパーには、保存もきき、解凍の手間いらずですぐに使える冷凍のあさりが販売されています。

そこで今回は業務スーパーの冷凍あさりについてリサーチ。

  • 業務スーパーの冷凍あさりの種類
  • 業務スーパーの冷凍あさりの価格
  • 業務スーパーの冷凍あさりの産地
  • 冷凍あさりの使い方
  • むきあさりと殻付きあさりの使い分け方
  • むきあさりと殻付きあさりのレシピ

についてまとめています。「まずい」という声もあったので、実際にいろいろな料理に使って味も確認してみました。業務スーパーの冷凍あさりが気になる方は、参考にしてみてくださいね~!

Contents

これが業務スーパーの冷凍あさり

業務スーパーの冷凍あさりは、「むきあさり」と「殻付あさり」の2種類。

あさりは砂抜きが不十分だと「ジャリッ」と不快な食感になってしまいますが、業務スーパーのあさりは砂抜きの処理もされているのも嬉しいところ。両種類とも調理するときは解凍せずに使えます。

こちらはむきあさり。殻から剥いた身を下処理をしてから、急速冷凍させています。

むきあさりは、1袋に500gのあさりの身が入っています。価格は1袋税込591円でした。

ザラザラ……。中身を出してみると、むき身のあさりがたっぷり!

一つひとつ取り出してみると……。1個の幅は3㎝~3.5㎝ほどのものが多いです。大きさのばらつきはあまり気になりませんでした。

重さはだいたい1個3g。1袋には500g入っているので、約160~170個ほどのあさりが入っている計算になりますね。1粒あたりの価格は、1袋に160個入っているとして、約3.7円です。

「むきあさり」は、1粒ずつバラ凍結されているので、使いたい分だけ取り出して使えるのが便利です。ただ、1袋はとても一度で使いきる量ではないので、残った分は小分けにして冷凍保存するのがおすすめ。

Keroko(カエル母)
Keroko(カエル母)

保存方法は下で紹介しているので、参考にしてね

賞味期限は、購入時より1年以上後でした。

■「むきあさり」概要
内容量 500g
価格 591円
賞味期限 1年以上
産地 中国

こちらは「殻付あさり」。下処理後に殻のまま真空パックにして急速冷凍しています。

殻ごと冷凍されたあさりが、150g入りの袋3つに分けて入っています。トータルで450gですね。

パックからあさりを出すとこんな感じ。カチコチに凍っていますが、解凍しないで使えます。

1袋あたり何個入っているか数えたところ、全3袋のうち、2袋は18粒入り、1袋は17粒入りでした。

1個の大きさ(幅)は約4㎝。スーパーなどで販売されている中サイズのあさりといったところです。

価格は税込343円。スーパーのパック入りあさりは、1パック200g入りで、200円前後で販売されていることが多い(近所のスーパー調べ)ので、業務スーパーの方が安いですね。1粒あたりの価格を計算してみると、1パックに17粒入っている(17粒×3パック=51粒)とすると、約6.7円です。

Keroko(カエル母)
Keroko(カエル母)

殻付あさりの方が、1粒あたりの価格は約2倍なのね

「むきあさり」と違うのは、「殻付あさり」は好きな分量だけパックから取り出して使えないということ。解凍したあさりは再冷凍すると味が落ちてしまうので、「2~3粒だけ使いたい」時でも、1パック使い切るようにします。

賞味期限は、むきあさりと同様、購入時から1年以上後でした。

■殻付あさり概要
内容量 450g
価格 343円
賞味期限 1年以上
産地 中国

冷凍あさりの産地は?

産地は、両方のあさりとも中国産です。

国産じゃないんだね

おたま1号(助手)
おたま1号(助手)

「潮干狩り」といったら日本の春の風物詩のひとつ。そのくらいあさりは身近な存在だし、日本は海に囲まれているので、あさりもたくさん獲れそうですが、最近は国産あさりの漁獲量は少なくなっているのだそう。反対に輸入量は増えて、なんと2020年には輸入が89%を占めるほどに!

Keroko(カエル母)
Keroko(カエル母)

決して輸入が珍しいわけではないのね

輸入先は、主に中国と韓国。ここ10年の間は、両国から3万~4万トン台を輸入していて、そのうち7割以上が中国産です。

中国からの輸入を不安視する人も少なくありませんが、業務スーパーでは契約工場でのチェックや管理体制もしっかり整備しており、輸入する時には自社で独自の検査も実施しているそう。安心して食べることができるようチェック体制を整えてるんですね。

業務スーパーの冷凍あさりの使い方

業務スーパーの冷凍あさりは、袋(パック)から出したら解凍せずにそのまま加熱するだけ。殻付あさりで、あさりバターや酒蒸しを作る時は、フライパンに凍ったまま入れて加熱します。器に殻付あさりを入れて、電子レンジで加熱してもOK!

汁物などに使う場合は、水の中に入れてから加熱。だんだんとあさりの口が開いて、貝のダシのいい香りが漂ってきます。

むきあさりの場合、そのまま直接炒めたり汁物に加えたりして使います。むきあさりの身自体が小さいので、すぐに火が通りますよ。

むきあさりと殻付あさりはどう違う?

「むきあさり」「殻付あさり」の2種類があることはわかりましたが、具体的にどう違うのでしょうか?味の差や、向いている料理など実験してみます。

最初は味の違いから。シンプルにだしを飲みくらべしました。むきあさり・殻付あさりとも各14粒取り出し、それぞれ100mlの水で煮出してみました。水の状態から加熱して、5分後。器によそったものがこちらです。

両方とも汁の色は白濁していますが、どちらかというと「殻付あさり」の方が白みが強いですね。香りも殻付の方が強いです。

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それぞれのダシを飲んでみました。まずは「むきあさり」から。うん!貝のダシが出ていてとてもおいしい!お味噌を加えたら、ダシがよくきいたお味噌汁になりそう!

続いて「殻付あさり」を飲んでみると……。

Keroko(カエル母)
Keroko(カエル母)

うわっ!貝のダシが濃厚!前面に出てる!おいしい~~!

飲みくらべてびっくり!使った貝の数は同じなのに、殻付の方が、ダシの風味が濃く、旨み成分がたっぷり!香りも豊かで立体的なんです。それと比べると、むきあさりの方は二番ダシのような、お湯で伸ばしたような薄い感じがします。

次は身を食べてみましょう。殻付あさりは、しっかり加熱しても、殻のふちの部分まで身がみっちり!

むきあさりもふっくら。冷凍シーフードにありがちな身の縮みもそれほど感じられません。

パクッ!食べてみると、両方ともやわらかでおいしい~!砂抜きされているので、嫌なジャリッとした食感もありません。

でもじっくりと食べ比べてみると、殻付あさりの方が身がふっくらとしていてジューシー!そして貝の風味や旨みも、殻付あさりの方が断然上です。「貝を食べた」という満足感を優先するなら、「殻付あさり」に軍配が上がると思います。

「殻付あさり」の優れている点はもうひとつ。むきあさりと比べ、料理の見栄えもいいんです。

たとえば、あさりの酒蒸しを、殻あり・殻なし両方で作り比べてみると……。

・殻付あさりの場合

・むきあさりの場合

なんていうか……殻がないとボリュームがなく、同じ料理なのに何とも貧相に見えるね…

おたま1号(助手)
おたま1号(助手)

ダシや風味の強さ、味、見た目などを比べ、総合的に見てわかったことを表にしてみました。

むきあさり殻付あさり
内容量500g450g(150×3)
価格591円343円
あさり1個分の価格約3.7円(1袋160個で換算)約6.7円(1パックに17粒で換算)
あさりのダシ薄め濃い
おいしいが薄い味がしっかりしている
料理の見栄え普通良い

味や香り、見栄えを重視するなら、「殻付あさり」。量とコスパ重視なら、「むきあさり」といったところでしょうか。

おすすめレシピ

保存もきき、解凍いらずですぐに使える業務スーパーの冷凍あさり。次はこの冷凍あさりを使ったアレンジメニューを紹介します。

クラムチャウダー

玉ねぎなどの野菜やベーコンとともにあさりを炒め、市販のシチューの素を使って仕上げれば、簡単クラムチャウダーのできあがりです。
■向いているあさり……むきあさり

ボンゴレ

殻付きあさりで作うと見栄えがよく旨みたっぷりでですが、「たっぷりあさりを食べたい」「殻を外して食べるのが面倒」という場合、むきあさりを使うのがおすすめです。
■向いているあさり……殻付あさり、むきあさり

あさりの味噌汁

味噌汁にあさりを入れるだけ。「しまった!今日、味噌汁の具がない!」という時に便利です。
■向いているあさり……殻付きあさり

パエリア

ムール貝ではなく、あさりを使えばパエリアも手軽に作れます。殻付きを使うと見栄えがいいですが、食べやすさを優先して、むきあさりを使うのもおすすめです。
■向いているあさり……殻付あさり、むきあさり

あさりうどん

うどんチェーン店の春のメニューとして人気のあさりうどん。お店のあさりうどんは、1杯あたり約20粒ほど入っているので、「殻付あさり」を1パック使うとちょうどいい量になります。
■向いているあさり……殻付あさり

かき揚げ

かき揚げの具にむきあさりをプラス。小エビを使うよりも、磯の風味が強めのかき揚げになります。
■向いているあさり……むきあさり

「むきあさり」「殻付きあさり」どう使い分けたらいい?

2タイプの冷凍あさりをいろいろな料理に使ってみましたが、個人的に「合っている」と思った料理は下記のとおりです。

むきあさり……あさりごはん、かきあげ、クラムチャウダー、チヂミ
殻付きあさり……味噌汁やすまし汁、パエリア、酒蒸し、あさりバター、あさりうどん

むきあさりは、あさりを多めに使いたいときや、食べやすい料理を作りたいとき、たっぷりあさりを食べたい時に使うのに適しています。貝のダシの味が薄めなので、他の調味料を使った味が濃い料理を作る時にもぴったり。

対して殻付きの方は、少量使いたい時や見栄えのいい料理を作りたい時向き。また、貝のダシや旨みが強いので、あさり本来の味を楽しみたい料理に向いていると思います。

保存方法

むきあさりは量が多いので、1回では使い切ることができません。使いたい分だけ取り出したら、残りはファスナー付きの冷凍保存袋に入れて保存します。

解凍したむきあさりを再凍結させると、変質してしまうおそれがあるため、取り出したら溶けないうちに早めに冷凍庫に戻すようにします。

まとめ

業務スーパーの冷凍あさりについてざっくりまとめると

  • 「むきあさり」「殻付あさり」の2種類がある
  • 価格はむきあさりが591円、殻付あさりが343円  
  • 砂抜き処理・下処理されているので、そのまま使える
  • 「むきあさり」はたくさん使いたいとき、「殻付きあさり」は見栄えよく調理したいときにおすすめ
  • 身の縮みも少なく、旨みもたっぷりあっておいしい

冷凍あさりは、ボンゴレやパエリアといったメインのほか、酒蒸しなどちょっと一品欲しいときに便利に使えます。まずは無理なく使える「殻付きあさり」から試してみるのがおすすめですよ。

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