服を洗濯しようと、何気なくふとタグを見たら、洗濯マークが変わっている!しかもパッと見て何を意味しているのかわかりにくいし、「F」や「P」など謎のアルファベットも……。これ、家で洗って大丈夫なの?と思う人も多いはず。
そこで今回は、洗濯表示マークの「F」や「P」について大調査!
- 何を意味するマークなの?
- 家庭で洗うことはできるの?
- 家で洗濯するときの注意点は?などについてまとめてみました。お洗濯するときの参考にしてみてくださいね!
Contents
洗濯表示「F」でも家で洗える!でも中にはNGなものも
洗濯表示「F」マークが付いている洋服です。果たして、家で洗えるのでしょうか?
結論から言うと、洗濯表示「F」「P」マークが付いた衣類は、家庭で洗濯は可能。でも、中には洗えないものもあります。
「はっきりしないな、結局どっちなのよ!?」なんて思うかもしれませんね。「F」「P」マークがついている洋服を、家庭で洗えるかという見極めポイントはひとつだけ。タグに、下の画像のような「たらいのマークがあるかないか」です。
- たらいのマークが付いている→家庭でも洗える
- たらいのマークにバツが付いている→家庭での洗濯は不可(水洗い不可)
つまり、FやPマークがついていても、「たらいマーク」があれば、家庭で洗えるということ。反対に「たらいにバツマーク」なら家庭での洗濯は不可なので、クリーニング屋さんにお願いするようにします。
実はこれ、家庭での洗濯には全く関係がなく、「クリーニング屋さんのため」のマークなのだそう。「〇」マークはドライクリーニングができることを示していて、アルファベットは洋服をドライクリーニングにするとき、どの溶剤を使ったらいいのか解説する表示なのです。
- Fマークが付いているもの……「石油系溶剤によるドライクリーニングができる」
- Pマークがついているもの……「パークロロエチレン及び石油系溶剤によるドライクリーニングができる」
中には、マークに下線が付いているものもあります。この下線は「弱い」を意味していて、クリーニング屋さんに「弱いクリーニングをしてください」という指示です。
ここまでわかったところで、改めて洋服のタグを改めてチェックしてみることにしました。
さっきから何度も出ているこの服は……
ということがわかりました!
ちなみに、PやFのほかにも、「W」マークもあります。さきほどの画像にもWマークが付いていますよね。このWマークもクリーニング屋さんを主に対象としたマークで、「ウェットクリーニング可」を意味します。
この目新しい「F」や「P」といったアルファベットマークは、2016年に一新された洗濯表示のうち、新しく追加されたもののひとつ。
でも、基本的にアルファベットマークは、家で洗うときはスルーしてしまっても大丈夫です。
洗濯表示「F」「P」が付いた服の洗い方
次は「F」や「P」マークが付いていて、水洗いOK(たらいマークが付いている)の衣類の洗い方を紹介します。
「家庭で水洗いOKなら、洗濯機におまかせでいいんじゃない?」なんて考えることもあるかもしれませんが、大事な洋服の場合はちゃんと洗濯表示に沿って洗うと、とても長持ちしますよ。
たらいマークに書かれている数字は「その数字以下の水温で洗濯機洗いができる」という意味。
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この場合、「40度以下の水温で洗えます」という意味ですね。
たらいに手のマークが付いていれば、「手洗いでやさしく洗う」という意味になります。
それでは洗濯機別・手洗い別の洗い方を紹介していきますね。
洗濯機を使う場合
- 水温についての表示の通りに洗います。お気に入りの洋服の場合、洗濯ネットに入れるといいですね。洗剤と柔軟剤をセットします。
- 洗濯コースを選択します。洗濯表示の下のアンダーラインは、洗濯時の強さを表しています。アンダーラインがある1本ある場合はやさしく、2本ある場合はより優しく洗います。
- 脱水が終わったら、形を整えて洗濯物を干します。□マークの左上に斜めの線が入っているのは陰干し、□マークの中の縦線・横線はつり干し、平干しという意味です。
手洗いする方法
たらいマークに手のイラストが書かれてある衣類は、やさしく手洗いします。
- 洗面器やバケツなどに水を入れます。水温が示されているときはそれを参考に。洗剤は、デリケートな素材洗いに適している中性洗剤を使います。
- 服をたたみ、ゆっくりと洗剤液の中に浸します。ゴシゴシこすらず、手のひらで押し洗いするのがポイント。その後、泡が出なくなるまで水を替えてすすぎます。最後に柔軟剤を入れます。
- 洗濯ネットに入れて脱水します。衣類の素材にもよりますが、脱水時間は20秒~30秒ほど。その後、形を整えて干します。
ドライクリーニングより水洗いが適した洗濯物は?
ドライクリーニングができることを示す〇マークに、FやPマークが付いた衣類。たらいマークが付いているので家庭で洗えるけれど、大事な衣類だからドライクリーニングに出したいということもありますよね。
でも、汚れの種類によっては、水洗いの方が適しているものもあります。
ドライクリーニングは、汗などの水溶性の汚れは落としにくいというデメリットもあります。汗じみをはじめとする水溶性の汚れが付いてしまった衣類をクリーニング屋さんにお願いしたいときは、お店に相談した方がいいかもしれませんね。
洗濯表示マークは2016年に新しくなった
これまで紹介してきた新しい洗濯マークは、国際規格との統一を図るために2016年から取り入れられています。具体的にどのように変わったのか、軽く説明しますね。
2015年までの洗濯表示マークは22種類だったのに対し
新しい洗濯表示はなんと41種類に増加!およそ2倍に増えたことになります。
つまり、これまで以上にそれぞれの生地の性質に合わせ、より快適に衣類を着用できるように、長持ちできるように、最適な方法で洗濯できるようになったということですね。
まとめ
洗濯表示にFやPが付いていても、水洗いOKのマークが付いていれば、家で洗っても大丈夫!見慣れないアルファベットのマークに「これまでの洗い方は間違っていたのでは?」なんて心配しましたが、ちょっと安心しました。家でお洗濯するときの参考にしてみてくださいね。
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