コーヒーが爆発! レンジ加熱でおきる「突沸」の原因を調べてみた

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家計簿付けたり、ネットしたり、何かを作業している時、コーヒーが欠かせないkerokoです。

さて、今朝、冷めたコーヒーを電子レンジで温めていたら、びっくりの出来事が起きました。

レンジの中で「ボン!」とコーヒーが爆発したのです。

場合によっては、ヤケドの危険性もあるので、なぜ爆発したのか、防ぐ方法はないか、など、こちらでシェアしたいと思います。

Contents

マグカップに入れたコーヒーがレンジで爆発

さて、まず最初にどのような状況で爆発したのか説明しますね。

昨夜、私はコーヒーを2杯作りました。1杯は自分のため、1杯は旦那のだめ。私はブラックですが、旦那はコーヒーに砂糖を入れて飲みます。

せっかく作ったコーヒーなのですが、旦那は飲まずに先に寝てしまったんですね。「もったいないなあ、じゃ、明日の朝、私が飲もう」と考えました。

砂糖入りは好みじゃないけれど、朝、ブドウ糖を補給するという意味じゃ、たまには甘いコーヒーもいいかな、と考えたんです。

で、今朝。さっそくコーヒーをレンジで加熱。温まったようなので、扉を開けようとしたら……

ボン!!

え?  え?

爆発音がしましたが一瞬、何がなんだかわかりませんでした。生の卵やゆで卵をそのまま加熱すると、レンジの中で爆発するというのは知っていましたが、今、レンジの中に入っているのはコーヒー。

これまで、何度かコーヒーを温めて飲んだことありますが、このように爆発することはなかったんです。最初はコーヒーではなく、レンジ自体が故障して爆発したのかと思いました。

レンジの中を見ると…… ターンテーブルがコーヒーでびしょびしょ。レンジ庫内の天井部分、壁にも一部、コーヒーが飛んでいます。

爆発の影響か、中央にセットしたはずのコップが少しだけ移動しています。

レンジの庫内です。汚くてごめんなさい! 天井部分にもコーヒーが付いています。

コーヒーカップを取ろうとしたら、カップが熱を帯びていて熱い!
怖いので(…というか熱くて触れなかった)、数分、そのまま放置していました。

なぜコーヒーが爆発したのか

コーヒーでべとべとになった庫内を掃除し、お弁当のおかず作りのためにスイッチを入れたら、問題なく作動しました。レンジが故障して爆発したのではなさそうです。

だとしたらコーヒーが原因? でもこれまで一度も爆発なんて起きたことなかったのに……と疑問に思って調べてみたら、

「コーヒーを電子レンジで温めると爆発することがある」

という情報が見つかりました。にわかに信じられないですが、どういった理由なのでしょう?

調べてみると、それは「突沸(とっぷつ)」という現象でした。

静かに熱せられて沸点以上の過熱状態になっている液体が突発的に激しい沸騰を起す現象。突沸のきっかけは外からの異物の混入または衝撃により器壁の小気泡などが核となって液体内部に気泡を生じるためと考えられる。

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※コトバンク(ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説)より引用

加熱された液体が沸点に達しているにもかかわらず、ブクブクと泡が立つ沸騰状態にならないことがあるそう。これを「過熱状態」と言うのだとか。そこに振動などを加えると、その刺激で爆発するように中身が飛び出る現象のことを「突沸」と言うのだそうです。

振動といっても、ユラユラ動かすというだけでなく、砂糖や調味料などを液体に加えるというわずかな振動でも、爆発するというケースもあるとのこと。

なんとこの突沸、国民生活センターにも報告が寄せられているそうです。2003年にはセンターから注意喚起もされているので、かなり前から起きていた現象なんですね。

爆発の理由はわかりましたが、なぜ今回に限って?という疑問も頭の中をよぎります。でも、よくよく考えてみると、いろいろな要因が重なったことがわかりました。考えられる要因を説明しますね。

  • 温めすぎた
    いつもコーヒーを温めるときは、加熱時間を1分くらいに設定してスイッチを入れていました。しかし今朝はボーッとしていたのか、「自動あたため機能」で加熱したのです。

    古い機種なので、今、販売されているレンジのように、食材の温度を自動計測して適切な時間まで加熱するという機能ははなく、加熱が過ぎたのだと思います。そういえば爆発直後のカップは熱々でした。

  • 扉を開けるときの振動で爆発
    うちの電子レンジは扉を開けるときに、ちょっと力を入れないと開きません。その扉を開けるときの振動がコーヒーに伝わり、爆発したという可能性もあります。
  • 砂糖が沈んでいた?
    これは推測ですが、砂糖をよくかき混ぜなかったので、コップの下にたまっていたという可能性もあります。下に砂糖がたまっていたので、液体の対流が起きにくく、突沸を招いたのかも?

突沸がおきやすい液体とは?

今回、うちではコーヒーが爆発しましたが、突沸はコーヒーだけではなく、あらゆる液体でおきる可能性があるのだとか。単なる水でも起きることがあるとはびっくりです。

特に味噌汁やとろみがある食品は、対流が起きにくいため、液体の温度差が生じやすくなるそう。そのため、温度の低い部分が、過熱状態の部分の沸騰をおさえている状態になり、突沸が発生することもあるのだとか。

冷めた味噌汁など、レンジで加熱することよくありますよね。注意しなくちゃ、と思いました。

ガスコンロやIHヒーターでも起こる可能性も

また、突沸はレンジだけでなく、ガスこんろやIHクッキングヒーターでも起きる可能性はあるそうです。

そういえば、前にガスコンロを使い、お鍋で甘酒を温めていたとき、鍋の底からボン・ボン!と軽く爆発するような音が出たことがありました。これも突沸のひとつなのかもしれません。

突沸を防ぐには?

どんな液体でも起こりうる可能性がある「突沸」。今回、私はレンジの中で爆発が起きましたが、ひとつ間違うと顔や身体に熱々のコーヒーを浴びてしまうという危険性もあります。防ぐためにはどのようなことに気を付ければいいのでしょうか。

  • 温めすぎない
    電子レンジで液体を温める場合、温めすぎないようにします。熱くなりすぎないように、加熱の時間設定に気を付けます。もしも、温めすぎてしまった場合、すぐに取り出さず、1~2分そのまま庫内で冷まします。
  • ガスレンジやIHヒーターで調理するときは、鍋をよくかき混ぜる
    鍋の底の方に何か沈殿物があると、対流が起きにくくなって突沸してしまう可能性があります。加熱の際には、よくかき混ぜるようにします。火力も弱火がいいとのこと。

まとめ

レンジでの突沸を防ぐには、とにかく温めすぎないようにすることが大切とのこと。火を使わないから、子どもにも安心……と、私はよく子どもとの料理にレンジを使うのですが、突沸には気を付けなくてはと思いました。

電子レンジは便利で使いやすいので、あまり気にせず利用しがち。よくレンジで飲み物や汁物を温めなおしする方はお気をつけくださいね。

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