掃除しているつもりでも、キッチンのシンクや蛇口、お風呂場の鏡、レンジの中、お鍋などに、いつのまにか汚れがたまってしまいます。台所用・油汚れ用・お風呂場用にといろいろ洗剤を使っても、思うように汚れが取れなくてがっかり……なんてことありますよね。
そんな汚れに力を発揮してくれるのが、100円均で購入できる「多目的クレンザー」なのだとか。キッチンまわりの油汚れはもちろん、焦げやサビ、水垢などもこれひとつでスルッと取れてしまうと評判ですよね。
今回はその「万能」と言われる多目的クレンザーを購入。本当にどんな汚れも落とせるのか実験してみました。キッチンからお風呂場、1000円以上もする人気クレンザーと同じくらい汚れが落ちるものもあれば、思ったように汚れが落ちなかったものも……。
ビフォーアフターの画像とともに紹介していくので、よければ参考にしてみてくださいね。
Contents
これが100均で買える「多目的クレンザー」
こちらが「多目的クレンザー」。ダイソーやセリア、キャン★ドゥなど100円ショップで主に販売されています。ダイソーでは、お掃除グッズや洗剤などが陳列されているところに置いてありましたよ。
プラスチックの容器入り。蓋の部分には指をかけられる部分があり開けやすいです。お掃除中、洗剤で指がツルツル滑って、蓋が開けにくいことってありますよね。こういった一工夫が嬉しいです。
蓋を開けると、そこには白い色をしたクレンザー!スプーンですくってみると、やわらかなシャーベットみたいでちょっとだけシャリシャリします。まるでカップアイスみたい…?
洗剤で手荒れしたことがあるので、成分もチェック!
内容量は150gでした。
自宅にある他のクレンザーの界面活性剤には、旧表示指定成分の「直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩」や、「ポリオキシアルキレンアルキルエーテル」「アルキルアミンオキシド」という合成の成分が含まれていました。
しかし、この「多目的クレンザー」、プラスチックの容器入りといい、いろいろな汚れに万能であることといい、お掃除マニアの中でも人気のクレンザー「ハイホーム」に似ている気がします。私もハイホームを持っているので、ちょっと見た目を比べてみると……。
ふわふわな多目的クレンザーと比べると、ハイホームは粘土っぽく練りが硬いです。
ハイホームの成分は、けんま剤(50%)、けい酸系鉱物、界面活性剤(10% 純石けん分)。
多目的クレンザーよりも原材料はシンプルですが、研磨剤の種類も同じだし、研磨剤・界面活性剤の配合量もほとんど変わりません。内容量はハイホームは400gと多目的クレンザーの倍以上あるとはいえ、価格は1000円近く。
それではさっそく、いろいろな汚れ落としに挑戦していきますよ~!
パッケージには、「油汚れ、焦げ、湯垢、水垢、サビ、自転車 鏡」といった汚れに効果があると書いてあります。今回は
- 汚れたフライパン
- 電子レンジの中
- もらいサビ
- 陶器に付いた水垢
- お風呂場の鏡
を試してみました。汚れ落ちにびっくりし「これは試してみるべき!」というところもあれば、「他の方法や洗剤でもいいのでは?」なんて思うところも。個人的な感想ですが、その2つに分けて紹介していきますね。
汚れおち抜群!多目的クレンザーで試してみるべき汚れ
多目的クレンザーの使い方は、スポンジや乾いた布などに付けてこするだけととても簡単。乾く前に拭き取るか、水でクレンザー成分を洗い流します。
浴室の鏡のウロコ取り
まず、最も汚れ落ちがいいと驚いたのは、「浴室の鏡のウロコ汚れ」です。
いや~、お恥ずかしい!我が家のお風呂場の鏡です。ウロコで白くくすんでいます。
石鹸やシャンプーなどの汚れなども付いていると思いますが、乾いているときは鏡全体が白っぽくなってしまって、もはや全然鏡としての機能をはたしていません。
見づらくなると、ダイソーで販売されているウロコ取り専用の「ダイヤモンドウロコとり」や、ハイホームを使って汚れを落としていましたが、多目的クレンザーではどうでしょう。
布に多目的クレンザーを付けてこすってみます。そんなにゴシゴシ力を入れてこすったわけではないのに、鏡面が見えてきました。ガンコなウロコは何度もこする必要がありますが、まもなくきれいになります。
その後、バスタブにお湯を溜めて、浴室内を湿気だらけにしてみた時の様子です。多目的クレンザーで磨いた部分だけ、くっきりと見えるのわかりますか?曇っている部分は掃除していないところ。くっきりと分かれ、違いが歴然ですよね!
油でべったりの鍋
ウロコがよく取れることに気をよくした私が次に試してみたのは鍋です。
もともとはステンレスのきれいな銀色だったのに、今は焦げと油汚れで茶色に変色してしまいました。
最初はボロ布に付けてこすってみたのですが、あまり汚れが取れないので、ちょっと固い布にチェンジ。油汚れがクレンザーに含まれる界面活性剤になじんでくると、茶色い汚れは取れやすいです。
ウロコ取りよりも、ちょっと時間と力は必要ですがきれいになりました。右下部分が多目的クレンザーで磨いたところです。お鍋がきれいだと、気持ちがいいですね~!
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お鍋はこれまで、金属タワシでゴシゴシこすって汚れを落とすこともありましたが、細かな傷が付いてしまうのが難点でした。使い込んだお鍋は金属タワシでもいいかもしれませんが、大事にしたい鏡面仕上げのお鍋などに使うのに、多目的クレンザーは適していると思います。
油が飛び散る電子レンジの中
さあ!次に行ってみましょう。油汚れといったら、毎日使うレンジの中にもいっぱい。庫内で飛び散った油が、調理するたびに熱せられてガンコになり、取りにくいんですよね。
油汚れで文字が見えなかったのですが、多目的クレンザーを付けて軽くこすると……。
すぐに文字が見えるようになるほど、汚れがスルスルと取れました。これまでクリームクレンザーを使っていたのですが、研磨剤が多目的クレンザーの方が多いからなのか、こちらの方が汚れ落ちがいいです!レモンの香りも掃除していて気持ちいいですよ。
汚れは落ちる!でも他の方法でも代用できるかも?
トイレタンクの水垢
次はトイレタンクの水垢取りに挑戦してみました。トイレタンクの上部にある手を洗う部分は、ホコリや水分がたまりやすく、気づくと灰色に汚れていたりします。
さっそく、多目的クレンザーでゴシゴシこすってみました!ウロコ取りではするすると汚れが取れたので期待したのですが、あれ?あんまりきれいになりません。
でも、しつこくこすり続けていると……。おおっ!だんだん汚れが薄くなってきました。陶器のツヤも出てきましたよ!
しかし、けっこう力が必要で、左半分部分をきれいにしたところで、手首が痛くなってきました。軽い水垢ならあまりこすらずにきれいになると思いますが、うちのようなしつこい水垢の場合、かなり力を入れることと、時間が必要かも。
手首を痛めている私としては、「クエン酸湿布のあとに重曹ペーストやメラミンスポンジでこする」の方が力を入れなくて済むのでラクでした。
浴室のもらいサビ
多目的クレンザーは、サビ落としにも効果があると書いてあります。水を多く使うキッチンや浴室に、金属のものを放置しておくと、サビが付いてしまうことってありますよね。
こちらは、浴室の棚についてしまった金属のサビ。「もらいサビ その1」はちょっと時間が経ってしまったサビ汚れです。
多目的クレンザーを付けてこすってみたところ、軽いサビ汚れはあっという間にキレイになりました。
でも、問題は時間が経ってしまったサビ汚れ。こするとかなり色が薄くなり汚れが目立たなくなりましたが、沈着してしまっている汚れまでは落ちませんでした。
見づらいかもしれませんが、うっすら茶色い汚れが残っています。
くすんだシンク
次に試したのは、クレンザーでお掃除する場所の定番「シンク」。うちのシンクも油汚れや水垢で全体的にくすんでいます。
多目的クレンザーでこすってみると、まもなく黒ずんだ汚れがいっぱい出てきました。何度こすってもこすっても、布に黒い汚れが付きます。どれだけ汚れてるんだ……。
↑訂正です。ブログをご覧になった方から「布に付いた黒いものは、汚れではなくステンレスが削られたものですよ」とご指摘頂きました。ありがとうございます。
この黒い汚れは、多目的クレンザーでステンレスが研磨されたことにより出てきたもの。ステンレスをわずかずつ削っていたことになりますね。なるほど、どおりで何度こすっても黒い汚れが出てくるはずです。
↑がっつり布が黒くなってます……。これがステンレスの細かな削りかすだとは!こすりすぎには注意ですね。
洗い流してみると、おお~!汚れていたときはいびつだった水滴の形が整ってきました!心なしかステンレスの色も一段明るくなったように見えます。
しかし、パッケージの写真にあるように、「新品のような輝き」とまではいかないですね…。
確かにきれいになりますが、いつも使っている100均のクリームクレンザーと、それほどの差は感じなかったというのが印象です。シンクの汚れ落としだけのために使うなら、わざわざ「多目的クレンザー」は買わず、手持ちのクリームクレンザーでもいいかもしれません。
多目的クレンザーを使ってみての感想
「多目的」と言われるだけに、これ1つで浴室やキッチン、トイレと家の中の汚れ落としに使用できるのは魅力。ガンコな水垢を取るには少し時間がかかるし、色素が沈着してしまったサビ汚れを落とすには限界があると思いましたが、価格も手ごろだし1つ持っていると便利に使えると思いました。
クリームクレンザーは液だれがあり、汚れがある場所にとどまってくれないこともありますが、多目的クレンザーはペーストタイプなので、ダラダラ垂れてくることもなく使いやすかったです。
コンパクトサイズなので、使いやすい量であるのも魅力。「ちょっとクレンザー切らしちゃったなあ」なんて言う時、お試しで使ってみるのもおすすめです。
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コメント
ステンレスのシンクを何度擦っても黒い汚れが出てくるのは、汚れじゃないからです。
ステンレス磨くとステンレスの削りカスがでます。ステンレスが無くなるまで出ますよ
こんにちは!コメントありがとうございます!
汚れではなく、ステンレス自体を削っていたからいつまでも黒くなっていたのですね。何度こすっても真っ黒なはずです……。勉強になりました。後日その内容を記事に加えたいと思います。情報ありがとうございました。